明治安田J1でG大阪はいまだ勝利がなく16位。一方のC大阪も13位と好スタートを切っているとは言い難いが、ルヴァンカップでは白星発進を飾っている。
「自分自身にもクラブにもルヴァンカップは重要な大会だし、自分自身としては絶対に勝ちにいく、獲りにいく」とダニエル ポヤトス監督はこの大会の重要性を口にしている。現状のベストメンバーで、ダニエル ポヤトス監督にとって初めてとなる“大阪ダービー”に挑むはずだ。
谷 晃生と半田 陸は日本代表、ネタ ラヴィはイスラエル代表、クォン ギョンウォンは韓国代表でそれぞれ不在。山本 理仁はU-22日本代表の欧州遠征に参加中とあって、主力の多くを欠くことになるが、リーグ前節の札幌戦を欠場した宇佐美 貴史はベンチ入りの可能性を残している。
「僕の復帰戦がダービーだったけど、チャンスがあったのに決められなかった。その悔しさをいまでも忘れていないので、今年は勝ち越したい」と熱い思いを口にするのは食野 亮太郎。昨年7月にG大阪に復帰した食野にとって、再デビュー戦がC大阪戦だったが1-2で敗戦。昨季は公式戦で四度顔を合わせ、1分3敗という屈辱を味わっているだけに、これ以上遅れを取ることは許されないはずだ。
ダニエル ポヤトス監督就任後、G大阪は巧みにスペースを作り出し、パスワークで崩すスタイルを構築中だが、その成果は徐々に現れ始めている。リーグ戦は3試合連続で立ち上がりに失点を喫しているだけに、C大阪戦でも試合の入りは1つのポイントになるだろう。
2021年8月、就任初戦が“大阪ダービー”だった縁を持つ小菊 昭雄監督は、自身が率いるダービーでは5勝1分1敗と圧倒的な成績を誇っている。ルヴァンカップEグループ第1節・FC東京戦では香川 真司が復帰後初先発を飾り、大幅なターンオーバーで挑んだ中、1-0で勝利。巧みなマネジメントを見せている小菊監督だが、今回のG大阪戦はベストメンバーで挑んでくる可能性が高い。
とりわけ注目されるのがパナソニック スタジアム 吹田に初見参となる香川。2010年3月のリーグ戦以来、二度目となるダービーには強い気持ちで挑んでくるはずだ。W杯ロシア大会をともに戦った宇佐美がピッチに立てば、両チームをけん引する2人のスターのパフォーマンスも勝敗のカギを握るだろう。
アカデミー育ちで、C大阪戦が持つ意味を知り尽くす食野は「ダービーはその前の試合の流れは関係ないし、逆にそこで勝てれば1つのきっかけを作れる」とキッパリ。G大阪にとってもC大阪にとっても、単なる勝利以上の価値がある一戦になるのは間違いない。
G大阪によると、22日の段階で24,000人を超える集客が見込まれている。パナソニック スタジアム 吹田で行われる“大阪ダービー”で5連敗中のG大阪が意地を見せるのか――。 キックオフが待ち遠しい。
[ 文:下薗 昌記 ]
