2023/5/12 (金) 19:34 KO
第13節
入場者数: 56,705人
天候: 曇|気温: 19.9℃|湿度: 54%
待ちに待ったその瞬間。FC東京、聖地で歓喜
川崎フロンターレ
--前半はなかなか前までボールを運べなかった?技術が足りない。ロングボールが多過ぎると思う。それが狙いなのか、そうなってしまったのか……。一人ひとりがどんな状況でも力を発揮できる度量を上げないといけない。 チーム力で勝っていけるほど、甘くはない。個人がうまくないといけないし、上に行くためにはそれなくして勝ち続けることはできない。圧倒的に(技術が)足りない。そういう意味では、(今日の)僕も全然ダメだった。 --3連勝できていたときと、今日の差は?勝てていても、内容は良いとは言えない試合もある。トントンの試合を勝ちにしていたか、トントンの試合を今日のように負けているのかというところ。誰が見ても川崎Fが勝つだろうという試合ができるようにしないと。 --1失点目の対応は左足を消しにいった?入れ替わられた、というところだと思う。
FW 33
自分たちの思った試合の入りができなかった。全体を通してアグレッシブさが出せず、球際や五分五分のボールをマイボールにするところで今日は負けていたと思う。全体を通して、そこが欠けていたという人は多かった。それが、主導権を握るサッカーができない要因の1つだったと思う。 --後半について。前半と変わらず、どんどん前に行こうということだった。(退場者が出て)10人になっても、自分たちのサッカーはできていた。前半から後半のようなサッカーを出さないといけない。自分としても決められるところはあった。フィニッシュにフォーカスしていかないといけない。
FC東京
監督
われわれにとってここ国立競技場は、あたかもマジックがかかっているような場所です。われわれの前には偉大なライバルがいました。その相手と戦うにあたって、この素晴らしい雰囲気がわれわれを後押ししてくれたと思います。前半の最初の30分はわれわれが試合を支配していたと思います。[4-3-3]対[4-3-3]と、同じシステムのマッチアップでした。川崎Fさんの攻撃の危険な部分であるサイドに人数をかけてからの攻撃や、ボール奪ってから素早いマルシーニョ選手を生かしたカウンターアタックに対して、しっかりと守備ができていたと思います。われわれのプレスはうまく機能していましたし、ボールを持ったときには相手ゴールに向かう意識をしっかりと持てて、攻撃的に戦えていたと思います。前半はそれほどミスを犯していませんでした。ただ、少ないミスから川崎Fさんの得点が生まれました。川崎Fさんが素晴らしいゴールの持ち主だと証明されたと思います。 後半は良いスタートを切れたと思いました。決定的なポストに当たるチャンスもありました。(川崎Fに)退場者が出たわけで、それはわれわれにとってプラスではありますけど、同時に1人少ない相手と戦うのは、簡単ではありませんでした。川崎Fさんは1人少なくなったあと、後ろと前線の2つのグループにあたかも分かれる形で、最初にわれわれの前線のプレスを打開し、前線にボールを配球する形を採ってきた。決定的なチャンスも生み出していたと思います。そのような彼らの効果的なプレーを消すために少し守備ブロックを下げ、待つ形を守備で採りました。それ以降はうまく修正でき、彼らのチャンスはロングシュートなどで、決定的なチャンスにはつながらなかったと思います。 この4年間、川崎Fさんには7連敗していました。その流れの中、彼らから勝利を収めることはとても難しいことでしたし、とても価値のあるものだと思います。この勝利を中村 帆高にささげたいと思います。名前は挙げませんでしたけど、ほかの2人にもささげたいと思います。 --渡邊 凌磨選手に与えた役割は?川崎Fさんのように明確に[4-3-3]でプレーしてくる相手、両ウイングとセンターFWを置く相手には、中央で優位性を持つことが重要になってきます。それゆえに最初の立ち位置は左ウイングを取っていたわけですけど、攻撃の際にはそこから中央に流れてきて、中央で4対3の数的有利を作る動きを求めていました。[4-3-3]の逆三角形で中盤を組んでくる相手に対しては、ワンボランチの脇が攻撃する際の効果的なスペースになります。そのスペースを突くタスクを渡邊 凌磨と安部 柊斗には与えていました。 --システムやパスの方向づけを含め、昨季のやり慣れた形に戻した理由は?サッカー界というのは、直近の試合結果、試合内容の記憶に影響されるものだと思います。例えば、昨季の開幕戦、アウェイでのフロンターレ戦(0●1)を思い出してください。あの試合と今日の試合ではチームのプレーのクオリティーはまったく違ったものだと思います。今季の開幕戦・浦和戦では良い形で勝利を収めることができました。けれども、そのあとに多くのケガ人が重なりました。複数のケガ人が戻ってきた際には(公式戦3試合続けて)ガンバ、広島、新潟に勝利を収めることができました。ただそのあと、(前々節・)アビスパ戦の後半、(前節・)札幌戦の前半はとても酷い内容だったと思います。 何が言いたいかというと、この1年と数カ月の間にFC東京は成長をし続けている。昨季の最初の頃といまでは明確な成長が見受けられる。それを理解してほしいと思います。今までこのスタイルでプレーしてこなかった選手たちもいます。別のスタイルにうまく適応して成長していることは高く評価されるべきだと思います。 ただ、まだまだ成長段階です。完全な世代交代ができているわけではありません。安定感ある形で良いプレーをし続けるレベルに達していないのも事実だと思います。われわれは成長のプロセスの真っただ中です。このスタイルの変更はとても大きな変更です。多くの選手が(自身が就任する前の)2年前にもこのクラブに所属していました。彼らを起用した形でスタイルの変更に取り組んでいることは忘れてはならないです。それこそが事実です。現実です。 遅かれ早かれ、試合に負ける現実が訪れるでしょう。そこでまた立ち上がり、勝利を収めることもあるでしょう。今日は物事がうまくいきましたし、それがうまくいかない日もあるでしょう。川崎Fさんはいまのスタイルで長くプレーし続けている意味でも成熟したチームと言えます。勝とうが負けようが、彼らのスタイルを貫き続けているからです。一方で、われわれはいまのスタイルに取り組んで、1年と少ししか経っていません。それが現実ですし、試合に負けたときには批判され、勝利した際には喜ぶ。その喜怒哀楽があるのが、サッカーだと思います。この1年と数カ月の間に成長しているところに目を向けてほしいですし、しっかりと評価してほしいです。
川崎フロンターレ
監督
まず、『Jリーグ30周年記念試合』ということで、いろいろな形で盛り上げてもらっている中で、自分たちらしさを出したかったが、2失点が重くのしかかった印象。それと、もっとスタートからアグレッシブに行きたかった。それを出せなかったのは自分の力不足だと思っている。 前半のうちに1点を返して、流れをもう1回自分たちにもっていきたかった。退場などがあったが、追いつきたかった。1人少なくても追いつける状況までもっていきたかった。選手は最後まで頑張ってくれたので、それに応えたかった。 --前半の流れについて。単純に反応が悪かった。セカンドボールに顔を出す反応が悪く、そこで相手が上回っていたと思う。そこで何をしなければならないか、自分たちで当然考えていかないといけないところがある。そこに対して指示を出していたが、今日の雰囲気だとなかなか届かない状況。それと、やっぱり失点のところ。なんだかんだ、悪い流れでも我慢すればまた流れをもってこられる。それが必要だったと思う。 --アグレッシブさを出せなかった要因について。今日の雰囲気があったかどうかは分からないが、少し前にかかっていけなかったところがある。あとは当然、相手のプレッシャーに対して背後へ送る狙いもあったが、相手は本当に来ているのかどうか。その判断の下でやれていたか。そこで展開を難しくしたかもしれない。ボールを動かせるシーンでも、長いボールが多かった。当然狙いはあるが、蹴ったあとの回収のところは相手のほうが上だった。蹴ったボールも、相手のボールへの反応も自分たちが遅れていた。そういう意味ではコンパクトに攻撃も守備もしたかったが……。自分たちのサッカーができる距離というものが必要だった。相手のプレッシャーはあったが、もっとできたと思う。
FC東京
DF 17
徳元 悠平
--ゴールシーンを振り返って。逆足だったので、あまり力を入れずにインパクトのところだけ思い切って振り抜いたことで、巻くシュートでもなく変な軌道で行ってくれたので良かったです。 --左足で切り返し、右足で打つ形は狙っていた?切り返した時点で「クロスを上げてもダメだ」と思った。国立ですし、「シュートを打とう」という気持ちだけで振り抜いた一発でした。 --試合前、「積極的に足を振らないといけない」と話していたとおりのゴールだったが?どんどんシュートを打つことが必要だと思っていたので、良い流れを作れたのかなと思います。 --決めた瞬間の気持ちは?すごくうれしかった。サポーターも立って喜んでくれたので、すごくうれしかったです。 --J3からキャリアをスタートさせた中、国立競技場でプレーできたことについて。感慨深いですね。去年は国立でFC東京が試合をしているのを見ている側だった。実際、逆の立場になると、昨日からフワフワしていた。でも、なんかやれそうだなという気持ちが勝手ながらあった。J2やJ3の選手に勇気や希望を与えられたのかなと思います。
MF 8
安部 柊斗
--自身、“多摩川クラシコ”で勝ったのは初?リーグ戦では初なので、うれしいですね。この素晴らしい国立競技場で、この素晴らしい舞台で勝てたので、すごく記念になったと思います。 --良い守備から良い攻撃が目立ったが?まずはサッカーの根本的な部分である戦うところをみんなでやろうと、今週最初の選手ミーティングでも話した。そこにもう一度立ち返ろうと入って、前半の最初から良い守備ができたので、それで2点取れたと思います。 --相手に持たせているくらいの感覚で守備ができていた?ハイプレスに行くときは行って、反対に構えたところで何本か縦パスを引っかけられていた。「全然持たせてもいいよ」というマインドでできたと思います。 --ゴールシーンを振り返って。あれは1つの東京の強みだと思います。トクくん(徳元 悠平)もよく自分のことを見てくれていたし、自分も良いところに入れていたので、最後は触るだけだった。良いゴールでしたね。インサイドハーフはゴール前に顔を出さないといけないので、良いところに走れて、良いところにボールが来て良かったです。 --試合後、2番が刻まれたTシャツを着ていたが?前から決まっていたこと。勝って、あのTシャツを着て周回しようと話していた。すごく(中村)帆高自身も悔しいと思うので、その気持ちを背負って、良いプレーができて勝点3を取れたと思います。
FW 39
仲川 輝人
--初めての“多摩川クラシコ”を戦った感想は?マリノス時代は“神奈川ダービー”だったけど、FC東京に来て“多摩川クラシコ”を戦って、また違った雰囲気を感じたし、熱量もあった。その中で自分たちの泥臭さや激しさを、2連敗してもう1回初心というか、自分たちが大事にしてきたところをやり直せたことが勝利につながったと思います。 --チームとして勝ちたい気持ちは強かった?“多摩川クラシコ”で連敗を止める、川崎Fさん相手に勝利することで多少なりとも自信を取り戻す機会になると思ったので、みんなの気合いも入っていた。細かいところ、基礎の部分で上回れたと少しは思います。 --いつもよりドリブルで仕掛けているように映ったが?なかなかボールを持ってチャンスメークする回数は多くなかったけど、マイボールになったときに縦への推進力やマイボールの時間を長くする、ファウルをもらう。川崎Fさんはボールを支配してくる相手で、いかに自分たちの時間を作れるかが必要だったので、すごく意識していました。