アウェイのG大阪は、ここまで20試合を終えて6勝5分9敗の勝点23で13位。シーズン途中に就任した松波 正信監督の下でAFCチャンピオンズリーグのグループステージをウズベキスタンで戦い、帰国後もリーグ戦を短い間隔でこなしている。タフな日程が続いているが、豊富な攻撃のタレントを生かして乗り切ろうとしている。つまずいた時期もあったが、ここ2試合は連勝。今節はアウェイ連戦の2戦目となる中、勢いをつけて仙台に乗り込む。
疲労やケガといったコンディションに注意しながらG大阪は連戦を戦っているが、要所を締める存在がいることは心強い。好セーブを見せるGK東口 順昭や、昌子 源・三浦 弦太・キム ヨングォンの3バックは厳しい展開を耐える堅さを備えている。中盤のコントロール役である矢島 慎也や倉田 秋は配置換えにも柔軟に対応し、前線では宇佐美 貴史の技術やパトリックの強さが生きている。仙台戦ではどのタレントの組み合わせがピッチ上に現れるか注目したい。
ホームの仙台は、ここまで21試合を戦い、3勝8分10敗の勝点17で18位。開幕当初は今季より就任した手倉森 誠監督の戦術浸透を進める上で我慢の展開が続いたが、5月に初勝利を挙げてからは、徐々に守備に手堅さが身についてきた。ただし、大崩れしにくくなってはきたものの、最近は引き分けが多く、5試合連続で勝ちを逃している。勝点1を3に変えるため、この中断期間で「夏場のフィジカルを鍛えること、(ボールを)握るところの改善、守備の強度を上げること」(手倉森監督)といったテーマに取り組んできた。
仙台はJ2降格圏を脱出するため、今節は順位の近いG大阪になんとしても勝利したいところ。再開初戦でホームでの後押しを受け、「まずは全力で勝点3だけを目指して頑張りたい」と平岡 康裕も意気込む。その平岡や、GKヤクブ スウォビィク、SB真瀬 拓海といった守備陣がG大阪の豊富な攻撃のタレントを食い止め、返す刀で勢いよく攻撃につなげられるかが今節のポイントとなる。また、その攻撃を確実にゴールにつなげられるかが、勝点1を3にできるかどうかの分かれ目。ここまで4得点でチームトップの西村 拓真をはじめ、体の強いフェリペ カルドーゾ、周囲を生かす連係が冴える赤﨑 秀平といったFW陣には、攻撃を完結させる役割を期待したい。
現在の両者の勝点差は『6』。差が詰まるか、それとも離れるか。メンバー選考や戦況に応じた戦術の展開、1対1の勝負など、さまざまな要素での駆け引きが予想される。この時期にJリーグを見る楽しみが、数多く生み出される一戦になることを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


