後半戦を白星でスタートさせたかった鹿島は前節、アウェイでG大阪に完敗。特に前半は相手の巧みなゲームメークに翻ろうされ、ボールを奪う形が作れなかった。ボランチの樋口 雄太が「前半は特に相手に気持ちよくプレーさせてしまった。ボールの取りどころがハッキリしなかった」と悔しがる内容で、良いところなく終わってしまった。ホームに戻る今節で勝利し、勢いを取り戻したい。
対する京都は前節、5バックを敷く横浜FCに苦戦。74分に先制点を許す苦しい展開を余儀なくされたが、終盤に底力を発揮する。84分に麻田 将吾のヘディングシュートで同点に追いつくと、87分にもパトリックがヘディングシュートを決め、土壇場で逆転勝利をもぎ取った。これで6連敗のあと2連勝となり、少しずつチームの状態は上向いている。
「もちろんミスがあったり、やってはいけないこともありましたが、少しずつJ1の選手としてピッチにしっかり立てる選手が増えてきたなという印象があります」 そう言って選手をねぎらった曺 貴裁監督は「次の鹿島戦も苦しい戦いになると思いますが、アウェイで勝点3を狙っていきたいです」と、この試合に向けて意気込んでいた。
両チームは開幕戦で対戦。そのときは鹿島が2-0で勝利を収めている。8分という早い段階でディエゴ ピトゥカのミドルシュートで先制すると、34分には京都のビルドアップを高い位置で奪い、知念 慶が加入後初得点を挙げてそのまま逃げ切った。鹿島はロングボールを相手の背後に蹴り込むことで、京都のプレスを無力化できたことも、試合の主導権を左右した。
それから17試合を戦い、互いにボールを握らないときの戦い方は定まってきたものの、握ったときに効果的に相手を崩すことに課題を抱えている。その上で、暑さも増してきた昨今だけに、うまく戦いたい思惑があるだろう。鹿島の荒木 遼太郎は「暑いというのもあるし、向こうが激し目に来るのなら、自分たちがボールを動かして、90分、賢く勝てたらと思います」と話した。
前回の対戦では、後半から3バックに変えた京都に対し、鹿島が効果的な攻撃を仕掛けられないまま45分を終えている。4バックも3バックも使える京都とすれば、相手を見てうまく戦いたいところだろう。
鹿島は前節を出場停止で出られなかったディエゴ ピトゥカが戻ってくる。
「京都も調子が良いので必ず難しい試合になると思います。自分たちは守備のところではしっかり耐えて、攻撃のところではチャンスを作って、3ポイントを取りたいと思います」 暑くなるとさらに健脚が際立つディエゴ ピトゥカを中心に、再び上位を目指したい。
[ 文:田中 滋 ]

