横浜FCは前節、FC東京に1-3で敗れた。開始早々の5分に失点すると、勢いに乗ったFC東京に押し込まれ、ボールをなかなか前線まで運ぶことができなかった。プレッシャーを受けながら自陣ゴール前でボールをつなごうとしてミスが出て、前半のうちに追加点を奪われる。前半終了間際にオウンゴールで1点を返したものの、後半にも最終ラインのパスミスをきっかけに3点目を献上した。
明治安田J1第2節・湘南戦で主将かつ守備の要であるガブリエウが負傷離脱し、その後2試合連続で3失点の敗戦。ロングボールからFWに起点を作られ、セカンドボール争いで勝てずに押し込まれ、マイボールになっても相手の強烈なプレッシャーを受けてボールをつなげずに奪われて、攻め込まれる時間が長い。3失点はしているものの、GK永井 堅梧をはじめとする守備陣の個人の奮闘でなんとか3失点で済んでいる状況だ。まずはロングボールをしっかりはね返すことと、相手のプレッシャーを受けた中で悪いボールの失い方をしないことが何よりも重要だ。なぜなら京都はそこをストロングポイントとしているからだ。
京都は前節、湘南に2-0で快勝。同じく前からのインテンシティーの高いプレッシャーを武器とする湘南に対し、前線のパトリックと木下 康介への徹底したロングボールで対抗。決してボール保持型のチームではない湘南に58%ボールを握らせ、ピンチもあったが粘り強く対応。そして55分にロングボールからセカンドボールを拾い、サイド攻撃を仕掛けて木下が先制点を決めると、74分には相手のCKをしのいだロングカウンターから追加点を挙げた。
パトリックと木下へのロングボールは、ただでさえはね返す力の弱い横浜FCの最終ラインにとって脅威となる。パトリックはJ1で実績十分。木下には昨季所属していた水戸との対戦で、前線で起点を作られて2ゴール1アシストを許している。横浜FCは押し込まれるようだと、京都が前々節・FC東京戦で見せたようなハイプレスにも苦しめられることになる。前節はつなぎのミスから失点しているだけに、つなぐことにトライしながらも、リスクをしっかり判断することが求められる。
ここまで両者は、順番は違うが同じ4チームと戦ってきている。それだけに彼我のストロングポイントとウィークポイント、その力量もより分析しやすいだろう。残留を目標とする横浜FCにとっては、ホームのサポーターに今季初勝利を届け、勝点3を積み上げたい一戦となる。
[ 文:芥川 和久 ]
