C大阪は新潟戦を3-2で勝利し、公式戦12試合負けなしと好調を維持。最近は交代で入った選手が得点を奪う展開も多く、短期間で6試合を戦ったACL以降、チーム全体の底上げも進んでいる。ただし、リーグ戦に限るとここ9戦未勝利。1試合でも早くリーグ戦での勝点3も手にしたい。そのために重要なのは試合運び。直近のリーグ戦3試合はいずれも前半で失点。複数失点で難しくしてしまうケースも続いているだけに、試合の入り方には気をつけたい。
その一方で、ビハインドをはね返して勝点1をもぎ取る粘り強さも披露し、直近の公式戦では3試合連続3得点。今季求めてきた得点力を存分に発揮する試合が続いている。中でも頼もしいのが坂元 達裕。チームが苦しい状況に置かれても最後まであきらめることなく果敢にゴールを目指す姿は、もはやエースの貫禄だ。また今季金沢から加入した加藤 陸次樹も公式戦3試合連続ゴール中。初のJ1でここまでリーグ戦5得点と成長を続けている。新潟戦では西川 潤や中島 元彦ら若手もアピール。チーム内競争は激しさを増し、活性化されてきた。仙台は堅い守備に特長があるが、今節もチャンスをもらった選手がイキイキと躍動する姿に期待したい。
仙台は開幕当初こそ勝利が遠かったが、手倉森 誠監督のチーム作りが徐々に実を結び始め、5月以降は勝点も積み上がってきた。守備の大崩れが減ったことで、どの試合でも勝点を獲得するチャンスが生まれている。今後J2降格圏から脱出していくために必要なことは、得点力を高め、勝ち切る試合を増やしていくこと。G大阪戦後、「押し込んだ先のひと工夫だったり、ひとクオリティーだったりが足りなかった。押し込んだ相手に対してどう点を取るのかというところに対して、もうひと工夫、ひとクオリティーというところをやり続けて高めていかなければ、勝点3は加わらない」と指揮官も話したが、相手ゴール前での連係や精度を高めていくことが喫緊の課題となっている。今節、敵地で勝つためにはそのあたりの攻撃力、得点力がカギになってくる。
C大阪としては追いすがる下位を蹴落とし、上位に近づくための勝点3を。仙台としては中位の相手を倒し、降格圏を抜け出すための勝点3を。いずれも現状打破に向けて勝利だけを求めて戦う激戦必至の一戦だ。
[ 文:小田 尚史 ]


