対する新潟は、鹿島とは違いJリーグYBCルヴァンカップも勝ち進んでいたため、1日から連戦が続いており、今節が公式戦5連戦目となる。メンバーを入れ替えながらうまく戦い、ルヴァンカッププレーオフラウンドでは長崎との激闘の末にベスト8まで勝ち進んでおり、天皇杯2回戦でも北九州と打ち合いを演じ、PK戦にまでもつれる大熱戦の結果、3回戦進出を果たした。どちらの大会も次への切符を手にできたとはいえ、休ませたかった選手も起用せざるを得ない展開となったこともあり、中3日でどこまで回復できるかが焦点となりそうだ。
お互いに戦い方はハッキリしている。今季も新潟は自陣からパスをつないで相手ゴールに迫る戦いを極めんとしている。ここまでのパスの総数はJ1・20チームの中で唯一の1万本超えを記録する。パス成功率でも84.1%と高い精度を誇っている。ただし、そのパスが必ずしもゴールに結びついておらず、得点数は『22』とリーグ中位にとどまっている。その意味でいうと、現在リーグNo.1の得点数(30)を誇る鹿島は効率的にゴールを奪うことに成功している。シュート決定率でもFC東京とともにリーグ1位を記録。シュート数はリーグ8位と目立った数字ではないだけに、より決定率の高さが目を引く結果となっている。鹿島としては中盤の強度を保ちながら、自分たちのペースで試合を運びたいところだ。
「新潟のスタイルがある上で、自分たちがやらなきゃいけないのは相手の良さを消しつつ、自分たちの良さを前面に出していくこと。相手のイヤがる攻撃の形だったり、自分たちの持っているスタイルをしっかりと出して勝ちたいなと思います」 前出の早川は、この試合でも今までと同じように戦えるかどうかをポイントとして上げていた。
リーグ戦での対戦成績を見ると、鹿島は新潟に7連勝中。昨季はホーム、アウェイともに鈴木 優磨と垣田 裕暉の得点で2-0の勝利を収めている。リーグ中断前に4連勝と好調を維持していただけに、さらに連勝を伸ばしていきたいところ。対する新潟も前節で首位の町田を3-1で退けた勢いに加え、2つのカップ戦を勝ち抜いた自信も手にしている。対鹿島戦の連敗をここで止めたい。
[ 文:田中 滋 ]

