横浜FMがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を勝ち上がったことに伴い、10日にリスケジュールされたG大阪との明治安田J1第3節。先週末の第7節・神戸戦で勝利を挙げたホーム・横浜FMは今季初のリーグ戦連勝を狙うのに対し、直近の第7節・札幌戦で開幕からの無敗記録が『5』で途切れたアウェイ・G大阪は仕切り直しの一戦となる。ホームチームが中2日で迎えるのに対し、アウェイチームは中3日とコンディションに差があるものの、両者ともに連戦の4戦目。チームの総合力が勝負を分ける要素となりそうだ。
横浜FMは7日にアウェイで神戸と対戦。前半は神戸の精度の高いロングフィードと前線のタレントに苦戦するも、機を見た攻撃で終盤にかけて決定機を作る。後半、ギアを上げると、47分に
水沼 宏太のクロスを起点に
アンデルソン ロペスが先制点を奪う。その後、同点に追いつかれるが、数的有利で迎えた83分に
ヤン マテウスが狙い澄ましたコントロールショットでネットを揺らし、熱戦に終止符を打った。
その神戸戦で横浜FMは
渡邊 泰基を初めてCBで先発起用し、長期離脱から復帰したばかりの
畠中 槙之輔と
永戸 勝也をベンチ外にして温存。さらに昨年3月に右膝蓋骨骨折を負った
小池 龍太が約1年ぶりに復帰するなど、総力戦で勝利を得た。今節を終えると、中2日で第8節・湘南戦、そのあとに中3日でアウェイに乗り込んでACL準決勝第1戦・蔚山(韓国)戦を控えているだけに、ローテーションの流れを踏襲するのはほぼ確実だろう。
CBでは畠中と組む相手が注目となる。今季フル稼働している
上島 拓巳を連続起用するのか、ケガ明けのエドゥアルドまたは渡邊も候補となる。公式戦10試合連続先発中の
アンデルソン ロペスの扱いも注目ポイントだろう。昨季のリーグ得点王の勤続疲労も見え隠れしており、連戦が続く今後のスケジュールを踏まえれば、そろそろ休息を与えたい時期に差しかかっている。その代役は今季、好調を維持する
植中 朝日が筆頭候補となりそうだ。
スコアレスドローも押せ押せムードだった第6節・川崎F戦、真っ向勝負で昨季リーグ王者を撃破した神戸戦と、異なるスタイルを持つ強者に横浜FMのスタイルが十分通用した。開幕時から比べると、ハリー キューウェル監督が持ち込んだアンカーシステム[4-3-3]の浸透度が高まるとともに内容も充実の一途をたどっており、この勢いを一層、加速させたい局面である。
一方のG大阪は6日の第7節・札幌戦で今季初黒星を喫した。後半、交代カードを切ったあとの勝負どころで失点を喫すると、その後の反撃もゴールには届かず、最後まで1点が遠かった。
札幌戦は第6節・京都戦から
ネタ ラヴィら主力を控えに回すなどしてターンオーバーで臨んだものの、攻守ともに開幕5戦で見せていたクオリティーは出せなかった。ただ、今節は札幌戦で温存した複数の主力の先発が予想される。今季は好調なスタートを切っただけに、昨季シーズンダブルを許した横浜FMは、名門復活を目指す“青黒”の現在地を測る格好の相手と言えそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]