C大阪は6勝4分7敗の勝点22で10位。シーズン当初は堅実に勝点を積み重ねていたが、5月は苦戦。前節の鹿島戦ではきっ抗した中での1失点が響いて落とし、連敗。ここが踏ん張りどころだ。
今季のC大阪は通算四度目の就任となるレヴィー クルピ監督を迎えて、攻守両面でそろうタレントを束ね、現状からの巻き返しを図っている。攻撃の仕掛けをハイレベルで繰り出せる清武 弘嗣を中核に、ドリブラーの坂元 達裕や、FWからボランチまで器用にこなす奥埜 博亮をかみ合わせた組織がうまく回ったときの勢いは鋭い。ケガ人が出てレヴィークルピ監督が編成に苦しんだ時期もあったが、前々節・広島戦に戻り、前節には先発復帰した2選手が、チームの復調のキーマンになりうる。ボランチの位置から効果的にパスを繰り出す原川 力、そして最終ラインで強気の守備と正確なフィードを見せる瀬古 歩夢がチームの背骨を支えることで、安定感を加えることはできるか。
仙台は3勝4分9敗の勝点13で17位だが、5月に入ってからは上昇傾向にある。開幕から4月まではチームの組織が整備されずに苦しんできたが、5月1日のJ1第12節・柏戦でリーグ戦初勝利を挙げると、徐々に自信を深めていく。8季ぶりに戻ってきた手倉森 誠監督はJ1第10節から始まった公式戦13連戦について、「鍛え上がる13連戦なんだ」とチームに呼びかけ、低迷打破のためのチーム作りを企図した。メンバーを入れ替えながら戦い、辛抱強くチームを作った結果、守備からリズムを作って鋭い攻撃につなげる組織が徐々に整備されつつある。
前節の名古屋戦では直近のゲームから先発を6人入れ替え、敵地で押される苦しい展開となった。だが、劣勢でも耐えたところから押し返し、マルティノスのゴールを守り切って1-0で勝利。今季初の連勝で自信を得てホームに戻り、3連勝を狙う。ユアテックスタジアム仙台では、19日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第6節・広島戦と22日のJ1第15節・大分戦で連勝を飾っている。その2試合で連続ゴールを決めた加藤 千尋や、右サイドで鋭い攻撃センスを発揮する真瀬 拓海、名古屋戦で高さと速さを生かして好守を見せたアピアタウィア 久といったルーキーたちがたくましさを増していることも注目点だ。
J2時代から何度も僅差の勝負を演じてきた手倉森、レヴィー クルピ両監督の駆け引きも楽しみなところ。5月を締めくくるにふさわしい、熱い試合を楽しみに待とう。
[ 文:板垣 晴朗 ]


