名古屋は18勝7分9敗の勝点61で4位。マッシモ フィッカデンティ監督の下で堅固な守備組織を作り上げており、先行逃げ切りの形を得意とする。今季途中に加入した戦力も存在感を見せており、ハードな守備で相手の勢いを止めるキム ミンテ、シュートセンスやキープ力に優れるシュヴィルツォクが活躍中だ。JリーグYBCルヴァンカップで初優勝を飾って勢いを増しており、ACLの出場権を目指している。3位・神戸と勝点差3で迎える今節も必勝を期す。
名古屋はルヴァンカップ優勝の余勢を駆った前節・柏戦で無失点勝利。守護神・ランゲラックが最後尾に控える守備陣はこの日も鉄壁だった。攻めてもシュヴィルツォクがキープして味方の攻めを引き出し、一度預けてからゴール前へ動き直して先制点を決めた。惜しみなくハードワークする稲垣 祥、サイドを力強く守る吉田 豊らの働きで相手の攻撃を食い止め、逆にセットプレーから中谷 進之介のゴールで突き放した。過密日程が続くが、チーム状態は良い。
仙台は5勝11分18敗の勝点26で19位に沈んでいる。今季から手倉森 誠監督が8季ぶりに戻って指揮を執っているが、序盤戦は守備が大崩れして出遅れた。その後、守備組織を再整備して徐々に持ち直したが、8月頃に極端な得点力不足にあえぐなど、攻撃面を伸ばせずに終盤戦にもつれ込んだ。負けられないどころか勝たなければならない状況に追い込まれているのが現状だが、ここにきて攻撃の成果が出始めており、たとえ押される展開になっても攻めどきを逃さず決めることができるようになってきた。
前々節の広島戦では無失点で試合を進め、立ち上がりの関口 訓充のゴールと終盤の氣田 亮真の追加点で5戦ぶりの勝利。前節・神戸戦は退場者を出して2-4の黒星を喫してしまったが、先制されてから3分で追いつき、10人になってからもゴールを決めて2-2まで持ち込んだ。名古屋の堅い守備を、神戸戦のようなセットプレーからの連続攻撃でこじ開けることはできるか。また、神戸戦で得点を挙げた真瀬 拓海と加藤 千尋はともに大卒1年目のルーキー。若い力が勢いを得てホームゲームを迎えることにも期待したい。神戸戦で退場したアピアタウィア 久の出場停止は痛いが、CBでは空中戦に強い平岡 康裕や左足からのフィードが得意な福森 直也がチャンスをうかがっており、彼らの奮起も見ものだ。
立場は違う両チームだが、それぞれの目標に向かって勝利を目指すことは同じ。好ゲームを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


