札幌は前節、ホーム開幕戦で浦和と対戦。立ち上がりから互いに攻め合う中で、少しずつ相手にチャンスを作られるようになると、31分にCKから失点。相手を完全にフリーにし、「ちょっと集中を切らしてしまった」(浅野 雄也)という痛恨のワンプレーとなってしまった。その後は積極的に相手ゴールへ迫り、押し込むこともできていたが、最終的には浦和の堅守に阻まれてしまう。前述の失点が重くのしかかり、0-1で敗れた。
ここまでは1分2敗の未勝利。3試合ともに無得点に終わっていることが、未勝利の大きな要因になっているとみていい。札幌の攻撃的なスタイルが分析され、堅い守備に阻まれてしまっているように見受けられる。そうした相手の守備網を上回る質、スピード、アイディアが必要な状況なのかもしれない。
一方、3月の札幌市内に乗り込む町田は前節、ホームで鹿島と対戦して1-0で勝利。ともに攻守の切り替えが早く、両陣地の行き来が激しい展開となった。その中で町田は13分、相手陣でボールを奪うと、ショートカウンターを発動。平河 悠が走りながらうまく藤尾 翔太からのパスを受けてペナルティーエリア内へと進入し、左足で冷静にシュートを決めた。その後も攻守の入れ替わりが激しい展開の中で、押し込まれる時間帯もあったものの、最後のところで粘り強く守り続けて逃げ切りに成功。J1で初のホーム戦勝利と連勝を果たした。
これで町田は開幕から3戦無敗。初めてのJ1で旋風を巻き起こしつつある状況だ。コンパクトな守備をベースとしながらも後方に引き過ぎることなく、ボール保持者へ積極的にアプローチをしていくことで相手を慌てさせ、奪えば縦に速い攻撃を見せる。そうして試合の主導権を手繰り寄せ、自分たちの力をしっかりと証明している。
さて、そんな両チームの戦いだが、目まぐるしく攻守が入れ替わるハイテンポな好ゲームになると予想する。町田のソリッドかつ鋭いスタイルは前述したが、札幌もハイプレスとスピーディーなパス交換、あるいはダイレクトプレーが特徴。高強度、高速度の展開が期待できそうだ。
目の前のボールを巡る激しい攻防が演じられることだろう。
[ 文:斉藤 宏則 ]

