開幕戦から5試合の目標勝点を『10』に定めていた柏だが、前節・名古屋戦で引き分けたことでその目標に到達した。戸嶋 祥郎は「目標である勝点ラインを突破できたことはポジティブに捉えている」と話す。その一方で「それ以上に勝点を取るチャンスもあった中、そこで貯金できなかったのはある意味で課題」とも指摘。決め切る精度、守備対応により磨きがかかっていれば、さらなる勝点獲得も望めたはずだ。
とはいえ、残留争いを余儀なくされた昨季と比べれば内容が改善されているのは事実。「去年はバラバラで守備に穴が空いてしまうシーンが多かったが、失点数は昨季序盤と比べたら間違いなく少ないし、簡単に穴ができないようになっていると思う」と戸嶋は組織的な守備に手ごたえを感じている。また、攻撃面でも小屋松 知哉、中村 慶太らが加わったことで少しずつバリエーションが出てきている。このポジティブな雰囲気を継続させたいところだろう。
そんな中で迎える今節・磐田戦だが、柏の選手たちは磐田に対して警戒の色を強めている。戸嶋が「去年は違うカテゴリーだったけど、J2で勝ちを積み重ねていたチームなぶん、個々の能力はすごく高い印象がある」と話せば、小屋松は「ベテラン選手と若手がうまく融合して結果を出している。磐田がJ2にいたときも何試合か見ていたが、落ち着いたゲーム運びをしている印象がある」とコメント。磐田に流れを渡さないよう、アグレッシブな攻守を見せたい。
また、大南 拓磨はこの試合が古巣との初対戦になる。4シーズンにわたって在籍していたチームに対して、成長した姿を見せたいところだ。
一方、アウェイに乗り込む磐田は前節、敵地で浦和と対戦。8分に先制を許すと、その後も立て続けに失点を喫して1-4で大敗した。得点を挙げた鈴木 雄斗は「本当にショッキングなゲーム」と振り返り、伊藤 彰監督は「しっかり地に足をつけて反省しながら次につなげていかないといけない」とコメント。今節は再起力が問われる一戦になる。
浦和戦では相手のプレッシャーをうまくいなすことができず、自陣でのボールロストから失点する場面があった。「(相手が)二度追い、三度追いできるようなボールの動かし方をしてしまった」時間帯があったと伊藤監督は語る。柏も前線から強いプレッシャーを掛けてくるだけに、正確なビルドアップが求められるのは間違いない。前節の反省をしっかり生かしたいところだ。
また今週には両チームの選手が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことが発表されている。欠場を余儀なくされる選手たちの思いも背負い、チーム一丸となって戦い抜きたい。
[ 文:藤井 匠 ]
