好機をより多くモノにしたのは横浜FM。優勝へ向け、勝点3を積み上げる
横浜F・マリノス
DF 24
--90分間の中で波のあったパフォーマンスに見えました。欲を言えば、マリノスらしい敵陣でプレーを続けるのが理想でしたが、グラウンドコンディションの影響もありました。連戦の中、後ろの選手としては「割り切ってプレーしないといけないのかな」とは考えていました。 --ビルドアップでいつもよりロングパスを多用しました。低い位置でボールを失って失点するよりは、相手が前からプレッシャーに来ていたので、ひっくり返す意味でも背後を狙ったり、トップとボランチの間のスペースを狙ってはいました。ただ、今日の試合から学ぶことも多いです。(高丘)陽平くんまでボールが戻ったときにサポートが遅かったですし、そこでパスの選択肢になれていませんでした。僕とエドゥ(エドゥアルド)がテンポよくSBやボランチにつけられれば、もっと変わったシーンもあったので、全体的に改善しないといけません。 --連戦の疲れもあったのではないでしょうか。ハーフタイムに映像を見ましたが、GKまでボールが戻ったときに前線の選手がオフサイドポジションにいたのも、つなげなかった理由の1つです。そこは頑張って戻ってきてもらい、パスの選択肢になってもらいたい思いはあります。連戦ですが、最後まで自分たちのサッカーを貫くことがマリノスらしさでもあります。前線の選手だけじゃなく、後ろの選手も時間の使い方などを改善しないといけないと感じています。 --その中でも、10日の第29節・福岡戦に続いて勝負強さを感じさせる勝利でした。勝ち切ることが大事です。福岡戦もそうですが、1点差で勝つことができました。勝ちに徹して勝てたことは良かったです。
--エウベル選手らしい美しいゴールでした。あの場面を振り返ってください。先読みをして、クロスが上がったときにエドゥ(エドゥアルド)が競るかなと思い、こぼれ球を待っていました。そのとおりボールがこぼれてきて、ダイレクトで思い切り打ちました。バウンドして難しいボールでしたが、運よくゴールに入ってくれました。そのゴールでチームが勝ててうれしく思います。 --ゴール直後、サポーターの下に駆け寄りました。ゴールの喜びを全員で分かち合いたかったからです。アウェイの地にもかかわらず、横浜から遥々来てくれたサポーターがいたので、点を決めたら絶対に行こうと思っていました。 --ゴールパフォーマンスに込めた意味を教えてください。決めたあとにテル(仲川 輝人)が来て、「(直近の第29節・福岡戦で負傷した西村)拓真のパフォーマンスをしよう」と声をかけられていました。自分たちのチームはファミリーなので、勝つときは全員で勝つし、負けるときは全員で負けます。そういう気持ちは大事ですし、引き続きファミリー感を持って全員で戦っていきたいです。 --ゴールに象徴されるように好調さがうかがえます。まずは褒めていただいてありがとうございます。ただ、僕だけではなく、最近はチーム全体のパフォーマンスが良く、うまくいっています。引き続き、勝ち続けて優勝できるように力を合わせていきたいです。
京都サンガF.C.
監督
今日の試合は(就任後の)この1年半というか、前回マリノスに負けてからの3カ月半というか……。キレイな試合ではなかったですが、種をまいて、水をやって、収穫したものの美味しさを感じるような気持ちでピッチにいました。ギリギリのところで勝ちと負けが決まる中、われわれがセットプレーから1点を取って、一方で2失点して負けたのは、選手ではなく監督の力量に大きな差があると思います。こういう場で自虐の言葉を述べたいのではなく、冷静に考えて僕の想像を超える、サポーターやスポンサーの皆さまの心を想像以上に打ったような試合ができたと思います。だからこそ、情けない気持ちがあります。これはチームや選手に対してでは一切ありません。自分に対して、そう思います。監督をやって10シーズンほどが経ち、J1とJ2で何試合もしましたが、今日くらい選手を勝たせてやりたいと思ったのは、湘南でルヴァンカップを優勝したときの気持ちと同じか、それ以上の気持ちになれました。それだけのものを見せてくれた選手に、監督として感謝しないといけません。 --3カ月半前の前回対戦から成長を感じた部分は?すべてじゃないでしょうか。ピッチに入ったときに相手を心の底から倒してやろうと思う気持ちと、自分たちのサッカーに誇りを持ってJ1のピッチに立つという意気込み。それが今日の試合の内容に出たと思います。僕に力があれば、もっと得点が決まっていたかもしれません。 --後半に3選手を同時交代したが。後半で2点差になり、前線の選手の疲労もありました。違う選手を入れることはプランとしてありました。交代した3人はよくやってくれましたし、得点を決めた金子(大毅)や、戦列に戻ってきた荻原(拓也)など、ポジティブな材料があります。もちろん反省するところはありますが、勝たせられなかった自分自身に腹立たしさがあります。
横浜F・マリノス
監督
予想していたとおりの内容になりました。相手はホームなので、3ポイントを取ろうと、アグレッシブにプレッシャーを掛けてくることを予想していました。ボックス内に何度もボールを放り込み、進入してきましたが、守備では焦れずに強いパフォーマンスを見せてくれたと感じています。難しいピッチコンディションの中、ゴール前の局面でクロスをもう少し落ち着いて、質を高めないといけない部分はありますが、魂のこもったプレーをしてくれましたし、結果が出て良かったです。 --素晴らしい結果でしたが、追加点を奪ったあと、勢いやテンポが落ちたように感じました。2つの要因があると思います。自分たちも相手も交代カードを多く切りました。2対2や3対2の局面を作り出したのは自分たちでした。ただ、そこで最後の質は欠けてしまいました。そして、ピッチ状況が難しく、相手も決して弱いチームではありません。強いですし、アグレッシブです。やはり、自分たちの最後の質が欠けてしまった部分はありました。 --連戦でCBを組む岩田 智輝とエドゥアルドのパフォーマンスの評価をお願いします。エドゥアルドも岩田もこのスケジュールの中、強いパフォーマンスを見せ続けてくれています。彼らが真ん中で強さを出すことで、SBに自信を持たせてくれます。彼らは素晴らしいパフォーマンスを続けてくれていますが、自分たちは個にフォーカスはしません。チームとして、どうだったのかを見ます。全員が素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてくれていますし、交代のメンバーも含めて、このタフな状況の中でスピリットの強さを見せてくれました。
京都サンガF.C.
MF 19
金子 大毅
交代で入るときは、「プレスをしっかり掛けて、得点を奪えるところへ積極的に入っていけ」と指示がありました。もう1点返せればベストだったんですが。前半はベンチから見ていて、試合の入り方がすごく良かった。相手は押し込まれてからのカウンターのレベルがすごく高いなと思いましたが、決定機の数ではそれほど差はないと思います。(勝敗は)最後のところの質の差かなと感じています。相手はゴール前で決め切る力が高かった。 --終了間際の得点について。味方がボールをそらしてくれると思って、ファーサイドにポジションを取って、ボールが転がってきてくれました。松原(健)選手にブロックされるかなと思いましたが、ゴールの上のほうを狙って決めることができました。 --渾身のガッツポーズだったが。2年ほど得点がなくて、ここ2試合はベンチ外でした。MFでも目に見える結果は大事だと思いますし、ゴールを狙っていた中で1点決められたのは個人的には良かったです。ただ、(前回対戦で決定機を決められなかった)三ツ沢のときもそうだけど、チームの力になれていないと思っているので、残り6試合と天皇杯で少しでもチームに貢献したいです。
DF 3
麻田 将吾
内容はいろいろありますが、結果として負けたのが非常に悔しいです。それに尽きます。前期に負けたときとは、また違う悔しさでした。内容は悪くない、でもセットプレー絡みの二発でやられてしまう。自分たちの時間帯のときこそ、セットプレーやカウンターへの対応が大事になってきます。分かっていても相手に上回られてしまうのは、まだ自分たちにスキがあるというか、伸びシロがあるのかなという感じです。失点の時間帯も含めて、もっと全体の意識を上げていかないといけません。防げる失点もあると思います。相手がうまかったのもあるとは思いますが、もっと集中を促すような声かけが必要になってきます。 --攻撃について。うまく守備からリズムを作って、シュートまでいけていました。数字だけ見てもシュートは打てていますが、その中で流れの中から得点を取れなかったのは痛かったです。決め切らないとこういう結果になりますが、やろうとしていることは間違っていません。得点できれば、自分たちに勢いが出たはずです。 --守備について。すべてをやれたわけじゃないですが、プレスのスイッチの入れ方だったり、押し上げて相手にロングボールを蹴らせたりすることはできていました。意思を合わせて連動することができるようになってきました。その中でも相手の時間帯があるし、前回は後ろに重たくなった反省もあったので、中盤の選手に声をかけて、3ラインを作って対応することはできていたと思います。