横浜FMは前節、ホーム・日産スタジアムでC大阪と対戦。直近4戦未勝利と苦手な相手だったが、C大阪が構えるのではなく、ボール保持を志向して真っ向勝負を挑んできたこともあり、10分以降は主導権を握る。41分と45+1分、3トップを形成するブラジル国籍トリオが躍動し、ヤン マテウスとエウベルが得点する。後半はC大阪に押し込まれる時間帯があったものの、10月中旬に負った下顎骨骨折から復帰した角田 涼太朗らDF陣がシャットアウトし、3連勝を達成した。
新潟との5月の前回対戦では、前半アディショナルタイムに先制したものの、後半開始からボランチを消す相手の守備の変更に対応できず、2失点を喫して逆転負け。今節はリベンジを期すゲームでもある。ケヴィン マスカット監督は眼光を鋭く光らせる。
「アウェイでの前回対戦は良い試合ではなかった。特に後半、自分たちが良くなかったことを覚えている。自分たちがやろうとした内容が出ず、求めていた内容でもなかった。金曜日はその試合との違いを出す。その違いとは、同じミスを二度は繰り返さないということだ」 その思いの裏には、このシーズン終盤にきて横浜FMは結果だけでなく、内容も求めるマインドに回帰しつつあることがある。指揮官は続ける。
「次はホーム最終節。今季はファン・サポーターが素晴らしい応援をしてくださった。その方々のために感謝の気持ちを表さないといけない。どのような形でシーズンを終えるか。もちろん順位も大事だが、内容で“強さ”を見せたい」 2019年と2022年、“超攻撃”を標ぼうしてリーグを制した底力の源泉でもある結果と内容の二兎を追うスタンスに立ち返ったことは、トリコロールが好調の域にいる裏付けでもある。直近3試合で叩き出した得点は『10』。その攻撃力を発揮できれば、4連勝も難しくないだろう。
対する新潟は現在10位。すでにJ1復帰初年度での残留を決めており、ACL出場圏浮上の可能性もない。まずは古巣戦となる松橋 力蔵監督がどれだけ選手たちをモチベートして試合に臨めるかがポイントになる。
対峙するのは優勝争いに身を置く昨季王者。モチベーションは“MAX”で絶好調と言っていい相手の攻撃をどう消すか。指揮官が真っ向勝負を選択する線も消せないが、前回対戦と同様、相手の強みを消すクレバーな戦いでシーズンダブルを達成し、来季につなげたい。
[ 文:大林 洋平 ]

