2週間の中断を経て明治安田J1が再開する。首位の町田と勝点35で並ぶ2位・鹿島は、今季公式戦6勝2分と負けなしの県立カシマサッカースタジアムに15位の新潟を迎える。ミッドウィークには天皇杯2回戦・奈良戦を戦ったが、6月1日の第17節・横浜FM戦から先発7人を入れ替えており、多くのメンバーが久しぶりの公式戦となる。その1人であるGKの
早川 友基は「リーグ戦と天皇杯もそうですし、練習試合もそうですし、同じ強度やモチベーションでやっていても、実際の公式戦、Jリーグとなると違う空気感になると思う。全員がしっかりと良い入りをすることが大事だと思います」と話す。練習から強度の高さをチーム全員で意識して取り組んできただけに、その成果を出せるかどうかが問われている。
対する新潟は、鹿島とは違いJリーグYBCルヴァンカップも勝ち進んでいたため、1日から連戦が続いており、今節が公式戦5連戦目となる。メンバーを入れ替えながらうまく戦い、ルヴァンカッププレーオフラウンドでは長崎との激闘の末にベスト8まで勝ち進んでおり、天皇杯2回戦でも北九州と打ち合いを演じ、PK戦にまでもつれる大熱戦の結果、3回戦進出を果たした。どちらの大会も次への切符を手にできたとはいえ、休ませたかった選手も起用せざるを得ない展開となったこともあり、中3日でどこまで回復できるかが焦点となりそうだ。
お互いに戦い方はハッキリしている。今季も新潟は自陣からパスをつないで相手ゴールに迫る戦いを極めんとしている。ここまでのパスの総数はJ1・20チームの中で唯一の1万本超えを記録する。パス成功率でも84.1%と高い精度を誇っている。ただし、そのパスが必ずしもゴールに結びついておらず、得点数は『22』とリーグ中位にとどまっている。その意味でいうと、現在リーグNo.1の得点数(30)を誇る鹿島は効率的にゴールを奪うことに成功している。シュート決定率でもFC東京とともにリーグ1位を記録。シュート数はリーグ8位と目立った数字ではないだけに、より決定率の高さが目を引く結果となっている。鹿島としては中盤の強度を保ちながら、自分たちのペースで試合を運びたいところだ。
「新潟のスタイルがある上で、自分たちがやらなきゃいけないのは相手の良さを消しつつ、自分たちの良さを前面に出していくこと。相手のイヤがる攻撃の形だったり、自分たちの持っているスタイルをしっかりと出して勝ちたいなと思います」 前出の早川は、この試合でも今までと同じように戦えるかどうかをポイントとして上げていた。
リーグ戦での対戦成績を見ると、鹿島は新潟に7連勝中。昨季はホーム、アウェイともに
鈴木 優磨と
垣田 裕暉の得点で2-0の勝利を収めている。リーグ中断前に4連勝と好調を維持していただけに、さらに連勝を伸ばしていきたいところ。対する新潟も前節で首位の町田を3-1で退けた勢いに加え、2つのカップ戦を勝ち抜いた自信も手にしている。対鹿島戦の連敗をここで止めたい。
[ 文:田中 滋 ]