互いに最後までゴールを割れず。スコアレスドローで決着
浦和レッズ
--相手のシステムに対して、準備をうまく反映できたか。後半に相手が変えてきたときにどう解決しようとしていたか。自分たちがボールを持って主導権を握りながらというのは、リカルド(ロドリゲス)監督になってからずっとやってきたことなので、そこのポジショニングだったり、相手が1トップなのか2トップなのかに対して、ビルドアップでうまく運んで前進していくのはできた部分も多かったかなと思います。あとは次のところで、ゴール前に人数をかけて点を取りにいくところが、その人数を含めて少し勢いが足りなかったかなと思います。 --人数をかける部分について、運んでいきながらもサイドが仕掛けるなど、人数をかける部分と早く行くところのバランスが難しいようにも見えるが。相手の後ろが5枚ということもありますし、仕掛けられることは素晴らしいことでもあります。(ダヴィド)モーベルグや関根(貴大)の仕掛けに対して、後ろがもっと入っていくタイミングや入るスピードを合わせていかないと相手も戻ってきてしまいます。時間をかければかけるほど相手も帰陣してくるので、後ろがより早く追い越したり、ゴール前に入っていけるように、どこでスピードを上げるかも含めて、全員で共有していかなければいけないと思います。
--今日の試合も含めて、今季は攻め上がるプレーが多くなっていると思う。意識を変えた部分もあるのか。シンプルに、基本的にはチームにアダプトするようにプレーしてます。今日は右と左のどちらのサイドもチャンスがあり、どちらかというとわれわれの左サイドからの攻撃回数が多かったと思います。それは柏の陣形が向こうにスペースが多かったからです。浦和も柏も今日はチャンスがあったのですが、最終的には引き分けに終わりました。 --前半は思うようなゲーム運びだったと思うが、後半の途中からは押し込まれて、長いボールで反撃する時間も増えていたと思う。それはコンディションの問題か、柏が戦い方を変えてきたからか。後半も疲れはなく、エネルギーのある試合が最後までできていたと思います。われわれがやってきた努力も表現できました。ただ最後までチャンスを決め切れなかった部分があり、後半からは非常にオープンなゲームになりました。柏も後半に備えて多少戦術を変えて対応してきて、ゲームの流れが少し変わったと思いますが、どちらもチャンスを生かせなかった試合になりました。
柏レイソル
監督
点こそ入りませんでしたが、非常にきっ抗した良い内容のゲームだったと思います。勝利を懸けてお互いにハードワークし合いながら、スペースの奪い合いがゲーム序盤から続いていました。前半は守備の部分で相手のボランチにボールを引き出されて、そこから前向きにクサビを入れられるという時間帯が続いたので、前半から選手たちに声をかけながら、ハーフタイムで修正しました。後半に入ってからは良いテンポでボールを動かせていましたし、良い守備からの攻撃という良いサイクルも見られました。 この厳しい戦いの中で勝点1をしっかりと積めたことは私自身満足しています。選手たちは終始、それぞれの役割のもとでハードワークしてくれました。次につながる引き分け、勝点1だったと思います。 --言われたように守備のやり方が変わっていたと思うが、後半にかけての修正点はどういったものだったか。今日の相手の浦和は非常に精度の高いビルドアップができるチームでした。中盤にスペースを空けてしまうのは致命的なので、そこをケアしようとしていました。最初は2トップが横関係で前からプレスをハメにいくというゲームプランで入りましたが、相手のゴールキックで高い位置でハメる際、相手のボランチが流動的に動いてボールを引き出していましたので、2トップを縦関係に変えることによってケアするよう、相手の2CBに2トップの1人がプレッシャーに行く、SBに入ったボールに対してはオフェンシブハーフが連動してハメにいくプランに変えました。 ハーフタイムの修正を(細谷)真大、(森)海渡のどちらも理解してピッチに入ってくれたぶん、前線からうまくスイッチが入って、前からプレスがはまる時間帯が増えたと思います。
浦和レッズ
監督
全体的に良い試合だったとは思います。いくつか作ったチャンスの中でどれか1つでも決まっていればというところでした。柏は途中からディフェンスのやり方を修正してきていましたが、それに対してわれわれも選手たちがしっかり判断しながらプレーできていたと思います。 ただ、相手のプレスを突破したあとのゴール前のラストパスやシュートの質を欠いてしまいました。全体的には相手を少し上回っていて、われわれのほうが勝利に近かったと思いますが、相手もいる競技ですし、サッカーではよくあることです。決定力のところは改善点だと思いますが、チーム全体、選手全員がピッチの中で戦ってくれたと思いますし、その部分はすごく良かった点だと思います。 --ラスト30mくらいは課題が続いていると思うが、どのようなアプローチをしているか。まず、相手がどういったチームなのかもあると思います。引いた相手に対してどう戦うかは練習していますが、実際の試合の中では今日のように相手のCBが対応を変えてきて、われわれがやろうとすることを防いできます。ライン間のつぶしや、使いたいスペースを消されたところもありましたが、ラストパスやシュートの改善点はいま取り組んでいるところです。 力関係でより崩しやすかったなど、ACLで戦っていたときよりもやはり難しさはあると思いますが、われわれもコンセプトのところ、いかに引いた相手を崩していくか、相手がどういう人数でレーンを守ってくるのか。それに対してどう崩していくかは、全員が連動する必要があるプレーですので、トレーニングしています。引いてくる相手を崩すのは簡単ではないですが、われわれとしてはそこを改善すべくトレーニングしています。
柏レイソル
GK 18
キム スンギュ
広島戦で良い勝ち方をしたので、その勢いのままに今日も勝点3を目指しましたが、勝点1を得られたことにまず価値を見いだしたいと思います。今日の試合に向けて準備してきたことをピッチの上で表現できたと思いますので、もちろん勝点3が欲しかったですが、価値のある1点だったと思います。 --前半の途中までボランチ脇のスペースを使われていたが、どのように指示を送っていたか。前半から監督が指示を送っていましたし、ハーフタイムにもしっかり修正が入りましたので、後半は前半よりも良い形で守備ができたのかなと思います。 --セーブで救ったシーンもあったが、自身のパフォーマンスについては。DF陣を含めて、後ろが無失点で抑えることによって前の選手も多少は気がラクにプレーできると思いますので、自分たちはやはり無失点で抑える、失点を減らすことに重きを置いてプレーしています。それが自分の役割だと思っています。
DF 44
上島 拓巳
--前半の途中までは苦しい時間帯だったと思うが。江坂(任)選手がボランチ脇をうろうろして受けてくるというのはスカウティングでもありましたので、それに対して僕なのか高橋(祐治)選手なのか古賀(太陽)選手なのか、椎橋(慧也)選手をスライドするのかで対応しようと考えていましたが、思ったよりワイドの(ダヴィド)モーベルグ選手と関根(貴大)選手が中に入ってきたり、馬渡(和彰)選手がインサイドに来たりと、相手の中盤の数が予想よりも多くなっていたところがつかまえ切れない要因だったと思います。出し手にうまくプレッシャーが掛からなかったこともあって、耐える時間が長くなってしまいましたが、後半は修正できたと思います。 --後半からシステムを変え、捕まえに行くシーンも多くなったと思うが。ハーフタイムで縦並びのような形で相手のボランチをケアしようということで、中盤を使われる機会が少なくなりましたし、CBにはある程度ボールを持たせてもいいということだったので、CBからの配球に気をつけながらプレーできました。