徳島は6勝5分18敗の勝点23で17位。ダニエル ポヤトス監督の下で戦い、高い位置でボールを動かす連動性を鍛えてきた。シーズン終盤の残留争いの中で、守り切るための手段も身につけているが、基本的にボール保持からリズムを作る。その徳島は前節、王者の川崎Fと対戦。高い攻撃力を誇る相手に真っ向から攻め合いを演じ、先制されてもすぐに一美 和成のゴールで追いつく。しかし、その後に2失点を喫し、6連敗となった。ただ、己のスタイルは発揮し続けている。パスの中継点であり、守備でも果敢にプレスを掛ける岩尾 憲を中心に、粘り強い戦いを続けて勝点奪取を狙う。
一方、仙台は4勝10分15敗の勝点22で18位。この試合で勝てば、徳島を追い越すことができる。苦しい戦いが続くシーズンだが、手倉森 誠監督の下で守備組織を整備し、簡単に崩れない戦いができている。得点力の向上を図る中、前々節・G大阪戦で3得点を挙げて12試合ぶりに勝利。攻撃面においても、終盤戦に向けて好材料が生まれた。
前節・清水戦でもFWにゴールが生まれたが、セットプレーとミスからの失点が響き、1-2で敗戦。苦しい状態でこの徳島戦を迎える。3試合ぶりに戻ってきたホームスタジアムで、なんとしても勝利を挙げたい。「どんなに不細工でも、90分が終わったときにしっかり勝点3を取ることがすべて。全力で勝点3を目指して戦いたい」と、関口 訓充も力を込める。
緊張感あふれる試合の中で、注目したいのは両チームのFW。彼らにはチームを勝利へ導くゴールが期待される。
徳島の一美には位置取りやゴール前への抜け出しに期待がかかる。また、垣田 裕暉のハードワークからの決定機捻出も大きな武器だ。そして、元ノルウェー代表のムシャガ バケンガも、前節で途中出場ながらゴールへ力強く迫る姿を見せただけに、注目したい。
仙台は、この夏に加わった富樫 敬真が前々節で加入後初ゴールを含む2得点を記録。また、エースの西村 拓真がカウンターから豪快なシュートで決勝点を決めた。そして、前節・清水戦では途中加入のフェリペ カルドーゾにうれしいJ初ゴールが生まれた。「イメージしていたとおり」という角度をつけた位置からの鋭い一撃で壁を破った点取り屋には、得点ペースを上げていくことが期待される。
苦難の中にあるチーム同士の対戦で、その先の道を切り拓くストライカーは誰か。最前線から試合を盛り上げる存在に期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


