ペースを握った福岡が9番の得点で先制。そのままウノゼロを達成
アビスパ福岡
監督
今季が始まって調子の良い、うまい鹿島に対して、われわれアビスパ福岡が勝つと誰が思っていたでしょうか。それを覆すことができた、そんなふうに思います。試合は華麗ではなかったし、ミスも多かったですが、今季で一番自分たちらしい試合になったかなと思います。アシストもゴールも素晴らしかったですし、ピンチもありましたが、そのピンチを体を張って防いだ選手たちは、前の選手たちの役割、仕事によってあそこで守ることができたとも言えますし、チームの一体感を感じました。 --今季初先発が3人いる中での勝利となりました。選手たちは自分が試合に出たときに、活躍もしくは貢献できるように良い準備をしてくれています。そこが分かっているだけに、チャンスがあったら、チャンスを与えたいという気持ちになります。スタッフと話し、また選手とコミュニケーションをとる中で一番良い選択を常にしているつもりです。今日はそれに応えてくれた、選手たちに感謝したいです。 --4試合ぶりの無失点を実現した守備に関して。相手ゴールに近いところでボールを取れれば得点チャンスなので。ただ、後半の危ない場面につながった、はがされた場面なんかは、前から行ってはがされています。結果勝利をつかめたのですが、危ない場面を作られてもいるので、そのへんは試合の中での判断を伴ったプレーが必要ですし、チームの戦略、戦術ももっと高めないと良くないなと感じました。 --シャハブ ザヘディ選手の全体的な評価を。シャハブ選手は非常に攻撃力がある選手ですが、今日のところで言うと、鹿島のCBとボランチがタイトなところで非常に難しいプレーを要求されていて、まだ日本のサッカーや相手選手の特徴を含めて慣れていないのかなというところがあります。ただ、ボックスの中、あるいはシュートレンジに入ったときには、ゴール前にいるし得点を取るし、というのが彼の長所なので、みんなでそれを生かそうというところでした。ミドルサードのところでももっとできますし、相手が良くてボールを失っていたということもあると思うので、そのへんも彼自身もそうですし、チームとしても改善していきたいです。彼への評価は高いです。1-0で勝った試合で1得点をした選手は最高評価です。
鹿島アントラーズ
監督
今日は試合への入り方が、われわれらしくありませんでした。消極的な入りになってしまいましたし、リアクションに回ってしまった時間帯もある入り方でした。押し込まれていない、そして相手に何かを崩されたわけではありませんが、CKやFKを多く与えてしまい、そこから相手にやられているという雰囲気になってしまったかなと思います。自分たちがやりたいことをできたのは、前半の最後の時間に、何本かコンビネーションで抜け出してというのがありましたが、それだけだったかなと感じています。失点をしたあと、やはり自分たちがやりたいことをやる、やろうとしてきたことをやるのでは遅いと思いますし、最初からここまで積み上げてきたものをしっかり見せるべきだったと思います。そういった意味でわれわれが自分たちの良さを出せなかったのは、自分たちの入り方や消極的なプレーなどが原因だったと思います。 失点の場面に関しては、決めた相手をほめるべきだとも思いますが、われわれもああいう場面はトレーニングで積んでいたものではあったので、そこで練習どおりに対応できなかったというところもありました。先ほども言いましたが、失点をしてからわれわれがやりたかったこと、ボールを動かしながら相手の最終ラインの選手を引き出して背後を取る、そういった狙いを持った攻撃ができるようになって、そしてチャンスを何回か作ったと思いますが、残念ながらゴールにつなげることができませんでした。ゴールにつなげることができなかったのも、われわれが失点をしてから流れを出すのでは遅いと思いますし、最初から100%で自分たちの力を出し切れていれば、後半に作った決定的なチャンスも決め切れたんじゃないかと思います。そういった意味で、今日は自分たちがやろうとしていたことが全体を通して出せた試合ではなかった。
鹿島アントラーズ
--前半は相手のセットプレーが多い展開でした。このピッチコンディションもあり、かなり気を使ってのプレーになったのでは?前半はセットプレーが多い中でも、後ろの選手を中心に集中して守れましたし、流れが悪い中でも無失点に抑えることができた前半は良かったと思います。ピッチコンディションは難しい状況ではありましたが、それが押し込まれた要因ではなく、自分たちにイージーミスが多過ぎて、良い流れを作ることができなかったことのほうが大きな要因だったと見ています。 --福岡が前線から圧力を掛けてきて、ビルドアップに苦労していた様子でした。相手の圧力も確かにありましたが、ボールを回すテンポが一定だったことで、その圧をまともに受ける形になってしまったという印象です。持って探して出して、受けて探してそこから出す、という単調なテンポのボールの動かし方になる時間帯が長かったし、その結果、相手の前でボールを動かす場面が多かったと思います。 --連勝が止まりましたが。今日は自分たちのイージーミスや、なんてことはないところで詰まったりする場面があったのですが、そこはすぐに改善できる部分ではあります。チームとして何かが大きく崩れたわけではないので、今日出た課題を次の試合までに改善できれば問題はありません。次もアウェイゲームですが、勝てるようにしっかり準備をします。
アビスパ福岡
GK 31
村上 昌謙
--今季初出場となりました。僕1人で緊張していたかもしれませんが、仲間がいるし、みんなと(失点)ゼロに抑える自信はあったし、普段の練習でしてきたことを出すだけだという気持ちでゲームに臨みました。負けが続いているときにチームを勝たせる選手が出てこないと、チームは上に行けないと思うのですが、今日の場合で言うと、僕は北島 祐二だったと思う。それに僕らが乗っていけた部分があるので、そういう選手をたたえるべきだと思います。全員が勝ちたいという気持ちをピッチで表現できたし、雨の中でしたが、多くのサポーターの方々が「勝たせてあげる」という雰囲気を作ってくれたので、本当に助かりました。 --チームとして4試合ぶりのクリーンシート。終盤には好セーブもありました。あの時間までシュートを打たせていなかったということが評価されるべき点だと思います。試合を通してのピンチはあの1対1の場面だけだったと思いますが、それまで完璧な守備をしてくれた仲間がいたから、僕はあの時間帯まで集中できたという部分もあったと思います。また、普段の練習でしてきたことがつながったのかなと思います。 今日はピッチコンディション、天気を含めて難しい試合になるとは思っていたので、後ろからどうやってチームを締めるかを考えていましたし、また選手全員がそういう意識を持っていたので、僕自身が何かをすることはありませんでした。複数失点が続く中でみんながどうやって守るかを考えた結果だと思います。またケガ人が出たりもして、ここまで出られずにチャンスをもらったタイミングでもあったので、ここで自分自身の価値を示すことを、そういう選手みんながすごく意識したと思いますし、特に北島 祐二選手は前でチームを助けるプレーをしてくれました。チームが強くなる上で必要な、下からの突き上げという部分ができことも良かったと思います。
FW 25
北島 祐二
--今季初出場となりました。よく走りました。守備に追われる場面が多くて、個人的には久しぶりの試合で、どこまでもつかなと不安はありましたが、やれるところまでやって(いこうと思っていた)。正直に言うと、攻撃で違いを作る、シュートを打つとか、決定的なクロスを上げるといったことを目指して出たので、そこは満足できない。守備の部分は良かったが、攻撃の部分は全然満足できない内容だったので、そこはもっともっとタフに、奪われない、というところをやっていかないと上のレベルには行けないのかなと感じました。 --守備の自己評価は?前線からのプレッシャーがカギになってくるやり方だったので、そこでどうやって相手に圧力を掛けるのか、それも味方との連係でプレッシャーを与えることはできたのかなと思います。一昨年くらいから自分の中での守備の意識を変えながらやってきて、去年も東京Vで継続してやってきた結果が、今日の守備なのかなと感じています。 --前半はかなりのセットプレーを獲得し、そのキッカーを務めました。味方の頭に直で合わせる本数が少なかった。惜しいシーンは作れましたが、もっと味方の頭に直接当てるようなボールを蹴りたいなと思います。