川島が見せた魂のビッグセーブ。磐田がアウェイで逃げ切り成功
セレッソ大阪
監督
立ち上がりの時間帯で失点してしまい、前半は少し秩序を、ゲームコントロールを失ったと思います。その中で、後半に2失点目も喫して厳しいゲームになったのですが、1点を取り返して最後はPKも獲得しました。ゲームをあきらめなかった選手たちを評価したいですし、選手の成長を感じました。ただ、勝点を取れなかったことはいまの私たちの課題だと思います。特に前半はクオリティーも含めて課題が残りました。今日はピッチコンディションがスリッピーで難しい状況だったとは思いますが、自分たちのミスも多く、自滅した試合になってしまったと思います。 --失点の仕方も影響したと思いますが、前半に立て直すことができなかった要因について。私たちのチームの未熟なところが出たなと思っています。私は(キム)ジンヒョンにクイック(リスタート)を求めていますし、コーチ時代も含め、彼のクイックから得点を奪い、たくさん彼に救われたシーンがありました。トレーニングでもクイックでやることは求めています。その中でのトライでした。ああいう失点の仕方をチーム全員でカバーし合う、盛り返していく必要があったのですが、メンタリティーが落ちてしまったり、セルフコントロールができない選手が見受けられたことは、われわれが成長していかないといけない課題だと思いますし、若さが出たと思います。ただ、厳しい前半から試合の経過とともに、そういった選手たちがしっかりとゲームをコントロールできるようになったこと。そこが後半の追い上げにつながったとも思います。 --奥埜 博亮選手と北野 颯太選手を下げて、上門 知樹選手とカピシャーバ選手を投入した62分の2枚代えの意図について。まず1つは、交代で入った2選手がトレーニングの中からコンディションが良かったこと。もう1つは、攻撃的な形に舵を切りたかったこと。奥埜と颯太も高いパフォーマンスを発揮してくれていましたが、ゲームの流れが自分たちに傾きそうでグッと来ない中で、その流れを変えたい狙いもありました。磐田もブロックを落としていたので、ジョー(上門)に関してはミドルシュートも期待しました。カピ(カピシャーバ)の突破からのクロス、そこにも期待しました。
ジュビロ磐田
監督
今日もアウェイに雨の中、1,000人を超えるサポーターが本当にホームの(ような)雰囲気をそのまま出してくれて、最後までわれわれの後押しをしてくれたことを感謝しています。選手、スタッフ、いろいろなジュビロに関わる人の思いが(川島)永嗣のPKストップにつながったと思います。 --試合について。C大阪はここ数試合、好調で失点もなく、(そういった相手に)われわれはどうしたら失点をせずに、どうやって得点を奪うか。少し時間があったので、しっかりと準備してきました。ラッキーな形で得点を奪うことができて、その時間は早かったと思いますけど、ブレることなく準備してきたことをやり続けることができました。押し込まれる時間もありましたし、しっかりと自分たちでボールを動かせるところをもっと増やしたいですけど、そういうところも出せたところがあったと思います。 --これまでよりも早い時間帯で山田 大記選手を投入しました。その意図を教えてください。ジョルディ(クルークス)が非常に良いプレーをしてくれて、かなりのスプリントだったり、前向きの守備をしてくれていて、少し疲労してきたことで少し早めに大記を入れました。大記はジョルディほどスプリント能力がある選手ではありませんが、高強度でずっと動き続けることができる選手で、しかも良いタイミングでスペースを見つけて良い場所にいられる選手なので、そこで時間を作ってくれたと思っています。守備も非常にクレバーな選手なので、イヤなスペースを埋めてくれた。あとは周りを動かせる能力があるので、その辺りを期待して投入しました。
ジュビロ磐田
--久しぶりに2得点を取れた要因は?前半からけっこうシュートを打ちまくっていたので、正直もっと決められたという反省はありますけど、ここ最近のゲームでシュート数が少なかったし、今日はシンプルに自分のところを使ってほしいというのはサイドの選手に要求していました。クロスも「中1枚でもどんどん上げてくれ」と言っていたので、それで今日はたくさんシュートが打てていた。良い状態に戻ってきたというか、シンプルに使ってもらえればチャンスはできるので、そこをチームでしっかりと合わせられたのが良かった。 --前線でボールを引っかけるシーンが多かったことについて。相手は形を変えてボールを回してきていたので、前から行くというよりはブロックを作って、相手が中に入れてきたボールを引っかけて、ショートカウンターみたいな形がけっこう多くて、その狙いをチームとして持ってやれたことが良かったと思います。 --山田 大記選手が入ったあとに前線でより時間を作れるようになったことについて。大記くんはトレーニングからすごく良い動きをしていたというか、中盤に入るとボールの回りが良くなったり、そういったアクセントを加え続けてくれていたので、チームとしてもボールが落ち着いて、前進できるチャンスがありました。結果的に2点目は大記くんのオフ・ザ・ボールの動きからチャンスになったので、素晴らしいプレーだったと思います。
--3バックについて。うまくできている部分もあるし、まだ自分たちが詰めていかなければいけないところもありますけど、一番大事なのは自分たちの意思統一ができていることなので、それは続けていかなければいけないと思っています。 --PKについて。駆け引きはあまりなかったです。自分が信じた方向にとりあえず動いてみようという気持ちでした。あれで点を決められるか、決められないかで自分たちの人生が懸かったような瞬間だったので、とにかく止められて良かったと思いましたし、(試合が)早く終わってくれと思いました(笑)。 --PKはどんな思いで臨みましたか?やっぱり(失点)ゼロでいきたかったというのが正直な気持ちですが、終盤のところで自分たちが少しスキを見せてしまった。1点を取られたところで気持ち的には相手のほうが有利な部分があったと思います。僕はGKですけど、交代選手も含めてチーム一人ひとりが仕事を果たさなければいけないし、そういった結束力が結果につながると思います。 --次に向けて。一試合一試合が自分たちにとって生き残るための大きな試合になると思いますし、ここで勝てたことは大きいと思いますが、(残留に向けて)希望を残すためにはまた次も勝点3を取らなければいけないので、良い流れで次に向けてやっていきたい。
セレッソ大阪
GK 21
キム ジンヒョン
--最初の失点を振り返ると?自分のプレースタイルとしては、常にああいうプレー(クイックリスタート)は狙っています。その中で事故が起きてしまった。ただ、それにしてももっと責任を持って、正確なボールを蹴らないといけなかったと思っています。 --その中でも、ご自身は動揺を見せずに好セーブも見せていました。気持ちにブレはなかったですか?この歳なので、そこは落ち着いて、やることは変えずにプレーしました。もちろん悔しいですが、試合は続いていましたし、次の失点をしないことが大事だと思っていました。後半もリスクを恐れず、ビビらず、自分のプレーを続けることができたのは(今までの)経験が大きかったと思います。 --チームとしては、ここ2試合の良さを出し切れなかった印象ですが?相手は残留争いをしていて、強い気持ちで向かってきました。僕らも(残留争いの)経験があるので、気持ちはすごく分かります。どのチームとやるより、降格圏の相手が難しい。それも分かっていましたが、僕らも上を目指すためには勝たないといけない試合でした。そこまで相手にチャンスを与えなかった中で2失点をしたことが、今日の自分の反省です。
DF 10
田中 駿汰
--思わぬ形で連続無失点が途切れてしまったが、最初の失点場面を振り返ると?あの場面はどうしようもなかったというか、僕ももう少しボールを見て反応できたら良かったですが……。小菊(昭雄)監督も言っていましたが、ああいう早いスタートで(キム)ジンヒョンから前にボールを送ることはチームとしても狙っているので、あの失点は仕方ないと思います。 --その失点が影響したのか、前半はなかなか自分たちのペースにならなかったですが?そうですね。ミスも多かったので、自分たちからリズムを出せなかった。相手も点を取ったこともあって、そこまで前から来る感じではなかったのですが……。もっともっと自分たちがミスなくゲームを進めていれば、早い段階で同点に持っていけたとは思うので、完全に自分たちの自滅です。 --直近の2試合は良い守備から主導権を握れていましたが、今節に関してはボールを持たされた中でどう崩すか、という課題が見られました。ジュビロも後ろは高さがあるので、もっと背後を狙いながら、相手の守備陣形を崩せれば良かったです。型にハマらず、もっと自由にやったほうが崩せたのかなという反省はあります。 --ただ、0-2になってからも、終盤は選手やシステムを変えながら、あと一歩まで追い詰めました。全員で最後まであきらめずに戦えたことは収穫?そうですね。ただ、守備陣としては2失点目が問題でした。試合が終わって、ディフェンスラインの選手たちで映像を見ながらすぐ話し合いましたが、あそこでしっかりシュートブロックしていかないと、こういう試合はモノにできない。相手のシュートミスでこぼれて、アンラッキーと言えばアンラッキーでしたが、それでもしっかり守らないといけなかった、という話はみんなでしました。 --最後は執念でPKを獲得しました。キッカーのレオ セアラ選手は責められない?もちろん、責めることはできないです。PKは決めるときもあれば外すときもある。それがたまたま今日だったと。レオのゴールで助けられた試合は何試合もありますし、これからもレオのゴールで救ってくれることはあると思います。レオへの信頼は誰一人揺らがないです。