10人で見せた執念。川崎Fは試合を制すも、リーグは制せず
川崎フロンターレ
アウェイゲームでもあり、とても難しくなると予想していた。どんな状況でも必ず勝たないといけないと思っていたし、見ていただいて分かるように、自分たちの目標である最低限のことはやったと思う。前半に1人少なくなったことで、難しさはあった。倍の距離、強度で走る必要があった。最後まであきらめなかったことで、この勝利につながった。 --前への意識がゴール、勝利につながった。チームとして、オフェンシブに戦うことはできたと思う。今日の目標のために考えて、前からプレッシャーに行くことができた。(橘田)健人がうまくプレッシャーを掛けて、自分もゴールできた。 --今季について。12ゴールはうれしく思う。それは自分1人で取れた結果ではなくて、チームメートがいたからこそ。個人的にも、チームとしても、全員に「おめでとう」と言いたい。あきらめずに戦った結果だと思う。 --成長したマルシーニョを見せられた?今季、ずっとプレーし続けることができて、その中で自信を勝ち得ることができた。ゴール、アシストという形で結果を出せたので、自信を得ることもできた。もっとやれたこともあると思うが、今季、個人的には満足している状態。
FC東京
監督
負けたことが信じられない試合でした。良い形でスタートできていました。川崎Fさんはわれわれのミスやカウンターからしか攻撃の糸口を探せていない展開だったと思います。ただ、そのような良いスタートを切ったが、われわれのロストから彼らの先制点が生まれた。川崎Fさんには当然高いクオリティーの選手がそろっています。ミスを犯してしまえばゴールを決めてくる能力を兼ね備えていると思います。その後、引き続き良いプレーをできていたと思いますし、アダイウトンの大ケガにつながりかねないファウルを受け、退場者が出た展開でした。その後、相手の人数が減ったことは関係なく、われわれが狙っていた形で予想できた展開で試合を支配し続ける時間が続きました。その後、多くのチャンスを作りながらも決め切れず、われわれも生身の人間ですから、ピッチ上でミスを犯してしまう選手もいます。そこでわれわれのミスから失点が生まれてしまいました。 シーズン終盤、この2試合は勝利にふさわしいプレーはできていたと思います。そこで勝点を重ねられていれば3位や4位でシーズンを終えられることも可能な展開でした。けれども、物事、現象は何か理由があって起こると思っています。われわれにとって変化の1シーズン目、6位という順位は決して悪くないと思います。ただ、3位、4位で終われる可能性があり、良いプレーをしていた中で結果的には6位で終わりました。それは「まだまだだ」というメッセージが含まれた敗戦だったと思います。「地に足をつけ、しっかりと歩み続けろ」というメッセージが含まれていると思います。 今季の頭、そして夏と多くの補強はしていません。それにもかかわらずスタイルの変化にもうまく適応し、われわれよりも高い順位で終わったチームに対しても相手を上回るプレーができた試合は多数ありました。その意味でも選手たちを誇りに思えるシーズンだったと思います。 いま、われわれが必要としているのは休むことです。スタッフだけでなく、選手たちもコロナ禍で苦しんだ3シーズンはつらい日々でした。だからこそ、今回W杯があるためオフが2カ月続きます。そのオフをしっかりと満喫するに値する努力をこの3年間続けてきたと思います。しっかりと休んでエネルギーを補充し、今季に構築したベースとともに来季の頭には補強選手も加わることでしょう。来季は良いシーズンにしたいと思います。 --来季に向けて攻撃面での課題は?五分五分のシーズンだったと思います。ただ、変化を成し遂げたことは決して簡単なことではなかったと思います。来季、私が期待することは、新加入するだろう選手が素早くチームに適応することです。そして、今季進めてきたスタイルの構築、成長を引き続き進めていきたい。選手たちをあらためて説得し続けたい。われわれを上に導いてくれるのは、勝負にこだわる強いメンタリティーであることだと。最後の1カ月、安定して良いサッカーを表現できていました。それを来季はより長い期間で表現できることを願っています。私は、サッカーは良いプレーをし続ければ勝ち続けると信じて疑いません。それを来季に期待したいと思います。タイトルを獲る保証はしません。なぜならば、リーグは17チームのライバルがいて、彼らも死ぬ気でタイトルを獲ろうと戦っています。絶対に優勝するということはライバルチームへのリスペクトが欠けていると思うからです。
川崎フロンターレ
監督
最終節、優勝争いをできる環境でやれたことを非常にうれしく思う。また、アウェイでもホームのような雰囲気をサポーターが作ってくれた。その力が、優勝には届かなかったが、難しい状況の中で勝つことまでもっていけたことにつながったと思う。スタジアムで、また画面越しでの応援に感謝したいし、それに応えようと必死に戦ってくれた選手には感謝しかない。 自分たちらしさを、最後に出してくれた。勝つためにやるべきことをし続け、勝利への執念を見せてくれたと思う。 --3連覇を目指した中で達成できなかった今季について。このリーグ戦は年間を通してのもの。いろいろなところで取りこぼしをした事実がある。この試合が終わるまでは、そのことは考えずに集中していたが、一つひとつの勝敗、得失点に関して、もっと取れたり、防げたり、そういうところだと思う。一試合一試合のところで、もう一度やっていかないといけない。今日のゲームどうこうではなくて、リーグ戦の結果は年間を通してのもの。それを突き詰めていく必要があると思う。 --同時刻開催、首位・横浜FMの情報は入れていた?僕のところにはまったく入れていない。勝つことだけしか今日のゲームは意味がなかった。勝って、何かが起こるかというところだった。そこに集中していたし、途中で(情報が)入った選手がいたかもしれないが、選手にもそういうアプローチをしていた。 --大島 僚太について。自分たちのやろうとするサッカーを体現できるというか、体現できるようなスキル、頭脳を持った選手。(退場者が出て)1人減った状態でも心強い選手だったと思う。長い間リハビリをしてつらいシーズンだったと思うが、またもう1つ強くなって来季に挑んでほしい。
FC東京
MF 35
塚川 孝輝
東京に来て3カ月くらいですけど、すごく充実した時間を過ごさせてもらったので、来季は1シーズンを通して活躍できるように、もっと自分が成長して、もっと上の順位に導けるような選手になれるように頑張りたいですね。 --初の古巣・川崎F戦は力み過ぎた?そうですね。シュートは力み過ぎてどこかに行っちゃっていたので、そこはもっと冷静にやれれば良かったと思っていますね(笑)。ただ、思い切りやるところは自分の良さでもあるので、そこはしっかりと出しつつ、東京で学んだことも出しつつ、もっと成長できればと思います。対戦自体はすごく楽しかったです。 --川崎Fを相手にして最も感じたことは?今日は特別な展開になってしまったのであれですけど、個々の止める、蹴るはうまい。自信を持ってプレーしているなと思いますね。 --学ぶことも多かった?学ぶことは多いと思うけど、いまはFC東京にはFC東京の基盤ができていると思う。それぞれにチームの良さがあるし、選手の色にもよるし、東京には東京の良さもあると思う。そこでもっと成長できればよいと思います。
DF 3
森重 真人
--この試合を前にして、開幕戦とはまた別のことを川崎Fと対戦して感じたいと話していたが、実際、戦いを終えての感想は?相手が1人退場してしまい、ちょっと違った展開にはなったと思いますけど、ある程度、前半の最初はどんな感じになるかなという雰囲気の中、自分たちがボールを支配できた。あとは、細かいミスが勝負には関わるので、そこはチームとしてなくしていかないといけないと思います。 --今季積み上げてきたことで確認できたことは?今日の試合だけで言えば難しいところもありますけど、今までの戦いや、やってきたことを含めて、確実に成長していると思う。あとは、このサッカーでの経験値。そこを積み上げていくことですね。 --経験値はやりながら積み上げていくしかない?そうだと思います。そこが一番重要。こういうときにどういう状況になるのか、こういう課題が出たときにどうするのか。それを1、2回経験できていれば試合中の対応も良くなっていくと思います。
MF 10
東 慶悟
相手が10人になったので、勝たないといけない試合だったと思います。僕たちが有利になったので、戦いが難しくなったのは何の言い訳にもならない。ちょっとしたミスや集中力、そこが最後は勝負を分ける。前節の名古屋戦でもそうだった。スキを見せないことは大事。ただ、やっているスタイルはブレずにやらないといけない。勝負どころはまだまだ課題なので、もっとこだわってやりたい。 --川崎Fとの対戦で始まり、川崎Fとの対戦で終わった今季。積み上げを感じているところは?正直、相手が10人なってしまったので比べるのは難しいですけど、見方を変えれば、10人にさせたとも見れる。そこはプラスに捉えていいと思う。チームとして、開幕から比べれば自分たちがやりたいことは確実にできていると思う。1年ではすべてを解決できない。2年、3年とずっとやっていかないといけない。ブレずに信じてやっていきたいですね。 --今季を振り返ると、想定内の成長だったのか、よくできたと感じる部分も多いのか?スタイルは確実に変わっていると思う。それが良い、悪いは別にしてだけど、その意味での手ごたえはある。ただ、サッカーはどんなスタイルでも細かい部分が勝負を分ける。そこを見逃さない、そこにこだわれるかどうか。選手の意識で変えられるし、それが勝負強さに変わってくると思う。それはずっと課題でもある。僕も東京に長くていて、年齢的にも引っ張っていかないといけない歳なので、こういう試合をなくしていきたい。