現在、J1では京都が5勝5分6敗で9位。名古屋も同じく5勝5分6敗ながら10位となっている。得失点差も-2と同じで、京都が差をつけているのは総得点。それも名古屋を『2』上回っているだけで、プレーオフステージの4カードの中では最も実力が伯仲したカードと言えるだろう。
両者はそのリーグ戦で5月3日に対戦したばかり。その試合は36分に名古屋のマテウス カストロがペナルティーエリア右の角度のない場所からFKを直接ねじ込み先制すると、京都は直後の40分に白井 康介の絶妙なクロスをピーター ウタカがヘディングで合わせて、同点に持ち込んだ。後半は名古屋がリズムをつかみ、シュート数では後半だけで名古屋は8本、京都は1本と圧倒したものの、ゴール前での精度を欠き、そのまま1-1の引き分けで終わった。
それからおよそ1カ月ぶりの対戦となるが、名古屋はその後1試合を挟み、明治安田J1第13節・C大阪戦から3連勝と復調。前節は広島を相手に無得点で敗れたものの、週中に行われた天皇杯では同志社大に2-0ときっちり勝利を収め、上昇機運でこのルヴァンカップに臨むことができる。
対する京都は第14節・広島戦、前々節・横浜FM戦と上位に連敗してしまったが、前節・川崎F戦では1-0で昨季のJ1王者を撃破。天皇杯も高知ユナイテッドSCを相手に延長までもつれたものの、3-1で勝ち切った。
このプレーオフステージから準決勝まではホーム&アウェイ方式で争われる。突破の条件は、まず勝利数が多いチーム。もし勝利数が同じ場合は、2試合の得失点差、次にアウェイゴール数によって決まり、それでも同じ場合は延長戦となる。
名古屋は昨季のルヴァンカップ、鹿島との準々決勝で第1戦をホームで戦い、2-0と複数得点・無失点で勝利を収め、第2戦のアウェイ戦をメンタル的に優位に戦うことができた。さらに準決勝・FC東京戦でも第1戦はホームで戦い、3-1と2点をリード。第2戦では0-2とリードを許し合計3-3、アウェイゴール数で敗退の危機に陥ったが、80分に稲垣 祥がアウェイゴールを奪い、かろうじて決勝に進出できた。
つまり、ホームでは複数得点無失点を狙い、アウェイでは1点でも多く獲るのがプライムステージ進出への重要なカギとなる。そうした2試合をトータルで考える戦い方もルヴァンカップの醍醐味だと言えるだろう。
とはいえ、やはり第1試合を勝利したチームが有利に立つのは間違いない。連覇を狙う名古屋と首位通過の京都の一戦。どちらが先手を取るのか、リーグ戦同様に白熱した戦いになりそうだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]