町田がクロージング成功。優勝の可能性を残し、J1初年度最終戦へ
京都サンガF.C.
優勝争いをしているチームに対して、保持するべき場面ではボール保持をしながら、前に出ていくときは前に出ていく。自分たちのサッカーを表現する手ごたえはありました。またロングボール一辺倒にはならずに、相手のギャップでボールを受けて周囲との関係性の中でチャンスも作れました。ポジティブに捉えられることが多い試合だったと思います。 --チームとして残った課題は?ロングボールに対してもっと良い対応ができれば、相手の攻撃をもっと封じることができたと思います。僕が出ているので、競り合いで絶対に勝つという役割ではないですが、もっとチームとしての戦い方がうまくならないと、来季こういう相手にも勝つことができないと思います。
勇気を持って前からプレッシャーを掛けて、布陣をコンパクトにして、ラインを上げて攻撃に出ていくことにトライしていました。ボールの出どころをうまく抑えられた場面もあった一方で、背後を使われるシーンもありましたが、しっかりと戻って対応することができました。ボールを奪ったあとにどう攻撃していくか。相手がブロックを作ってくる中で、どう攻撃を仕掛けていくかを突き詰めて、チーム内でやるべきことを共有できれば、もっと違った結果になったかもしれません。 --試合後、古巣・町田のサポーターの声援に応える場面がありました。自分の想像以上にタオルマフラーやユニフォームを掲げてくれる方がたくさんいました。その様子を見ていろいろな感情が湧きました。選手として恵まれているなと思いますし、言葉ではうまく表せないですが、あんなに感動的になるとは思っていませんでした。気がついたら涙が出ていたので、幸せ者だなと思いました。
FC町田ゼルビア
監督
ホーム最終戦に向けて、選手たちもコーチングスタッフも気持ちが入っていました。昨季のようにホーム最終戦を勝って終わりたい、ファン・サポーターの皆さんに勝利を届けられるようにわれわれは奮闘しましたし、無失点で勝ち切るという町田らしいサッカーを選手たちが志向してくれたと思っています。 直近4試合は負けていなかった京都さんがチーム状態の良いサッカーを実践してきた中で、ラファエル エリアス選手を中心としたカウンターは警戒していたとおり脅威でしたが、1、2本の危ない場面をはね返すことができました。決勝点はオウンゴールという少々ラッキーなゴールでしたが、無失点で試合を進められたことがこういうゴールにつながりました。何本かチャンスがあった中で決まった魂のゴールとなりました。 優勝という言葉を使うと重くなるかもしれませんが、最終節の結果次第でどうなるか分かりません。優勝の希望がまだ残されていますし、パーセンテージにすると可能性は少ないかもしれませんが、その可能性を信じて、最後のアウェイゲームも勝って終わることができるように、チームをマネジメントしていきたいと思っています。 --ケガ明けの荒木 駿太選手と中山 雄太選手が、終盤に途中出場でピッチに入り、復帰しました。中山選手に関しては、左のウイングバック起用でした。中山に関しては、海外でプレーしている際はウイングバックやアンカーのポジションが多かったと聞いています。ポリバレント性を持った選手として、われわれの仲間に加わってくれた選手ですが、もともと頭の良い選手ですし、どのポジションでもチームをしっかりとマネジメントできる選手です。荒木も同様に、残り2試合に向けてコンディションを上げて調整してきてくれた2人は、ケガで離脱していたぶんを挽回しようと、チームの勝利に貢献したいと、懸命にリハビリに取り組んできました。このタイミングで復帰したことはわれわれにとってとてもありがたいことですし、最終節を勝利で終えることができるように2人の力を借りながら、チーム一丸で頑張っていきたいです。 --町田のサッカーをこのタイミングで取り戻せたことに関して、その要因を聞かせてください。結果は出なかったですが、起きている現象は自分たちで招いているものが多かったです。チームのコンセプトが散漫になったり、逸脱するようなプレーが多くなっていました。まずは問題点を整理すること、またギャンブル性を背負うことなく、無失点で抑えていくこと。そういった点を見直すことで守備から攻撃を生み出す、本来のわれわれが築いてきたベースを取り戻せました。春先から掲げてきた無失点の状況を担保しながら1-0で勝てるようなチームがよみがえりました。プロ選手としてのプライドもある中で、コーチングスタッフが志向することを謙虚に受け止めて実践することに対しては、とてもありがたい状況です。その結果、勝利をもたらすことでこのやり方が正しいと実感できました。この取り戻せたベースをもとに最終節、そして来季も町田のサッカーをチームに浸透させて、勝利に結びつけていきたいです。
京都サンガF.C.
監督
町田さんはJ1で非常に特徴のあるチームです。1つ例を挙げれば、ミドルパスやロングパスの精度が高いというデータが残っているようなチームです。そういった相手にわれわれが勝つ可能性を高めるためには、リスクは伴いますが、前線と最終ラインの間をよりコンパクトにし、パスの出どころと速い動きをする2トップを無力化することを狙いとした戦い方は、90分を通してよくできたと思っています。その中で2つヘディングを競り負けた場面が失点につながったのを抑えることができれば最高でしたが、今日のような戦い方を選手に選択させた私の責任です。 90分の中での後半の立ち上がりの15分ぐらいは、形を変えながら、セカンドボールを拾って相手を押し込むことができた中で、最後の精度が上がっていればゴールが生まれていたかもしれません。また、そこで1点を取ることができていれば、そのゴールがエネルギーとなったかもしれませんが、町田さんのGKを含めた堅い守備を最後まで崩すことができませんでした。ただ、前期の町田戦(J1第12節/0●3)では、スコアも選手たちの手ごたえもまったく何もないまま終わってしまったような試合だったことを思い出すと、あの日から半年ぐらいが経った中でわれわれの軌跡はあらためて間違ってはいなかったと思える今日の試合内容でした。選手たちが悔しい結果を抱えている中で、何を改善すべきかということをしっかりとコーチングスタッフと話し合いながら、次のヴェルディ戦に向けた準備を進めていきたいと思います。 --最終ラインの人選について。空中戦がポイントになる中で、CBの一角を身長の高いアピアタウィア 久選手ではなく、宮本 優太選手を継続して起用した意図を聞かせてください。これは僕自身の個人的な考え方ですが、背の高い選手を起用してボックスの中に入ってくるクロスをはね返す展開に持ち込んでも、いつまで経っても(自分たちに)点は入らないと思っています。それでは逆に相手がいつか点を取ると思っています。できるだけわれわれのボックス内に近づかせないラインを形成しないと、われわれの形は出せないとも思っていました。裏返しの部分はありますが、クロスを上げられるにしても、町田さんのスピードを落とした上でのクロスであれば十分にはね返せると思っていました。ズルズルとラインを下げずにボールホルダーにしっかりと圧力を掛ける形を徹底すれば、オ セフン選手やミッチェル デューク選手といったターゲットマンにも対抗できると考えていました。もちろん、アピアタウィアを起用したほうが良いとか、宮本を起用したほうが良いとか、そういった話ではありません。ボールを奪ったあとのメリットを選択した結果、今回のCBの人選にしました。チームの最大値を出すにはどうすべきか。その視点で宮本を起用しました。 --オ セフン選手が競り合ったあとのセカンドボールの回収という視点での優劣は、どんな印象でしょうか。彼が時間を使って、良いサポートに入ってきた選手に展開し、そこからスピードアップしてくるという点に関しては、われわれがハイラインにすることでだいぶ良さを消すことができたと思います。
FC町田ゼルビア
FW 7
相馬 勇紀
--オウンゴールでしたが、ご自身からのチャンスメークが決勝点につながりました。個人的にプレースキックのフィーリングは良くなかったですが、前半からチャンスには多く絡めていました。虎視眈々と仕留めようと内に秘めている中で、良い結果が出て良かったです。 --この2連勝の貢献度が高いです。以前も話したように、コンディションが上がっていることが大きいです。ただ、今日は逆に体が軽過ぎたのか、ボールフィーリングが良くなかったので、最終節ではキックのフィーリングも上げられるように準備していきたいです。 --この2試合はしっかりと個人的な結果につなげることができています。プレーヤーとしてより強くなっていると思います。でも、前半から3点ぐらい仕留められるような選手になるともっと進化できるので、さらに自分の力を磨いていきたいと思います。
FW 47
荒木 駿太
--ケガからの復帰戦となりました。ご自身のプレーを振り返っていかがでしょうか?急がず時間をうまく使いながらプレーしようとしていました。復帰戦で点を取りたい意識はありましたが、優勝争いをしていますし、チームにケガで迷惑をかけたぶんも、チームを第一に考えてプレーしました。チームを第一に考えてプレーできるようになったのは、プロになってから成長できている部分だと感じています。 --ホーム最終戦に間に合いました。一言でうれしかったです。リハビリに一緒に取り組んでくれたトレーナーの皆さんへの感謝の気持ちが強いです。