名古屋はアウェイでリーグ開幕を迎えた。開始早々、4年ぶりに名古屋へ復帰した和泉 竜司のCKから、新加入のキャスパー ユンカーが決めて先制。その後は相手に攻め込まれながらも、堅守を生かした割り切った戦いで逃げ切り、勝点3を挙げた。
一方の京都はホームで開幕。8分にCKの流れから先制を許すと、34分にも追加点を奪われる。後半は選手交代などでやや勢いを取り戻したものの、ゴールを奪うことはできずに黒星発進となった。
昨季の両者の対戦は、リーグ戦では2戦2分。JリーグYBCルヴァンカップではプレーオフステージで対戦し、名古屋の2勝となっている。名古屋は2003年以降、J1リーグ戦では京都に12試合連続で負けなし(J2では2017年に敗戦)と、非常に良い相性を誇っているが、ホーム戦に限ると1勝5分。その引き分けのすべてが1-1で、勝利した試合も1-0の辛勝である。このデータが継続するならば、どちらに勝利の凱歌が上がるか分からない熱い試合になるだろう。
名古屋の見どころは、ホーム・京都戦では1点しか取れていないというデータを覆し、複数得点を取って勝利に結びつけられるかどうか。開幕戦では早い時間に先制し、その後もチャンスはあったものの、良い時間帯で決め切れなかったことで守勢に回り、かろうじて勝利できた。もし追加点を決めて勝利していたら、チームやサポーターの期待感もさらに高まったことだろう。
昨季、名古屋の得点数はリーグワースト2位タイの30得点。2010年以来のリーグ制覇を目指すためには、この得点力不足解消が最重要課題になる。その特効薬になるのが2点目、3点目という追加点。攻撃の中心となるマテウス カストロは「もう少しコンビネーションを増やすとか、シュートチャンスも増やしていって、個人的にももっと仕掛ける場面を作りたい」と、ホーム開幕戦はアグレッシブに行くことを宣言。まずは先制点を挙げることが先決だが、そこから複数得点につなげられれば、今後に向けて勢いが増すことは間違いない。
一方、京都も曺 貴裁監督が「良いところも悪いところも見えた試合だった」と総括したように、開幕戦は反省材料が多く出た試合だった。もちろん、開幕してすぐのこの時期に修正点がないチームは存在しない。曺 貴裁監督は、試合後にゴール裏で起こったサポーターのブーイングも、チームへの期待感の表れだとポジティブに捉えた。この名古屋戦に向けて、サポーターのためにもしっかりと修正を施してくるだろう。
京都の持ち味は、前線からのプレスや圧倒的な走力。前線にはパトリックという高い得点力を誇るFWも加入し、上位進出を狙っている。前節の反省を生かし、序盤からどれだけ自分たちのやりたいサッカーを見せられるか。そして、それを90分間続けられるのか。選手たちの頑張りに注目したい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
