札幌は前節、ホームでC大阪と対戦して2-1で勝利。立ち上がりからC大阪のタイトなプレッシングに手を焼き、カウンターから何度もビッグチャンスを作られる苦しい戦いを強いられていた。しかし、体を張って粘り強く我慢し続けたことが最終的には奏功したのだろう。78分に先制点を献上してしまい、そのまま押し切られても不思議ではない状況になったものの、チームは気持ちを落とすことなく相手ゴールに迫り、86分にキム ゴンヒの加入後初得点で同点とすると、終了間際には自陣からボールを持ち運び、最後は青木 亮太の鋭いシュートがネットを揺らして大逆転。ホームスタジアムを沸かせる見事な勝利をつかんでみせた。
札幌にとっては大きな勝点3だ。ホームゲームが3試合続く好日程でありながらも2連敗を喫してしまい、なんとか盛り返そうとする中で立ち上がりからC大阪に苦しめられる展開だったが、そうした試合を勝利したことが大きい。今季は良い戦いをしながらも勝ち切れない試合が多かったが、ここでは逆に苦戦をした中で終盤のチャンスをしっかりモノにして逆転。勝利の感触をしっかり思い出す一戦となったようにも思う。
一方の磐田は前節、ホームで柏と対戦して2-2のドロー。なかなか順位を上げられない状況で迎えたホームゲームで、前半のうちに2点を奪われてしまうイヤな展開だったが、後半に粘りを見せた。73分に吉長 真優の見事なミドルシュートが決まり、その4分後にはファビアン ゴンザレスが決めて同点に。勝点1にとどまったものの、今後に向けた光になり得る試合だった。3連敗で迎えた試合で劣勢になりながらも、気持ちが折れることなく猛攻を仕掛け、同点とした意味は決して小さくないはずだ。残留圏内との勝点差は『5』で、残り試合数を考えれば決して大きな差ではない。ここから勢いづきたいところだ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、ともに前節の結果をどのように生かすかがカギとなるはず。前節はどちらも連敗中の試合。そしてともに先制点を許す苦しい展開となったが、札幌も磐田も途中投入の選手が得点を挙げて、残留争いを勝ち抜く上で光明となり得る勝点獲得を果たしている。その光をより強いものへと変えていけるのは札幌なのか、それとも磐田なのか。
[ 文:斉藤 宏則 ]

