西尾のゴールが決勝点に。借りを返したC大阪
ガンバ大阪
セレッソ大阪
監督
今日はマストで勝点3を取ると。選手たちとも「極端な話、内容は悪くてもとにかく勝点3。そこにこだわって戦おう」と臨みました。前回(J1第12節/0●1)のリベンジを果たしたい思いで戦いました。セレッソファミリーの思い、クラブの歴史、すべてを背負って選手たちも戦ってくれました。その中で、素晴らしい内容で、内容を伴った勝利ができたことをうれしく思います。ベンチから見て「強かった。本当に強かった」と感じました。感動しました。私も27年間このクラブの歴史を見てきて、常にガンバを追いかけてきました。その中で、ようやく追いつき、追い越せつつあるのかなと思っています。ただ、今年の順位もガンバが上ですし、最終的にガンバより上の順位で終わることによって、あらためてセレッソがガンバを追い越した証明になると思いますので、残り6試合、必ずガンバを抜いて終わりたいと思います。 --前半、そして後半の途中まで、ほぼ完璧な内容を披露しました。今日の内容を表現できた理由をどのように感じていますか?ここ最近、色んなアクシデントがありました。どのチームもこの時期は蓄積疲労があり、アクシデントがありますが、われわれも後ろの選手にバタバタとアクシデントがありました。今節に向けた練習時間は短かったのですが、選手たちの「リベンジしたい」、「ガンバに勝ちたい」、「ここからもう一度上位争いをする」という強い気持ちが今日のパフォーマンスにつながったと思います。私たちは長いトンネルがあった中でも、たくさんの発見がありました。その中でも、特にアカデミー出身の選手、若い力が出てきて、もう一度チーム力がグッと上がりました。素晴らしい競争の中で選手たちが1つになって「トンネルを抜けていく」、「もう一度、自分たちが主役になる」という強い一体感がありました。そこが一番大きな要因だと思います。 --3バックの真ん中で素晴らしいパフォーマンスを発揮した田中 駿汰選手、無失点への貢献と決勝点を決めた西尾 隆矢選手の評価について。駿汰はあらためて素晴らしい選手だなと思いました。最終ラインを統率した守備力だけではなく、ビルドアップも彼が基準となって、チームを動かしていたと思います。長短を織り交ぜながら、攻守の中心選手として躍動してくれたと思います。最近、後ろの選手にケガ人が出たり、システムも変えたりして、練習や練習試合でも最終ラインでプレーする機会も増えていました。ですので、アクシデントがあって今日は駿汰を後ろに落としたのですが、100%の信頼で託すことができました。 隆矢については、ゴールがすべて。彼のガンバに対する思いが詰まっていたと思います。また、得点シーンも素晴らしかったですが、駿汰と同様、守備でもパーフェクトのパフォーマンスを発揮してくれました。 長い間ケガで苦しんだ進藤(亮佑)も含め、この3人の素晴らしいパフォーマンスがあってこその今日の勝利だと思います。この3人で(最終ラインを)組むのはぶっつけ本番だったのですが、あらためてクオリティーの高い選手たちだなと感じました。
ガンバ大阪
監督
--前半を振り返ってください。今日のゲームは最初から難しくきっ抗した試合になるというのは覚悟してこちらに来ましたし、1週間しっかりと自分たちも対策を練ってトレーニングをしてきました。しかし、今日の前半はC大阪の戦術がしっかりとハマって、自分たちのやれることがなかなか出せなかったなというのが正直なところです。 --前半はロングボールを蹴り込む展開が多くなりましたが、それは相手のプレスが思った以上にキツかったからですか?そうですね、自分たちが準備していたことと、きっちりやりたかったことが、C大阪の戦術で前半はハマらなかった。その結果、ロングボールが増えてしまいました。プレスが厳しく掛かっていたので、どうしてもああいう形になってしまったのかなと思います。
セレッソさんのほうが前半、プレスでしっかりと押し込んできて良い形で進めてきたなと思います。私たちはちょっと急ぎ過ぎたかなというところが目立ちました。後半はそういったところで、リズムを自分たちでとっていってしっかりと流れを作っていこうとしたときにゴールを入れられたところが非常に悔しく思っていて、簡単なゴール(を与えた)と思っています。あとはそこから良い形で進んでいけたんですけども、ウェルトンのゴールのところは自分自身の中でオフサイド(かどうか)をもう1回見てみないと分からないんですけど、そこのところが惜しかったなと。すごく、悔しく思っています。 --前半は一森 純選手の好セーブもあって相手にやらせなかったという見方もありますが、シュートはゼロでした。ハーフタイムで一番強調したことを教えてください。まずは選手に「落ち着いて」というところを伝えました。前半は同じサイドでの攻撃が目立ったのかなと思います。中盤の中にフリーマンがいました。もちろん相手のプレスの強度が高かったので、そういったところがちょっと見えなかったのかなとも思ったんですけども、そういったところを見つけてしっかりと逆サイドに展開してほしかったなというところがありました。後半はしっかりと押し込んでいってくれたと思っています。
セレッソ大阪
DF 33
西尾 隆矢
--決勝点の場面を振り返ると?なんで入ったんですかね?(笑)。僕もよく分からないです。ルーカス(フェルナンデス)のキックに(北野)颯太が反応して、自分の前に転がってきて、シュート一択でした。パスはまったく考えていなかった。シュートだけを考えて振り抜きました。その気持ちが良かったのかなと。気持ちで押し込んだ感じです。 --コースも素晴らしかったですが、無我夢中でしたか?まだ(得点シーンを)見ていないんですよ(笑)。チョロチョロ、というシュートかなと思ったんですが、そんな感じでもなさそうなので、あとで見て余韻に浸ろうと思います(笑)。 --打つ前にGKの位置も見ていたように見えましたが?分からないです。本能じゃないですか(笑)。あの場面は、ほとんど記憶にないです。 --前半、押し気味に進めながら点を取れなかっただけに、貴重な先制点になりました。前半は良い入りもできて、自分たちが主導権を握れました。ハーフタイムには「試合展開はパーフェクト」と監督もおっしゃっていましたし、あとは決めるだけでした。ジンさん(キム ジンヒョン)も「ダービーは結果だけ」とハーフタイムにもずっと言っていたので。だからこそ、後半は絶対に点を取ろうと思って臨みました。あの場面で決め切れたことは良かったです。 --アシストは北野選手でした。若い世代で勝ち取った“大阪ダービー”ですね。そうですね。颯太もこの試合に懸ける思いは強かったですし、ここ最近のパフォーマンスは誰が見ても素晴らしい。自分たち若い世代がこれからのセレッソを引っ張っていかないといけない。(阪田)澪哉も良いパフォーマンスを出していますし、自分も負けていられない。自分が若手を引っ張っていける存在にならないといけないと思います。今日は試合内容も良かったと思いますが、継続できるように、過信せずにやっていきたいです。
MF 10
田中 駿汰
--率直に、“大阪ダービー”に勝利した思いは?めちゃくちゃうれしかったですね(笑)。 --結果だけではなく、内容も素晴らしかったですが、手ごたえは?そうですね。前半から、相手のやりたいことを封じて、自分たちのやりたいことができていたので、正直、“完全試合”と言っていいんじゃないかというぐらいのゲームだったと思います。相手のやりたい攻撃をやらせなかったですし、前線からしっかり守備をやってくれたので、自分たち後ろは狙うだけでした。前も後ろも連動した守備ができたと思います。 --今節は3CBの真ん中に入りましたが、ビルドアップも素晴らしかったですね。僕が意識したことは、バランスをとりながら(西尾)隆矢と進藤(亮佑)くんからボールを受けて、自分のところで相手のプレッシャーを止めたりすること。ちょっとしたことだとは思うのですが、それで次にパスを受ける選手がフリーになったりするので、前半からボランチとのパス交換も多めにしようという意識はありました。短いパス交換でしたが、そういう1本が大事かなと思ってプレーしていました。