ここ2試合は苦しい戦いぶりが続いている磐田。前々節・札幌戦は、先制しながらも今季初の逆転負け。中2日で迎えた前節・神戸戦は、守護神・三浦 龍輝のビッグセーブ連発やディフェンスラインの粘り強い守備対応によって第8節・湘南戦以来のクリーンシートを達成。ただ一方で、自分たちが思い描いていたような攻撃を仕掛けられずにスコアレスドロー。この連戦は、1分1敗と白星を飾ることができていない。
神戸戦は我慢の展開が続き、身体的にも精神的にもタフさが求められる展開を強いられた。その消耗に加えて、山本 康裕が腰を痛めて負傷交代とここにきてケガ人が増え始めている状況も気がかりだ。中3日で迎える今節に向けて、いかにコンディションを整えられるか。短い準備期間での最大のテーマになるだろう。
今節の相手は、リーグトップの得点力を誇る横浜FMだ。前節と同様にしぶとく耐え続けなければいけない時間が増えそうだ。「ハードワークや球際の寄せはもっともっとやっていかなければいけない。特にマリノスは、速いし、強い。そのスピードを抑えるためにも対人のところはすごく重要になる」(伊藤 彰監督)。リーグ戦3連戦の3戦目という厳しい日程であること、また少しずつ気温も上昇してきている中で、いかに90分間ハードワークを続けられるかがこれまで以上に問われる一戦になるだろう。
対する3位の横浜FMは、勝点30で並んでいる上位2チームを2ポイント差で追っている。直近を振り返ると、18日に行われた第11節・浦和戦は3-0から追いつかれ、前々節・福岡戦では5試合ぶりの黒星を喫していた。それでも前節・京都戦は、SBの小池 龍太と松原 健がそれぞれゴールを決めて白星を獲得し、ひとまずイヤな流れを断ち切れている。
京都戦は相手のシュートを3本に抑えつつ、7倍以上となる23本のシュートを放って圧倒。前節退場処分を受けて長期の出場停止となった、アンデルソン ロペス不在の影響を微塵も感じさせないパフォーマンスを見せている。「攻撃は最大の防御」という言葉どおりの姿で磐田にも立ち向かってくるだろう。昇格組との連戦になる今節も力の差を見せつける完勝を飾り、リーグ戦の中断期間を迎えたい。
また磐田には、杉本 健勇や伊藤 槙人、山本 義道、大津 祐樹など横浜FMにゆかりのある選手が多くそろっている。彼らはなじみ深い古巣のメンバーたちとピッチ上で再会することを楽しみにしている。「僕にとってはすごく特別なクラブ。そういうチームと戦えるのはすごく面白いし、楽しみにしている」(大津)。古巣組の活躍にも注目したい。
[ 文:森 亮太 ]
