横浜FMは3日前の明治安田J1第23節で清水と対戦。立ち上がりに課題のセットプレーから先制を許したものの、ともに2戦連続となるマルコス ジュニオール、エウベルのゴールで一時勝ち越しに成功する。ところが、攻撃中のリスクマネジメントを欠いてカウンターから同点に追いつかれ、5月22日の第15節・柏戦以来のドローに終わった。
中断明け初戦となった6日の第6節・G大阪戦から連続で複数失点を喫しているのは不安材料。中断前の20試合でクリーンシートでの勝利が10試合あり、複数失点は3試合しかなかっただけに、直近2試合はゲームコントロールに物足りなさが残る。G大阪戦で先発し、清水戦で途中出場したボランチ岩田 智輝の言葉が的確だ。
「守備の部分で中断前と比べてピンチの回数が増えている。個人的にはどれだけ速くスライドできるか。もう少しSBのカバーに入ったほうが、SBもチームも助かる。ここ2試合、リスク管理の面ではカウンターを受けている場面が多い。ダブルボランチの1枚はリスク管理することを徹底し、相手のクリアやFWへのボールを回収できれば、もっと相手コートでプレーできる。(名古屋戦は)ボランチとして相手の攻撃の芽を摘みたい」 横浜FMはリーグ2位の得点力を誇る攻撃性にフォーカスされがちだが、今季の好調を支えていたのは卓越したリスクマネジメントであり、クレバーな試合運び。名古屋戦では攻撃性を担保しつつも、どれだけリスクをコントロールできるかがポイントとなるだろう。
そして、今節は扇原 貴宏が出場停止。岩田とのコンビが有力な天野 純、清水戦は出場停止だったチアゴ マルチンスら比較的フレッシュな選手が活力をもたらしたいところだ。
対する名古屋は2連敗中で5戦勝ちなし。その5試合での得点はわずかに『1』と、ゴール欠乏症に陥っている。9日の第23節では、最下位の横浜FCを相手に0-2で完封負けを喫した。
「シュートが1本とか2本でも『強い』と言わせるのが名古屋の武器。『良いサッカーをしたよね。でも負けちゃったね』というのは目指しているサッカーではまったくない。そういう意味では、あのような失点をしているようでは勝てない」 横浜FC戦後にマッシモ フィッカデンティ監督が語ったとおり、開幕直後に見せていた勝負強さがめっきりと影を潜めている。アウェイながら2試合続けてニッパツ三ツ沢球技場で戦うことをプラスに変え、対極のサッカーを志向する相手に5月15日の第14節・清水戦以来の勝利を勝ち取りたい。
[ 文:大林 洋平 ]
