開幕3戦で2勝1分とスタートダッシュに成功した柏だったが、その後は思うように勝点を積むことができず、同3戦を1失点に抑えた守備においても、複数失点を喫する試合が増加。先月に行われた明治安田J1第30節・磐田戦で3連敗を喫し、本格的に残留争いに巻き込まれることとなった。ただ、直近3試合はクリーンシートを収めており、前節は6試合ぶりに勝利。18位・磐田との勝点差を『6』に広げた。古賀 太陽は前節について「とにかくコンパクトな陣形を保ちながら、全員がスライドして、切り替えを早く、高い強度を出すことを徹底できていたからこその勝ちだった」と振り返る。
今節までの中断期間で取り組んだことの1つとして選手たちが話していたのが、ボールが外に出たあとのリスタート。「(町田のセットプレーは)リスタートが早かったり、ロングスローもあったり、特徴があると思っている。そこに対してしっかり自分たちもこだわってやっていこうと、練習の中でも多く取り組んできた」(古賀)。町田との前回対戦ではスローインの流れから失点を喫したが、今回はセットプレーからの失点を避けられるか。
「先制されるとかなり難しい展開になると思う」と古賀が話すように、G大阪と並んでリーグ最少失点を誇る町田に対して逆転するのは容易ではない。ポイントになるのは、いかに自分たちの時間帯を生み出し、先制点を奪うか。手塚 康平は「相手がロングボールを使ったときのセカンドボールの回収や、マイボールの時間でどれだけうまく前進できるか」をポイントに挙げる。直近4試合で1得点にとどまっている攻撃陣の奮起にも期待したい。
対する町田は今季がクラブ初のJ1での戦いとなったが、開幕5戦で4勝1分とスタートダッシュに成功。リーグ前半戦を首位で折り返し、一躍優勝候補に名乗り出た。しかし、7月下旬以降は勝ち切れない試合が目立つようになり、現在は首位の座を広島に奪われて勝点6差に広がっている。優勝を目指すのであれば、もう負けは許されないだろう。
直近の戦績に目を向けると、前節・川崎F戦では今季初の4失点を喫して大敗。同時に今季初の連敗ともなった。黒田 剛監督は「いまはどんな相手でも町田を食ってやろうと果敢に攻撃を仕掛けてくる。特に(シーズン)後半になって、相手のモチベーションを感じる局面が多く、J1・1年目の緊張感が少し足りないかもしれない。ボールを奪う、奪われるといった個人戦術やスキルの差に、相手との差が出てきているのかなと思う」と語る。戦術面、技術面、メンタル面など、中断期間で整理した成果をピッチで表現できるか。
今年5月に行われた前回対戦では、2-0で町田が勝利している。今季二度目の対戦で勝利を挙げるのは柏か、それとも町田か。試合は10月19日、14:00キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
