選手たちはサポーターの後押しが、この成績につながっていると感じていた。
「自分たちがカシマスタジアムでやっている中で、勢いに乗っているときもかなり後押しを感じますし、悪い時間帯も、ピッチの中でもファン・サポーターの方たちの声援はすごく聞こえているし、それによって自分たちはかなり助けられているのを僕はすごく実感しています」 そう語るのは、2試合前のホームゲームでゴールを決めた植田 直通。「そのおかげで、いまは自分たちがどれだけ悪くても最後には勝ち切ることができている」と続けた。
新潟とはJリーグYBCルヴァンカップのグループステージで同組だったこともあり、今回で今季四度目の対戦となる。ここまでの3試合は鹿島の2勝1敗。最初の対戦はルヴァンカップDグループ第2節。秋山 裕紀のゴールが決勝点となり、新潟が勝利した。しかし、残りの2試合は鹿島が勝利。いずれも2-0と複数得点。特に、リーグ戦4連敗で迎えたJ1第9節の対戦は、開始3分で鈴木 優磨がゴールを決めると、26分には垣田 裕暉が続き、ようやく攻守にチーム全体がかみ合う試合となった。
新潟は第9節で鹿島に敗れてから、前節までの15試合で4勝4分7敗と、あそこでペースを崩されてしまった。終盤戦で好成績を残していくためにも、前節で福岡から勝点3を手繰り寄せたことを生かし、連勝につなげていきたいところだ。
互いにチームの特色はハッキリしており、その色は対照的とも言える。良い守備から良い攻撃につなげていきたい鹿島は、プレスを掛けてボールを奪いたいところ。逆に新潟はボールを保持してゴールまでつなげていくことにこだわりを持っている。前節、守備の強い福岡と対戦したあと、松橋 力蔵監督は「相手のスイッチが入った瞬間にその矢印を折るような進入の仕方というのは少し意識して入りました」と話した。おそらく鹿島に対しても同じことを意識して戦ってくるだろう。
そんな新潟との対戦ということもあり、植田も守備を強く意識していた。
「新潟はかなりボールをつないでくると思いますが、自分たちはプレスの掛け方をいま意識しているところではあるので、自分たち主体でボールを狩りにいければなと思います」 鹿島が勝利したここ2試合では、その狙いがハマり、新潟の武器をある程度は封じ込めてきた経緯がある。しかし、新潟もここ数年、パスをつないで主導権を握るスタイルは継続的に取り組んできた背景がある。今度こそ、鹿島の守備を突破したい思いは強いだろう。果たして、今季四度目の対戦はどちらに軍配が上がるだろうか。
[ 文:田中 滋 ]

