ダニエル ポヤトス監督率いるG大阪は現在勝点7で17位。一方、就任後、G大阪に対して相性が良い小菊 昭雄監督を指揮官に据えるC大阪は、勝点14で8位につけている。両者ともに前節で敗れており、再浮上のきっかけをつかむべく、宿敵との一戦へ臨むことになる。
前節、アウェイで鹿島に0-4と惨敗。今季三度目の4失点を喫したG大阪は、文字どおり背水の陣でC大阪を迎え撃つことになる。
「何かサプライズなプレーをするということではなくて、自分たちで作ったチャンスをきっちり決め切って、ゲームに勝利する。それ以外、ないと思う」とファン アラーノは鹿島戦後に話したが、C大阪戦は指揮官の修正力と選手の意地が問われる一戦になりそうだ。
公式戦60回目を迎える今回の“大阪ダービー”だが、G大阪は2020年以降、ホームで行われたリーグ戦のダービーは3連敗中。また、小菊監督就任後、公式戦では1勝2分5敗と圧倒的に分が悪い状況だ。
鹿島戦を振り返ると、最終ラインからボールを動かしてスペースを突きたい中、ネタ ラヴィを封じられて効果的なボール回しはできず、“持たされた”格好だった。
「後半に関しては、もっとインテンシティーを持ちながら入る必要があった」とダニエル ポヤトス監督が認めたように、中盤の強度は課題になる。宇佐美 貴史を中3日の連戦で続けて先発させるのか、タフに走れる石毛 秀樹を先発に起用するのかも含めて、指揮官の選手起用はカギを握るだろう。
一方のC大阪も、順位的にはG大阪ほど追い詰められた状況ではないものの、前節は広島に0-1で敗れており、上位追撃に向けて勝点3が欲しい立ち位置である。
「昨年もこのような形で勝ったり負けたりを繰り返しながら戦っていたが、ダービーで勝ってから、チームは一気に成長して安定した。今年も今後を左右する大一番だと思っている」と小菊監督は広島戦後に、“大阪ダービー”の重要性を語っている。
今季のJリーグYBCルヴァンカップで同グループに入っている両者は、3月26日にパナソニック スタジアム 吹田で一度対戦済み。毎熊 晟矢のゴールで先手をとったC大阪に対して、G大阪は後半アディショナルタイムに食野 亮太郎が決めてドローに持ち込み、意地を見せている。
クラブ名に『大阪』を掲げる両雄だけに、その激突はサポーターも巻き込んで独特の熱気を帯びる。今回、G大阪の営業努力もあって3万人以上の観客が集まることは確実。コロナ禍以降、最多の観客が集うことになる一戦で宇佐美と香川 真司がともにピッチに立てば、“大阪ダービー”で初のぶつかり合い。2人の元日本代表のパフォーマンスにも注目だ。
過去59回の激突でスコアレスドローは一度のみ。意地と誇りが随所でぶつかり合う90分間になる。
[ 文:下薗 昌記 ]
