京都は6勝8分11敗の勝点26で15位。ここ6試合勝利がない状況だ。前節は敵地で清水に0-1で敗れた。前半に福岡 慎平のゴールで先制したかと思われたが、VARのチェックにより取り消されると、後半に決勝点を奪われてしまった。この試合も含めて、自分たちのサッカーはできているが、それを結果につなげられずにいる。
残り9試合、「内容がどうあれ、勝たないといけない時期にきている」(武富 孝介)ことは間違いない。ただ、勝つためにこれまで積み重ねてきたサッカーを変えていくわけではない。日々の練習から内容を高める取り組みをして、それを試合で発揮することで勝利の可能性を高めていくと曺 貴裁監督も明言している。「試合の大枠の内容や進め方について、大きく手を加えることはありません。選手の頑張りが結実しないジレンマはありますが、ここで正面から向き合わずに違う何かで乗り越えても、京都の未来はないと思っています」と話す。 前からアグレッシブにボールを奪いにいくスタイルは継続し、約1カ月ぶりのホームゲームで京都らしさを発揮したい。
また試合4日前の8月30日、京都の名誉会長である稲盛 和夫氏の訃報が届いた。28年前のクラブ設立に重要な役割を果たした人物で、試合会場や練習場にも頻繁に足を運び、選手に直接叱咤激励を飛ばすことも珍しくなかった。当時を知る宮吉 拓実は「このクラブにとって大きな存在だった。稲盛さんがおられたからこそ、京都サンガがある」と話す。そうした思いも抱いて、神戸戦へ挑む。
対する神戸は6勝6分13敗の勝点24で自動降格圏内に位置している。AFCチャンピオンズリーグラウンド16では横浜FMに3-2で勝利したが、続く準々決勝では全北現代に1-3で敗れ、敗退となった。今節が約2週間ぶりの公式戦となる。
神戸にとって落とせない一戦だが、気がかりなのは主力選手のコンディションだ。全北現代戦ではアンドレス イニエスタと大迫 勇也がそろって欠場。彼ら以外にも負傷離脱している選手が複数おり、吉田 孝行監督の選手起用に注目が集まる。夏の移籍期間に加わった飯野 七聖は右サイドで持ち味のスピードを発揮しており、マテウス トゥーレルや小林 祐希も加入直後からスタメン起用されている。ステファン ムゴシャも含めた新戦力を融合させながらチーム力を高め、残留への道を切り拓きたい。
両チームとも、ここから天皇杯を含めた5連戦に突入する。陽が落ちたあとは随分と暑さが和らいできた京都で、試合は19時キックオフとなる。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

