訪れた歓喜の瞬間。神戸が悲願のJ1初制覇
ヴィッセル神戸
監督
選手、スタッフ、ヴィッセルに関わるすべての力で優勝というものを勝ち取れたと思います。選手たちは最後の笛が鳴るまで全力で戦ってくれていましたし、本当に誇りに思います。 --兵庫県川西市出身。神戸を率いての優勝。感じることは?現役の最後からヴィッセル神戸でプレーしていますし、そのときからずっと優勝したい、三木谷さん(三木谷 浩史代表取締役会長)を胴上げしたい思いがあったのですが、自分もトータル14年になりますけど、ようやくその日が来たなと思います。 --前日の横浜FMの結果を見ての試合だったが、どういう心境だったか。また、その結果を踏まえて選手にはどう声をかけたのか?昨日の試合は自分も自宅で見ていたのですが、あの試合を見ているときはすごく自分も興奮して見ていましたが、今日はすごく自分自身も冷静でしたし、選手にもいつもどおりのプレーをするんだと。神戸らしさ、それは攻守にアグレッシブに行くこと、それを自分たちがやるだけだと。選手たちもそれぞれそういう声をかけてくれていましたし、何かプレッシャーもなく、いつもどおりやってやるぞという雰囲気だったので、良い状態で試合に入れたんじゃないかなと思う。 --1.17。震災から立ち上がったクラブだが、どんな意味合いがある優勝でしょうか?クラブとしても、スポーツを通してみんなに勇気とか、希望をずっと与えられる存在になりたいというのがあるので、1995年の1.17は本当に切っても切れないですし、何かヴィッセル神戸ができないかということで、当時も先輩たちが立ち上げていろんなことを成し遂げてくれたと思うのですが、これからもみんなで、サポーターの皆さんみんなでヴィッセル神戸というクラブを発信していきたいですし、震災のことも忘れてほしくないですし、次の世代につなげていって、「ヴィッセル神戸ってこういうクラブなんだよ」と伝えていければなと思います。 --今回が神戸で三度目の監督就任。いろいろな気持ちがあったと思うが?自分自身も成長している部分はあると思いますし、何をしなければいけないか、何をしなければ勝てないかというのも分かっています。ただ、振り返ってみると、去年はもう負けられない、勝たないといけない重圧はすごくあったし、今季はほとんど首位で過ごせましたが、やはり上にいるプレッシャーというのもありました。こんなに首位でもストレスを感じるなら、と思ったシーズンではあったのですが、みんなでブレずにやってきたことがこの結果につながったのかなと思う。
名古屋グランパス
監督
本当に神戸が素晴らしい試合をしたと思っています。われわれもやはり前半の2失点が少し軽かったなと。それからスローインというのも1つのキーワードとしてトレーニングをしてきた部分でしたが、神戸はアタッキングサードでセカンドボールを拾うことに長けたチームで、そこの拾い合いで負けて、最終的には1点を取られてしまった。それで気落ちしたわけではないと思いますけど、2点目を取られるのも早過ぎたと思います。 ただ、そこから選手は巻き返して、なんとかもう一歩というところまで追いつめることができたと思います。本当に今季を象徴するような試合展開と内容でした。たくさんのファミリーが神戸まで来てくださって、その気持ちに応えることができなかったというのは本当に申し訳なかったと思います。 まだ最終戦がありますので、最終戦でこの悔しさを晴らすような試合をしないといけないと思っています。 --後半には森島 司と山田 陸のダブルボランチを試したが、評価と手ごたえは。稲垣(祥)はイエローカードを1枚もらっていましたし、米本(拓司)も満身創痍で頑張ってくれていました。フレッシュなメンバーで、あそこから前線の選手を生かしたパスを出したいという思いで、負けているということもあって入れました。何回かチャンスは作れたので、本当によくやってくれたと思います。 --フィニッシュの場面で決め切るため、来季に向けて考えていることは。昨季も同じような質問をされたと思います。もうあそこまでいったら決めてもらうしかないと思うので、やはり一人ひとりの鍛錬が必要だと。チームとしてもディテールにこだわるためには良い準備が必要だという話をしました。最後にこだわるところ、やはりまだ詰めが甘かったと言わざるを得ないと思います。
名古屋グランパス
立ち上がりの15分で2失点してしまったことがすべてだと思います。その後盛り返してチャンスも作りましたけど、やっぱり最初の2失点が痛かった。それが現状でこの結果がいまの自分たちの実力だと思うし、神戸は1年間を通じて戦い抜いてきた結果だと思います。 --内容的には神戸とも遜色なく戦えていたと思うが、差を感じた部分は。内容は当然大事です。ただ結果も大事で、結果は優勝へつながる道につながるので、そういう失点をしてはいけない時間帯、失点したあとのすぐの追加点だったので、もう1回戦い方なのか、集中なのか、経験なのか、そこは全員でやっていかないといけない。 中盤から残り15分での失点や、失点してはいけない時間帯で取られることが、今季は途中から目立ったと思う。優勝するチームや強いチームは、やっぱりそういう失点が少ないと思うので、チーム全体としてしっかりとやっていかないと優勝はないと思います。
ヴィッセル神戸
MF 5
山口 蛍
--最近は欠場が続いた。もどかしさを感じていた?僕も戻れるかどうか、ギリギリの状態でした。ただ、僕の役割を(酒井)高徳が完璧にこなしてくれていたと思いますし、僕は安心して見れていたので、そこはあまり心配はしていなかったです。 --試合後には涙も。あらためて胸の内を聞かせてください。そんなに実感は湧かないのですが、1年間を通して自分たちが積み上げてきたものを出せた1年間だったかなと思っています。 --神戸に加入して以降、サポーターと衝突することもあった。サポーターの存在とは?衝突してもサポーターが嫌いというわけじゃない。ただ、いまは優勝しましたけど、それまでの過程の中で自分たちは良い順位であったり、悪い順位であったり、残留争いだったりを繰り返して、強いチームではなかったと思っています。 “天皇杯を優勝した”、“(リーグ戦)3位になった”というあとは、どうしてもサポーターも「3位になったんだから」、「天皇杯獲ったんだから」という、もちろん僕ら選手もそうですし、お互いに勘違いがあって、そういうものは見つめ直さないといけなかった中で、お互いに求め合い、厳しい言葉をかけ合ったりもありましたけど、それがチームだと思う。 そういうものがあったからこそ優勝があったと思いますし、それがあったからこそ苦しい状況でもサポーターの声が自分たちに届いて、それが力になって、パワーをもらえるのがあったと思う。そういうところで本当に良い関係であったかなと思います。
MF 18
井出 遥也
--先制ゴールを振り返って。サコくん(大迫 勇也)に入った瞬間にスペースをうまく見つけることができたし、スルーパスが来た瞬間に自分の形というか、良いゴールだったかなと思います。 --ものすごく注目を集める試合でゴールを決めたことについて。苦しいときも本当に続けてきた結果が、今日ご褒美としてゴールができたと思いますし、自分としてはこういうゴールだったり、結果という部分でもっともっと成長していきたいなと思います。 --この優勝は自身にとってどのような意味を持つ?なかなかJ1では、最初はG大阪に行ったりして、ケガで苦しいときを過ごしてきましたけど、やっぱり今年1年、メンタル的にも自分自身成長しましたし、どの立場でもやり続けた先にこういう結果が生まれたので、もっともっと成長できるように頑張りたいと思います。
DF 23
山川 哲史
--神戸アカデミー出身として優勝したことについて。個人的にはヴィッセルで一番、ヴィッセルへの思いが強い選手だと思っている。優勝が決まった瞬間も、中学校からヴィッセルに入って、去年も苦しくて、そんなことが重なっての優勝でした。感無量でした。 --この優勝はクラブにとってどういう意味があると感じている?優勝できたことは、積み重ねだと思う。こういうことをすれば優勝できるんだという、チームとして自信になったと思いますし、そういう教訓になったと思う。引き続き、ヴィッセル神戸の色としてやるべきことをやる、戦うというところはずっと持っていかないといけない部分かなと思います。