直近の両チームの様子を見ていくと、ホームのC大阪は、9月22日に行われた第31節・湘南戦で9試合ぶりの勝利を挙げて連敗を『4』でストップ。そこから連勝を目指して臨んだ28日の第32節・柏戦は、攻撃に決め手を欠く内容でスコアレスドロー。守備では6試合ぶりに無失点で抑えたが、柏がJ1残留へ向けて“最低でも勝点1”という、リスクを最小限に抑えた試合運びだったことを踏まえると、C大阪の守備が改善されたかどうかの判断はつきづらい。9月の3試合で見えた課題は、試合の入りで押し込まれていること。今節はスタートから集中力を高くして臨む必要がある。
明るい材料としては、本来“大阪ダービー”が開催される予定だった8月下旬頃は離脱中、もしくはコンディションが整っていなかったカピシャーバ、喜田 陽、進藤 亮佑が復帰を果たしていること。また、北野 颯太に阪田 澪哉とチームを活性化させる若手の台頭もあり、チーム全体に新たな風が吹いている。少なくとも1カ月前のチーム状態よりは上向きである。
アウェイのG大阪は、本来の試合開催日の時点で5試合未勝利だったが、9月の3試合も勝利できず、現在8試合未勝利となっている。9月28日に行われた第32節・東京V戦は、1点リードで迎えた90+4分に同点ゴールを叩き込まれ、土壇場で白星を逃す結果に終わった。だからこそ、“大阪ダービー”を再浮上のきっかけにしたい思いは、より強まっているはず。C大阪と同様、本来試合が開催される予定だったころはケガで不在だった半田 陸が復帰を果たしたことは明るいニュース。東京V戦後には「ダービーで久しぶりの勝利に貢献したい」と今節に臨む意気込みを語っている。
J1での“大阪ダービー”は48度目となるが、近年はC大阪が圧倒的優位な戦績を残しており、直近の10試合はC大阪の7勝2分1敗。ただし、その1敗は今季の第12節で喫したものだ。監督就任以降、リーグ戦での“大阪ダービー”初黒星を喫した小菊 昭雄監督は「あの光景は忘れない。二度と味わいたくない。今回はホームでダービー勝利の喜びを全員で分かち合いたい」と語気を強める。
C大阪が前回の借りを返すか、G大阪がシーズンダブルで復権を果たすか。“大阪ダービー”全体の流れを考えても重要な一戦となる。互いの意地とプライドが激突する大一番。大阪の覇権を握るのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


