鹿島はここ5試合で3勝1分1敗とまずまずの成績を残してきた。ただ、その内容を見ると気持ちの良い勝利を手にできていない。それでも2連勝と結果を残してきただけに、その波を内容にも反映させていきたいところだ。
また、この期間でチームにはさまざまな動きがあった。7月にブエノが復帰しただけでなく、安西 幸輝がポルトガルのポルティモネンセから移籍。約2年ぶりに鹿島のユニフォームに袖を通すこととなった。しかも、背番号は内田 篤人から受け継いだ2番と大きな期待が寄せられている。前節の湘南戦では途中出場し、短い時間ながらも力強いプレーを見せていた。これからどんな活躍を見せるのか注目される。ただ、8月に入ってから杉岡 大暉が湘南に期限付き移籍、小泉 慶が鳥栖に完全移籍、白崎 凌兵が同じく鳥栖に期限付き移籍となっている。残ったメンバーで今季を戦うことになる。
この試合からは東京五輪を戦っていた上田 綺世も合流してくる。強い意気込みで臨んだ大会で活躍できず、メダルも逃してしまった。鹿島での活躍が次の飛躍につながることは、本人が一番分かっているだろう。彼がどんなプレーを見せるのかも注目だ。
対する徳島は河田 篤秀が大宮に移籍し、G大阪から一美 和成を獲得した。今季の一美は1得点と奮ってないが、その得点力は高く、2019年にはJ2京都で17得点を挙げている。23試合で20得点と得点力不足に悩む徳島にとっては、起爆剤となる活躍が期待されている。
その徳島は直近の5試合で1勝1分3敗と、鹿島とは対照的な結果となっている。ここ2試合は清水、G大阪から2得点ずつ奪えたことが1勝1分と勝点につながった。その流れを継続したいところだ。
前回対戦は4月。ちょうどザーゴ前監督からチームを引き継いだ相馬 直樹監督の初陣が徳島との一戦だった。試合は前半に鹿島がCKから町田 浩樹のヘディングシュートで先制し、それを手堅く守り切る内容だった。あれから4カ月が経過し、守備の見直しが終わった鹿島は攻撃の改善、改良に手を付けている。互いのチーム状況は違うだけに、同じような展開になるとは限らない。
鹿島は勝てば上位進出にはずみがつき、徳島にすればJ2降格圏がすぐ背後まで忍び寄っており、少しでも差を広げたいところ。どちらにとっても勝点が欲しい重要な戦いだ。
[ 文:田中 滋 ]

