10月最後の試合となる明治安田J1第31節。札幌ドームでは勝点33で14位の札幌が勝点26で18位の横浜FCと対戦する。4月に行われた前回対戦では札幌が4-1で快勝しているカードだ。
札幌は前節、アウェイで横浜FMと対戦。立ち上がりから横浜FMのビルドアップに対して勢いのあるプレッシャーを仕掛けてペースを握ろうとするも、19分に一発のロングカウンターからゴールを奪われてしまうと、そこからはなかなか勢いを取り戻すことができず、試合終盤に2失点。
田中 駿汰の得点で一矢報いたものの、直後にもカウンターから失点し、1-4の大敗となってしまった。
札幌はなかなか調子を上げられないままズルズルと終盤戦まで来てしまった印象だ。現在は4戦勝ちなしで、さらにシーズン後半戦という視点で見ると、わずか1勝にとどまっている状況。豊富な運動量をベースとしたアグレッシブな戦いはできているだけに、決めるべきところを決め、守るべきところでしっかりと守り、なんとか復調していきたい。
一方、10月末の札幌市内に乗り込む横浜FCの前節は、ホームでFC東京と対戦。前線から積極的に走り回って相手のパスワークに制限をかけると、帰陣も素早く、最終ラインにもしっかりと人数を配置して強固な守備網を構築。アグレッシブかつ堅実な戦い方を粘り強く遂行し続ける中で、32分に
井上 潮音が先制点を奪う。後半は積極的に選手が飛び出してくる相手の攻撃に揺さぶられはしたものの、強固な守備網を敷き続けて徹底抗戦。最後まではね返し続け、1-0で貴重な勝点3を手にしている。
8月末の“横浜ダービー”以来の勝利となったが、これがチームに勢いを生み出す可能性もある。9月の4試合は未勝利だったものの、どの相手とも接戦で、その中で上位から勝点1を拾う試合もあった。着実に安定感が身につきつつある中での結果は自信にもつながったはずだ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となりそうなのは運動量だ。札幌のペトロヴィッチ監督、横浜FCの四方田 修平監督ともに、豊富な運動量をベースにした戦いを志向する。札幌としては調子を取り戻すべく、横浜FCとしてはここから勢いづくべく、ベースとなる部分をより強調したいところだろう。
また、長きにわたって札幌U-18、札幌で指揮を執ってきた四方田監督にとっては、相手チームの監督として札幌ドームで指揮を執る初めての試合になるとあって、モチベーションはより高まることだろう。その部分にもまた、注目したいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]