今季から浦和を率いるリカルド ロドリゲス監督。昨季までは徳島を率いて7年ぶりのJ1昇格に導いた。前半戦での対戦はコロナ禍の影響で新指揮官のダニエル ポヤトス監督が入国できておらず、代行指揮を執った甲本 偉嗣ヘッドコーチとの対戦となった。両者とも互角の攻防ながらも、後半にCKから関根 貴大が決勝点を挙げて、浦和が勝利している。
今節はダニエル ポヤトス監督×リカルド ロドリゲス監督の初対戦。どのような結末を迎えるのか、その展開は読めないものの、注目度は高い一戦だろう。
まず、両者の現状を整理する。
徳島はリーグ戦再開となった前々節・G大阪戦で攻守ともにかみ合い、快勝に近い内容で勝利を収めた。前半戦で出場機会の少なかった西谷 和希が先発出場をつかみ、J1初得点を挙げる活躍も含めて好材料となった。しかし、その流れで臨んだ前節・鹿島戦は0-3と内容・結果ともに完敗。開始早々に失点した展開も影響したとはいえ、それ以上に相手のインテンシティーの高さに苦戦して、思うように攻撃回数を増加させられなかった。
前節はリーグ全体で下位グループのチームが勝点数を伸ばせなかったために大きな順位変動は起きなかったが、16位でJ1残留圏ギリギリの徳島にとっては勝点を求められるシビアな状況が続く。
浦和は前々節・札幌戦で1-2と惜しくも敗れたが、前節・鳥栖戦では2-1と苦戦しながらも勝利。この結果が大きな意味を持つ理由はいくつか想像できる。1つ目が、11試合に出場して7得点を挙げているキャスパー ユンカーの負傷離脱。トレーニング中に顔面打撲で負傷し、右頬骨骨折と診断された。手術も行い、前節は不在だった。2つ目が、今季浦和の中心となってタクトを振ってきた小泉 佳穂が不在だったこと。この2つの不安材料を乗り越えて勝ち取った勝利には大きな意味があるに違いない。さらに、彼らが不在でも新加入の江坂 任が加入後初得点を挙げ、東京五輪での活躍も記憶に新しい酒井 宏樹や、デンマークから加入したアレクサンダー ショルツが初出場を飾るなど、総合力の高さも見せている。話題にも事欠かない浦和。次なる一手も気になるところ。
さて、今節の注目ポイント。
兎にも角にも、どちらがボールを保持するのか。方法論は異なる両者ながら、その土台にあるボールを握って主導権を握ろうとする志向は共通している。そして、ボールを保持するためにボールを奪いにいこうとする守備。その方法論も両者で異なるものの、土台となる志向は共通している。
勝利するのはダニエル ポヤトス監督率いる徳島か、リカルド ロドリゲス監督率いる浦和か。
[ 文:柏原 敏 ]