3連戦の3試合目となる今節は国立競技場にて、2勝2分2敗の勝点8で9位につけるFC東京と、3勝1分2敗の勝点10で5位につける鹿島が激突する。今季初の連勝を目指すホームチームと、連敗を避けたいアウェイチームが火花を散らし合う。
ホームのFC東京にとっては、国立での2連戦となる。その1戦目となった前節・浦和戦は、スタメンの平均年齢が約23歳と若い選手が奮闘した。前半のうちに
チアゴ サンタナのスーパーゴールで先制こそ許したが、ゲームの主導権は渡さずに後半に2ゴールを奪って逆転。開幕からゴールを量産する
荒木 遼太郎と、今季からキャプテンに就任し、チームを引っ張る
松木 玖生が華麗にネットを揺らし、若き2人のヒーローが勝利に導いた。
勢いそのままに戦いたい今節だが、最大の注目点は1トップの人選になる。3-1の勝利を収めた第4節・福岡戦以降は荒木がその位置に入り、前線に流動性をもたらしながら攻撃を構築していたが、今節はその71番が鹿島との契約の関係で出場できない。その代役候補としては、
ディエゴ オリヴェイラや
小柏 剛の名前が挙がるが、浦和戦はメンバーから外れており、状態は不明。新たな選択肢が必要となるかもしれない。
そうなれば、浦和戦で途中出場した
仲川 輝人が一番手になるだろう。横浜FM時代にもそのポジションを経験したことがあるスピードスターは、どのポジションでも出る準備を整えており、今季初ゴールの期待もかかる。
このタイミングで浦和、鹿島と国立で難敵を下しての連勝となれば、波に乗れることは間違いない。人とボールに強く激しく来る鹿島に対しても、ボールをつなぐ作業から逃げずにスタイルを貫き通せるか、真価を問われるゲームにもなる。
チームとしては、来週には東京Vとの“東京ダービー”が控え、再来週には町田とのゲームも待ち受ける。パリ五輪予選のメンバーに選ばれた松木と
野澤 大志ブランドン、荒木(今節は契約上出場不可)にとっては、決戦の地・カタールへ渡る前のラストゲームとなるだけに、勝って来週以降の大一番に備えたい。
一方の鹿島は、アウェイへ乗り込んだ前節で福岡に敗戦。2連勝で来ていた流れを生かせず、今季2敗目を喫してしまった。その意味では、3連戦最後の試合でタフなゲームが予想されるが、今節は仕切り直しの一戦。連敗だけは避けたいところだ。
今季喫した2敗の相手は町田と福岡であり、それぞれ共通点があるチーム。フィジカルを押し出し、ロングボールを主体に攻撃を仕掛けてくるチームには苦戦を強いられたが、FC東京のスタイルはまったく別。お互いに正しく組み合えれば、十分に勝機はあるだろう。前々節と前節で先発の入れ替えを1名にとどめ、メンバーを固定して戦っているためコンディション面は気になるが、総合力を示したい。
[ 文:須賀 大輔 ]