前回対戦は、ノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田J1第12節で、神戸が3-2で勝利を収めている。新潟はJ1に昇格した昨季から、神戸と対戦した3試合で1分2敗。昨季J1王者は手ごわい相手だが、ここ4戦負けなしのホームで応援を受けて戦えることはプラス材料だ。
神戸は現在3位。2位・広島とは勝点1差、首位・町田とは勝点3差に迫っている。ここ5試合負けなしで3連勝中。連覇を目指す上では、さらに勝利を重ねて浮上を図りたい。
日程的には前節・C大阪戦から、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2試合と天皇杯準々決勝を含む公式戦7連戦の最中で、今節はその3試合目にあたる。前節は2-1で勝利。立ち上がりから縦に速い攻撃で押し込むと、開始2分にCKの流れからマテウス トゥーレルが先制点を奪取。攻撃の手を緩めることなく攻め立て、11分には広瀬 陸斗がミドルシュートを決めて2-0とリード。後半はセットプレーから1失点を喫したものの、勝ち切ることに成功した。
そこから中3日で迎えたACLEリーグステージ第1節はアウェイでブリーラム(タイ)と対戦。リーグ戦から先発6人を入れ替えて臨み、0-0の引き分けで終わった。負傷明けの復帰戦となった酒井 高徳がフル出場し、完封に貢献している。
酒井は今節、古巣・新潟への凱旋試合となる可能性もある。昨季の凱旋試合となったJ1第20節ではマテウス トゥーレルの負傷により、急きょ4バックの右SBから、初めて経験するCBにスライド。途中から右SBに入った、新潟アカデミー育ちの飯野 七聖とともに、“新潟出身コンビ”が活躍し、1-0の完封勝利に貢献している。
新潟は3連戦の3試合目。台風10号の影響で、8月31日から9月18日に延期された第29節・名古屋戦から中3日で今節に臨む。
名古屋戦は0-3で完敗。7試合ぶりの黒星となった。ボールを保持しながら攻めようとしたものの、逆に相手にボールを握られる展開となり、そこから15分に失点。その後は、守備ブロックを築く相手にミスを突かれ、44分、78分にカウンターを受けて失点を重ねた。終盤は小野 裕二と長倉 幹樹、谷口 海斗を中心に決定機を量産したもののゴールを奪えず、悔しい敗戦となった。
前節、開始11分で2ゴールを畳みかけた神戸の戦いぶりを見ても、新潟にとって試合の入りはしっかり修正したい重要なポイント。相手のプレスをパスワークでいなすことが求められる上、局面でのバトルも避けられないのが神戸戦。松橋 力蔵監督は「どんなに苦しい状況でも、ピッチに入ったら、絶対にやらなければいけないことがある」と言う。自分たちが得意なスタイルや状況でなくとも、戦うべき場面は訪れる。名古屋戦で味わった苦い経験を糧に、今節はピッチで勇敢に挑んでいく。
注目選手は、今季10得点を挙げている谷口。今節出場すると、J1通算50試合目となる。直近5試合で3得点を決めており、決めた3試合はすべて勝利している。リーグ戦においては、今節がデンカSでの今季最後のナイトゲーム。光のセレブレーション『プラネタスワン』でサポーターと喜びを分かち合うためにも、エースの活躍に期待がかかる。
9位とは勝点1差。勝って1ケタ順位へと浮上したい。
[ 文:野本 桂子 ]

