「京都の攻守の切り替えやボールに対するインテンシティーは段違い。もっとアグレッシブにスピーディーに、いまの時点で京都を上回れるように、練習から完成度を追求していこう」 アウェイでの前回対戦は3-0の快勝だったが、夏に新戦力を補強した京都はチーム状態が劇的に改善されている。曺 貴裁監督はもともと球際の強度や攻守の切り替えのスピード感にこだわったチームを作っているため、強度を前面に押し出した勝負を挑んでくる可能性は高い。指揮官からのゲキに選手たちが呼応し、強度で相手を上回ることは大前提。その上で個の優位性を生かせれば、勝機を見いだせるはずだ。
一方の京都は11月17日に、台風の影響により延期されていた明治安田J1第29節・鹿島戦を消化。結果的に0-0で勝ち切れなかったものの、試合後の曺監督は「残留争いのプレッシャーからある意味解放された試合というのは緩みがちですが、そういう試合ではありませんでした」と胸を張った。すでにJ1残留が決まった中でのアウェイ戦は高いモチベーションの維持が難しい状況になり得るが、曺監督はチームの手綱を引き締めてくるに違いない。3トップの一角を担ってきたマルコ トゥーリオを累積警告による出場停止で欠く中、代役候補の豊川 雄太を熟知する昌子 源は「ミートがうまいシュートは一級品」と警戒している。ラファエル エリアスを軸にした京都のアタッカー陣が、リーグ最少失点を誇る町田の堅守を崩せるか、必見だ。
また京都在籍2年目の平戸 太貴にとって、町田を離れて以来、初めて町田GIONスタジアムのピッチに立つチャンスがやってきた。残留の原動力となった平戸は、かつてのホームグラウンドで戦う楽しみな古巣戦に向けてこう話している。
「僕たちは残留が決まっていますが、まだ町田さんは優勝が懸かっていますし、優勝を狙える位置にいると思うので、本当にシビアな戦いになると思います。でも前期の対戦でやられているので、その借りを返すためにも頑張ります」 町田がホーム最終戦を勝利で飾るのか。京都が前回対戦の雪辱を果たすのか。熱戦は必至だ。
[ 文:郡司 聡 ]
