その鹿島と同じ7得点なのが京都だ。ただ、こちらは11失点と失点も多く、明治安田J1第3節・川崎F戦の勝利を除き、3分3敗と苦しい戦いが続いている。前節は磐田に0-3で敗れており、FC東京に0-2で敗れた鹿島とともに、この苦境から脱する起爆剤を欲している状態だ。
互いの監督は同じような指摘をチームに与えている。まずは鹿島のランコ ポポヴィッチ監督。前節でFC東京に敗れると「失点する前にウチも二度、三度得点できるチャンスがありましたので、そういうところをしっかり決めていかないといけないと思います」とコメントした。次いで京都の曺 貴裁監督。こちらも磐田に敗れたあと、「やってきたことでチャンスをつかんでいるのも事実なので、そこをどう得点に結びつけていくのか」と話す。互いに取り組んできた成果を出せるかどうかが展開を左右しそうだ。
まずは試合のペースの握り合いになるだろう。「まずは攻守にハードワークしてくるチームだと思いますし、そこで負けないことが大事だと思います」と樋口 雄太が指摘するように、京都はハードワークを基軸に据えたチームだ。鹿島としては、町田や福岡といった似たタイプのチームと対戦したときに苦しんだところもあるだけに、今度こそペースを渡さず、自分たちの土俵で戦いたい。樋口は「サポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいます」と良い知らせを届けられていないことに心を痛めつつ、「ホームでは必ず勝ちを持ってこないといけないと思うので、まずは戦う姿勢を見せていきたいと思います」と意気込んだ。
鹿島は次のゴールがJ1通算1800得点のメモリアルゴールとなるのだが、2試合連続無得点で足踏みしている状態だ。チームとしてこの殻を破り、新たな歴史を築いていきたい。そのためにも大事なホームゲームとなる。
両チームの対戦成績は過去10戦で鹿島の6勝3分1敗、直近2シーズンで鹿島は2勝2分と負け知らずという結果が残っている。ただ、前回対戦はスコアレスドローに終わっており、勝負はきっ抗していた。どちらも勝利を挙げることで苦しい状況を突破したい思惑があるはず。そのためにもまずはゴールだろう。1つのゴールがいつも以上に意味を持つ試合になりそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

