自らの手でつかみ取ったJ1残留。湘南が逃げ切り、連勝フィニッシュ
湘南ベルマーレ
FW 18
--1点目の場面を振り返ってください。相手のDFがブラインドになっていたのが分かっていたので、端の辺りを狙って、ピッチが濡れていたのでゴロでスリップするようなイメージで蹴りました。 --パスではなく、シュートを狙う意識が向上しているように見えたが。得点王の可能性もある中の試合で、最初はその意識が強過ぎていつもよりも周りを見れていませんでしたが、それに気づいて修正できたことが1点を取れた要因だと思っています。冷静に判断できてのプレーだったので、意識の強さだけでなく、冷静な判断も大切だったと思う。シュートに関しては今季はずっと意識していました。 --惜しくも得点王にはなれませんでしたが、シーズン13ゴールを決めて得点ランキング2位になりました。悔しい気持ちもありますけど、湘南の目標としていた5位以内に対して必死に取り組んできて、その目標は達成できなかったですけど、僕の13ゴールで残留という最低限の結果に対して貢献できたうれしさも半分あります。 --昨季と比べると、今季得点王をつかめそうになったこと自体、素晴らしいことのように思えましたが。自分に対しての可能性がより広がりましたが、まだまだ成長していけると思っています。育成年代からそうやって上がってきたので、自分の伸びシロの大きさ、可能性が広がったかなと思います。 --今季はまだ終わったばかりですが、来季の目標は?今季のゴール数を超えないといけないと思っています。得点王を獲れなかったので、来季は獲れるようにしたいです。 --日本代表メンバー発表会見で名前を呼ばれなかった中で、会見後初めての試合になりました。選手として、悔しい思いをしたあとの1試合目ということでしたが、どんな状況でも変わらず戦う姿は、最低限見せられましたし、結果を残せたことは大きいと思います。 --「4年後へ向けて」という気持ちも強いのではないかと思います。今後へ向けた意気込みを教えてください。4年後への競争はもう始まっていると思うので、やれることをしっかりやって結果を出すしかないと思うので、次のアメリカ(※カナダ、メキシコとの3カ国共催)へ行けるようにしたいです。
--後半開始早々にゴールを決めました。そのときのことを振り返ってください。よく覚えてないですけど、タリクが良い形で前を向いてくれたので、自分の思い描いたとおりのボールに対し、ランニングもできたので、落ち着いて流し込むことができました。 --古巣相手に追加点を奪えたことについては?4年しかいなくて、タニくん(大谷 秀和)に比べれば短いですけど、笛が鳴ったときはいろんな思いがフラッシュバックして、正直泣きそうになるくらいうれしかったです。最後、挨拶で回っているときも(柏のゴール裏から)温かい拍手もありました。「恩返し弾」と言える試合ができて良かったです。 --移籍してきて1年目の今季を振り返っていかがですか?個人的には課題が多く残るシーズンでしたけど、チームで戦って勝つことの大事さを1年通して学べましたし、成長を感じられました。僕が点を取る、アシストをするということは大事ですけど、大事じゃないというか、サッカーの醍醐味の部分をすごく痛感した1年でした。僕のサッカー人生において重要な1年になったと思います。 --4年間一緒にプレーした大谷選手がこれで現役を終えることになります。僕が24歳のときにレイソルに入って、その年はゴールを取れて個人的には良いシーズンを過ごせたと思っていましたが、そういうときこそ僕に叱咤してくれて、「こうしろ、ああしろ」、「これじゃダメだ」と言ってくれた記憶があります。その次の年、J2でほぼ1年間ずっと一緒にプレーさせてもらって、タニくんの冷静さなど、自分にないものをすごく持っていたので、すごく勉強させてもらいました。自分の中ではもっと続けられるんだろうなと思いますけど、引退という選択をするのもタニくんらしいと思います。今日、少し話せましたけど「お疲れさまです」という言葉しか出ないですね。最後、一緒にプレーできて本当に良かったですし、1回ぐらいファウルしたかったなと思うくらい(笑)、思い出に残るキャプテンだと思います。
柏レイソル
監督
今日の試合は典型的なミラーゲームでした。お互いに狙っていたスペースや攻撃の形はよく似ていた部分があったので、個人のところでどちらがよりハードワークできるかということが1つカギになるだろうという展開を予想したゲームでした。 前半気の緩んだ時間帯に失点を食らって、われわれもなかなか攻撃に出ていく形が思うように作れませんでした。相手に押し込まれる時間帯が長く続いた前半だったと思います。ハーフタイムに入っていくつかのディテールを修正したのですが、それでも後半に入ってすぐに2点目を許してしまいました。われわれとしては点を取りにいかないといけない状況だったので、[3-5-2]のシステムを[4-4-2]に変えました。システムを変えてからは決定機も作れていましたし、攻撃の形がいくつか作れていたと思います。流れもわれわれに向いていて優位に試合を運べるようにはなりましたが、残念ながら最後にひっくり返すところまでは至りませんでした。
湘南ベルマーレ
監督
大谷 秀和選手と染谷 悠太選手に「お疲れさま」とまずは言わせてください。 その雰囲気の中で試合ができ、僕自身すごく感慨深い思いがありました。よりアウェイなモチベーションの中、選手たちがどう戦うか。自分たちの持っているもの、用意してきたもの、積み上げてきたものを出すには最高の舞台だと思ってこのゲームに臨みました。前半からミスは多かったかもしれませんが、自分たちがつながるところで狙いがあり、関係性が良く、攻守にわたってストロングを見せられたと思います。先に点を取って、追加点を奪うところまででき、それ以降は押し込まれる時間もありましたけど、勝つことにフォーカスしながら守らないといけない状況で守るということを理解しながらできたゲームになりました。 1年の締めくくりとしてはキレイな終わり方ができなかったかもしれませんが、自分たちらしい終わり方ができ、なおかつ結果をもぎ取ることができて非常に良い試合だったと思います。 --今日の結果を受けて、正式に残留が決まったが。結果として良かったと思いますけど、目指していたものとは違います。33試合で招いた結果がそういう立ち位置で、今日勝って今季を終えることにフォーカスしていたので、残留できた、できないということではなく、今日結果を残せたことはすごく良かったと思います。 --得点力不足という課題をずっと引きずっていた中、ラスト2試合はスムーズにゴールを奪えた印象があります。右肩上がりで終えることができ、来季への布石となりそうでしょうか?そこは自分たちが向き合ってやってきた部分です。結果論なので、何がつながって2点、3点と取れたかという統計的なところは難しいかもしれない。ですけど、今年の初めから去年の反省を考えながらそういったところをテーマに、それぞれの選手の特徴や、立ち位置的なものをチーム全体で共有できて、チームとしてゴールを目指した。どういう守備を何のためにするのかというところは、今年1年貫いてできたことなので、そういうところが結果に出たのかなと思います。 もちろん、技術が高まればそういう場面も増えるでしょうけど、2点目はタリクの素晴らしい守備から瀬川 祐輔が流し込んでゴールが生まれ、非常に価値のある得点だったんじゃないかと思います。町野(修斗)の先制点に関しては、あそこでラストパスを選ばず、自分で打ち切ったことがああいう結果になったと思います。 --シーズン終盤はチームとしてかなり向上して、シーズンが終わってしまうのが残念に感じます。ここ最近の手ごたえをどのように感じていますか?毎試合、スタジアムに入ってからキックオフまで時間はかかりますが、「早く試合がしたい」という思いが常にあって、結果が出る、出ないじゃなくて、いろいろな視点がつながり出したところが自分自身も楽しかった。自分が「こうしろ、ああしろ」と指示を出して動いている選手たちではないので、変な言い方になりますが、そこが一番面白いなと思いながら見ていました。先ほど言われたように、これで今季は試合できないということが寂しいですが、そういう世界ですし、最後勝って締められたのは選手にとっても大きなものになりますし、今季やったことの財産は残ると思います。そういう意味ではすごく良い終わり方ができたと感じています。
柏レイソル
MF 7
大谷 秀和
--今日は15分ほど出場したが、そのときの気持ちは?皆さんからの期待に応えられるコメントではないと思いますけど(笑)、いつもどおりというか。負けている状況でしたし、なんとか同点に早く持っていってそこから逆転に持っていければなというふうに考えていました。感傷に浸るとかそういう感じはなく、あくまでいつもどおりでした。 --最後の日立台のピッチ。感触はどうだった?ここで育ったわけなので、現役ラストの試合を日立台でプレーして終えられたのは本当に幸せでした。セレモニーでも話しましたが、正直な気持ちで言えば、皆さんの歓声とか応援を聞きたかったですね。 --セレモニーでは自身のコレオが掲げられていました。予想もしてなかったですし、(スピーチ前の)映像のクオリティーも高く、思いがけない人からのメッセージもあって、自分が話をする前にハードルを上げられたなと思いました(笑)。けど、自分のためにたくさんの方が動いてくれて本当にありがたかったです。