今季、公式戦で4回目となる“大阪ダービー”。パナソニック スタジアム 吹田で行われる一戦は、あまりにも対照的なチーム状況で迎えることになる。
15位のG大阪は前々節で湘南に、前節は川崎Fに完敗。さらに、東口 順昭や三浦 弦太、倉田 秋ら主力の大半を起用した天皇杯ラウンド16では鹿島に敗れ、公式戦3連敗という状況だ。
「連戦で中2日で厳しい状況は続きますけど、前を向いて切り替えて、次のダービー、必ずホームで勝利できるようにしっかりと準備したい」と片野坂 知宏監督は鹿島戦後に話したが、戦術的に大幅な修正を図るのは日程的にも困難なだけに、いかに連戦の疲労を回復し、フレッシュな顔ぶれを送り出せるかがカギになりそうだ。
川崎F戦で退場処分となった奥野 耕平が今節は出場停止。片野坂監督は手薄なボランチのやり繰りに頭を悩ませることになるが、どん底のチーム状況で光明となるのは新戦力の存在だ。
元日本代表の鈴木 武蔵と、古巣復帰となる食野 亮太郎が新たに加入。今節から出場が可能となる予定だ。チームトップスコアラーは3得点の小野瀬 康介とダワンという状況で、FW陣が低調なだけに、鈴木は攻撃活性化の起爆剤として期待される。「われわれの前線で、いまいるFWのタイプとしてはいないピース」と鈴木のスピードや決定力に期待を寄せる片野坂監督。その起用法に注目だ。一方、12日に加入会見が行われたばかりの食野は、連係面やコンディションを考えればベンチ入りを果たせるかどうかがポイントだが、アカデミー育ちだけに、ダービーの重みは自覚済みである。会見でも「ダービーにフォーカスして、ファイティングポーズを取っている。ダービーで負けることだけは許せない。出場の機会があったら、全力で勝利に向かっていきたい」と、3年ぶりとなるJリーグでのプレーに力を込めた。
一方、6位のC大阪は天皇杯ラウンド16で名古屋を2-1で振り切り、勢いに乗ったままパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくる。
今季の“大阪ダービー”は2勝1分と負け知らずなだけでなく、小菊 昭雄監督が就任した昨年8月以降、G大阪との公式戦では4勝1分1敗と大きく勝ち越している。また、パナソニック スタジアム 吹田では2020年以降、公式戦で4戦全勝。自信を持って乗り込んでくるはずだ。
名古屋戦では直近のリーグ戦からスタメンを8人入れ替えて勝ち切った。「そういった選手たちが躍動して、勝利を勝ち取ることができれば、さらにチーム力はアップすると。チームの団結力もアップする」と小菊監督も試合後に手ごたえを口にしている。
リーグ戦では2試合連続で引き分けているだけに、“大阪ダービー”ではずみをつけて上位追撃のきっかけにしたいところである。
[ 文:下薗 昌記 ]
