「『これがJ1なのか』と思った記憶もあるし、こういった相手を倒していかないといけないというのも感じた」 そう話したのは現在、ボランチの位置で先発を続けている東京Vの綱島 悠斗。稲見 哲行が退場して1人少なくなった状況の中でも1-1のまま試合を進めていたが、後半アディショナルタイムに林 尚輝が与えたPKを決められてしまい、悔しい敗戦となった。
「勝点1をゼロにしてしまった試合」と谷口 栄斗は前回対戦を振り返る。東京Vとしては横浜FM戦に続いて前半戦で敗れた相手との対戦であり、連勝を目指したい。「自分たちの強みであるアラートな守備ができれば」と齋藤 功佑は展望した。
東京Vはメンバー争いの激化が目立っている。横浜FM戦では先発した山見 大登、山田 楓喜、山田 剛綺という3人が結果を残しており、その試合でベンチスタートだった、チーム最多の9得点をマークしている木村 勇大、6得点の染野 唯月、それに出場した試合でコンスタントに好パフォーマンスを見せてきた見木 友哉(3得点)としては再アピールが必要となった。「自分は結果で示すだけ」と染野。木村も「自分のプレーをしっかり出す。出たときに何を残せるかが自分の価値」と話した。彼らのアピールを練習で見た副将の谷口は「友哉くんはいつも変わらず取り組んでいるタイプだけど、ほかの2人は目をギラギラさせて練習している」とコメント。前線で誰が先発の座をつかむのか。その点も見どころになる。
対するC大阪は直近7試合で4勝3分。そのすべての試合で得点を挙げ、現在は2連勝中だ。J1得点ランキングトップのレオ セアラはこの7試合で4ゴールと得点を量産中。「前線にすごく強力な外国籍選手がいる。チームとしても強さがある」と山見は対戦相手を評していた。そのほか、5戦連続で先発中のカピシャーバ、ここ4試合で2ゴールのルーカス フェルナンデスもいる。運動量豊富な奥埜 博亮、上門 知樹にも得点に絡む力があり、田中 駿汰は中盤を力強く支える。5位につけ、上位をにらむチームとしての力は確かだ。
パリ五輪に臨むU-23日本代表に選出された西尾 隆矢としては、メンバー選出後初めての試合となる。得点力のある東京Vとの一戦で無失点勝利に貢献することで、代表としての力を示したいところだろう。その思いは、バックアップメンバーに選ばれた東京Vの山田 楓喜も同じか。
通算対戦成績では東京Vに軍配が上がっているものの、直近では常にC大阪が優位となっていたこのカード。東京VとしてはJ2に所属していた2007年以来となるC大阪戦勝利を目指す。
この試合は『東京ヴェルディ 七夕前夜祭』と銘打たれ、縁日などさまざまなイベントも行われる。C大阪のチームキャラクター『ロビー』と『マダム・ロビーナ』も来場予定。ピッチ外も盛り上がりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]
