両チームは第1節で対戦。G大阪のホームで行われたこの試合は、7分に為田 大貴、41分に上門 知樹とC大阪が前半で2点をリードしたが、後半にG大阪が怒とうの反撃を見せ、山本 悠樹と柳澤 亘のゴールで一度は同点に追いつく。それでも84分、中原 輝が決勝点。C大阪が打ち合いを制した。C大阪にとって“大阪ダービー”は、過去には大差で敗れる試合もあり、G大阪を格上に見る時代も長かったが、直近の公式戦10試合ではC大阪が5勝2分3敗と勝ち越しに成功している。
小菊 昭雄監督体制2年目の今季。C大阪は前から果敢にプレスを掛けるアグレッシブな守備と、リトリートしてはね返す専守防衛を使い分け、“堅守”を構築。今回も、まずは2トップから始まるプレスで相手のビルドアップを封じたい。ロングボールでプレスを回避されたとしても、ラインを高く上げ、マテイ ヨニッチと西尾 隆矢でG大阪の前線を抑え込み、セカンドボールを回収したい。引き分けでも突破が決まるが、「“大阪ダービー”はどの試合も勝たないといけない。勝って、突破を決めたい」と小菊監督は強い気持ちを選手たちに注入している。相手を呑み込むような迫力ある戦いをホームで披露したい。
片野坂 知宏監督体制1年目のG大阪は、現在は試行錯誤の段階にある。攻守ともに明確な色を作っていく途上だが、ダワンに齊藤 未月、クォン ギョンウォンといった新戦力が実力を発揮し、チーム力を上げていることは光明。得点が欲しい場面では、前線のパトリックとレアンドロ ペレイラを最大限に活用したパワープレーも辞さず、力ずくでも勝点を奪えることも強みだ。“大阪ダービー”でグループステージ敗退となるわけにはいかない。「突破するためには負けられないし、勝てれば突破の可能性を大きくできる」と片野坂監督も言葉に力を込め、強いメンタルで敵地に乗り込む。
入場者数の上限が撤廃されて以降、初めてヨドコウ桜スタジアムで行われる“大阪ダービー”。試合へ向けた期待感が充満するであろう一戦は、桜色と青黒で染まった中、熱戦が繰り広げられることは間違いない。ホームのC大阪が宿敵を倒し、次のステージへ力強く歩みを進めるか。アウェイのG大阪が意地を見せ、グループステージ突破の可能性を最終節につなげてみせるか。勝者と敗者のコントラストが明確に描かれる“大阪ダービー”の結末を見逃すな。
[ 文:小田 尚史 ]


