京都は前節、アウェイで鳥栖に1-0で勝利した。残留争いにおいて貴重な勝点3となり、順位も13位に浮上。選手の口からは結果だけでなく、試合内容についても「90分を通して一人ひとりが戦えていた」(豊川 雄太)、「リードしても『この1点を守らなきゃ』といったプレッシャーで崩れることはなかった」(川﨑 颯太)といった手ごたえが聞こえている。さまざまな重圧がのしかかってくる残留争いの中、自分たちの強みをあらためて感じることができたという意味でも、価値ある勝利だった。
水曜日に行われた天皇杯準決勝・広島戦は鳥栖戦に先発した選手の多くがメンバーから外れ、リーグ戦で出場機会の少ない選手が起用された。先制点を奪われながらも、終盤にイスマイラの豪快なゴールで追いつくなど、ベストメンバーで挑んできた広島を相手にあと一歩まで迫った。延長戦の末に敗れてベスト4敗退となったが、「外から試合を見ていて感動した」(福岡 慎平)とチームメートのモチベーションをかき立てる試合ができたことは、名古屋戦に向けての追い風となるだろう。
名古屋は前節、ホームで横浜FMに0-4で敗れた。前半に先制点を奪われると、後半開始直後に追加点を奪われ、終盤にも失点を重ねている。首位チーム相手とはいえ、失点数が非常に少ない名古屋らしくない結果となってしまった。長谷川 健太監督は「際の部分、やはり最後のところでついていけなかったり、最後の外し方だったりは横浜FMのほうがうまかった」と指摘しつつ、「0-4というスコアで負けたからといって、今季やってきたことがすべてダメだったとは思いません」とも話している。反省点は受け止めつつ、ネガティブな気持ちから切り替えることができるか。指揮官のマネジメント、選手のリバウンドメンタリティーが問われる。
京都と名古屋は今季すでに三度対戦している。リーグ前回対戦では名古屋がマテウス カストロ、京都がピーター ウタカという両チームのエースが決めて、1-1の引き分け。JリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦は前半終了間際に京都に退場者が出たこともあり、名古屋が後半に5ゴールを奪って、6-1と大勝。第2戦も終了間際にカウンターから決勝点を奪った名古屋が勝利している。名古屋としてはその再現を狙いたいところだ。京都は天皇杯に続いてホームで戦える。声出し応援が可能ということで、サポーターの力強い後押しを受けて勝利をつかみたい。
今週半ばから、試合が行われる京都の気温はグッと下がってきた。朝や夜は寒さを感じるほどで、デーゲームとはいえスタジアムに訪れる方は防寒対策をした上での来場をおすすめしたい。秋の訪れを実感する気候だが、観戦者を興奮させるような熱戦が期待される。京都と名古屋の試合は、サンガスタジアム by KYOCERAで14時キックオフだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

