ホームで仕切り直しとなる京都が勝ち抜けるためには、5-0もしくは6点差以上の勝利が必要となる。ここ最近、複数得点がない状況も照らし合わせれば非常に困難な条件だが、チームは今週のトレーニングで可能性がある限り戦うことを再確認した。一戦必勝、目の前の試合に向けて最善の準備を尽くして、全力で勝利をつかみにいく姿勢は変わらない。その上で、得点を奪いにいく積極性や、その機会を少しでも多く作るために守備面でボールを奪うための修正に取り組んでいる。曺 貴裁監督は「勝ちたいとか、何点取るとかよりも、プレーとメンタルの質を上げて試合へ臨まないといけない」と話す。第1戦の反省点もフィードバックして、第2戦でのリベンジを誓っている。
具体的には、守備面ではボールを奪いにいくプレスの強度や連動性を高めることだ。名古屋の前線は強力だが、そこへのパスやフィードを遮断することが理想だ。同時に、相手の前線にボールが渡った場合は、最終ラインを中心に守備陣がしっかりと対応することが求められる。第1戦で6失点したが、崩されたものよりもミス絡みのものが多かった。まずはそこを注意したい。攻撃ではボールを前に運ぶ段階で相手に奪われて、カウンターを食らってしまうケースが目立っており、その点も意識する必要がある。
簡単な試合ではないが、スタジアムには勝利を後押ししようとサポーターが駆けつけてくれるはずだ。福岡 慎平は「少ない可能性を信じて足を運んでくださるサポーターの皆さんに、自分たちはプレーで示していきたい。勝利を目指して戦います」とメッセージを送っている。
一方、非常に有利な状況でアウェイに乗り込む名古屋。仮に敗れても大差でなければプライムステージへ進むことができるが、そんな消極的な考えを持つ選手やスタッフはいないだろう。そのあたりは長谷川 健太監督がしっかりとマネジメントしてくるだろうし、選手も第1戦でつかんだ手ごたえをさらに強固なものとすべく京都へ挑むはずだ。
第1戦では稲垣 祥とマテウス カストロがそろって2ゴール。前線では酒井 宣福が力強いプレーで起点となり、仙頭 啓矢もタイミングよく味方に絡んで決定機を迎えるなど、攻撃面に明るい兆しが見えてきた。守備面ではアウェイゴールとなる失点の取られ方は課題となったが、今度は完封を目指しての戦いとなる。ランゲラックが負傷離脱したGKも武田 洋平が好パフォーマンスを見せており、前任者にはない正確なキックという特長も披露している。第2戦でも実力を示して、勝ち抜けをつかみ取りたい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

