ホームのC大阪は前節、アウェイで名古屋と対戦。連勝を目指して臨んだ中で開始6分に先制を許すと、全体的にボールは持ちながらも名古屋の守備を崩すことができず、0-1で敗れた。直近5試合で得点は『3』と、攻撃面に課題を抱えている。もっとも、どの試合でもある程度ボールは保持しながらゴール前まで迫れている。あとはいかに決め切れるか。清武 弘嗣を中心に、フィニッシュに至るパス、クロス、シュートの精度を高めていきたい。
注目選手はアダム タガート。左ひざ半月板損傷の手術から復帰した今季、まだ得点はないもののコンディションは上がっており、自身も「得点は近い」と話す。“大阪ダービー”という大舞台での今季初ゴールに期待がかかる。もう1人の注目選手は北野 颯太。後半からの出場となった名古屋戦では、ボールを引き出し、パスやドリブルでチャンスを演出。18日に行われたJリーグYBCルヴァンカップAグループ第6節・大分戦で1得点を挙げており、今節も虎視眈々とゴールを狙う。
一方のG大阪は、2連勝中で3試合負けなし。特筆すべきは、3試合連続無失点という守備の堅さだ。堅守をベースに手堅く試合を進め、勝点獲得につなげている。前節の柏戦も前半は相手に決定機を作られたが、GK一森 純の好セーブなどで防ぐと、後半はシステムも変えて内容を修正。71分にCKからダワンがゴールを挙げ、1-0で勝利した。今節も、まずは守備の安定が勝利に欠かせない。3バックか4バックか、いずれにしても、CBのクォン ギョンウォン、昌子 源を中心に中央を閉め、しっかりと相手の攻撃をはね返したい。
攻撃での注目は、レアンドロ ペレイラと中村 仁郎。レアンドロ ペレイラは明治安田J1第5節・福岡戦を最後にゴールを挙げられていないが、約2カ月ぶりのゴールで勝利に貢献したい。中村は現在のチームにおいて最も“違い”を作れる選手。ボールが入ったときに、いかに前を向いてプレーできるか。このダービーで今季初ゴールを奪いたい。また、柏戦でトップチームデビューを飾ったG大阪ユース所属の南野 遥海が出場すれば、こちらも注目だ。
直近のルヴァンカップAグループ第5節での対戦は、ダービー史上初のスコアレスドローに終わった。両チームの直近の攻守を踏まえると、今節も激しく打ち合う展開よりも、1点を争う競った展開になる可能性が高い。勝利の歓喜、敗北の落胆が、通常の1試合とは異なるのが“大阪ダービー”の持つ重み。集まったサポーターに勝点3を届けるのは、桜色か青黒か。21日14時、ヨドコウ桜スタジアムにて通算57度目となる“大阪ダービー”の火ぶたが切られる。
[ 文:小田 尚史 ]


