明暗が分かれた最終節。FC東京はラストダンスの『9』とともに完勝
セレッソ大阪
--内容的には課題が残るゲームとなりましたが、振り返ってください。内容もそうですし、最後の試合でこういうふがいない試合をしてしまった自分に対してもふがいなく思います。アウェイの地に、多くのファン・サポーターの皆さんに来ていただいたにもかかわらず、勝ちを届けることができなくて自分もショックですし、いまの自分たちの力を痛感させられました。もっともっと成長して、チームを勝たせる力をつけないといけないと感じました。 --守備陣としては、何度もカウンターを受けて、両サイドをかなり突破されてしまいました。カバーに奔走されていましたが、難しさもあったのでしょうか?試合前から「相手はカウンターが武器。自分たちの取られ方も気をつけよう」という話はしていましたが、自分たちが想像していたよりも速かったです。両サイドから湧き出てくる相手に対応できなくて、自分たちの守備もハメることができず、自分たちがやりたいことをまったくできなかった。それが敗因だと思います。それでも試合の中で改善できれば良かったですが、そこもなかなかできなくて、コントロールできずにズルズル最後までいってしまったと思います。 --シーズン序盤は首位に立つ時期もありましたが、夏場など未勝利が続く時期もありました。波の大きな1年になりましたが、今季全体を振り返ってください。監督もおっしゃっていましたが、ホントに良いときと悪いときの波が大きかったシーズンでした。僕もプロになって数年ですが、それを特に感じた1年でした。チャンピオンになるためには、いかにシーズンを通して安定して戦えるか。負け試合を引き分けにしたり、引き分けの試合を勝利にもっていったり。そういう細かいところで勝点を拾っていかないといけない。1シーズンを通して勝ち続けることの難しさを痛感させられました。1位になるために、もっともっと自分にベクトルを向けて、チームを優勝に導ける選手になっていかないといけない。今年はふがいない結果で悔しいシーズンでしたが、試合にも出させてもらったからこそ、結果にこだわらないといけなかった。来年は、ファン・サポーターの皆さんのためにも勝利し続けること。大きな目標もそうですが、一試合一試合を大切に、コツコツ勝ちを積み上げることが大事だと思います。
FC東京
監督
予期したとおりタフな試合でした。セレッソ大阪さんは良い選手がいて、非常に良いチームだと思っています。自分たちのゲームをしっかりとやり切り、チームとしてのパフォーマンスを出すことが大事でした。ゲームでの決まり事をしっかりとやり切れ、勝利に値するパフォーマンスを出せたと思っています。特別な日にするために選手たちがすべてを出し切ってくれたことを誇りに思います。 ディエゴ(オリヴェイラ)というレジェンドにとっても特別な日になったと思います。そして、児玉(剛)もクラブのレジェンドだと思っています。すべての選手、スタッフが彼らのため、そしてFC東京を愛するすべての人のために勝利をつかんだと思っています。 --C大阪に対してカウンターがハマっていましたが、そこは狙いどおりの展開でしたか?そこを優位にうまく使うことができました。2得点目までは自分たちのビルドアップからゴールにつなげることができたと思っています。GKからネットを揺らすところまでうまくつながっていたと思います。自分たちが使えると分析していたスペースを選手たちがうまく使ってくれました。すごく良い得点だったと思います。 --ディエゴ オリヴェイラ選手を下げるまでに2点差をつけられていたのは理想的だったと思います。もう少し得点は取れたかもしれないですけど、自分たちは非常にモチベーション高く戦えていました。プランではディエゴを80分くらい使う予定でした。昨日、そういう話はしていました。ただ、60分でガソリンが切れるまで出し切ってくれたと思っています。彼はわれわれのクラブのレジェンドですけど、セレッソさんもああいう形で送り出してくれたことを感謝しています。彼にとっても一生記憶に残る試合になったと思っています。 --来日してからの7年間はどんな時間でしたか?多くの章があったと思います。いろいろなことがありました。私にとっても家族にとっても日本が自分の家、ホームのように感じています。この7年間で関わったすべての人たちに感謝したいと思っています。本当に素晴らしい人たちに出会えました。それはフットボールでもそうですし、フットボール以外でもそうです。その人たちが一生、私の心に残っていくと思います。私が今まで関わったクラブに本当に感謝したいと思っています。ファミリーやフレンドは一生続くものだと思っています。いま、特別な章が閉じようとしていますが、また別の場所で続いていくと思います。また、いつかここに戻ってきたいと思っています。
セレッソ大阪
監督
今日はシーズンのラストゲームということで、セレッソサポーターの皆さん、関係者の皆さんに勝利という形で感謝の気持ちを表現したかったのですが、残念ながらこのような形で敗戦となり、申し訳なく思っています。 内容を振り返ると、ゲームコントロールのところ、強度のところ、決定力のところ、いま私たちが抱えている課題が出たゲームでした。その中で、今年の反省を選手、クラブが一体となって課題に取り組んで、新監督の下、今年達成できなかったリーグ優勝、3つ目の星を刻むことを、今後は私も一人のサポーターとして応援したいと思っています。 --課題をいくつか挙げられましたが、今日の試合で足りなかったところについて教えてください。また、試合後のロッカールームで選手たちにはどのような声をかけられたのでしょうか?サッカーには、当然いろいろな流れがあります。私たちも良い流れの時間帯がありました。惜しいチャンスも作りました。ただし、失点を簡単に与えてしまった。そして、数多くあったチャンスで決め切れなかった。ゲームを引き寄せていくチームとしての力(が足りなかった)。個人にしても、球際の強度、1対1のバトル、チャンスになったときのスプリント、得点のにおいを嗅ぐ力。そこはFC東京の素晴らしいところをたくさん見せられてしまったゲームでした。そういった課題はベンチから見ていて、強く感じました。ただ、積み上げて、安定して成長してきたところもあります。課題は明確になっています。そこは選手一人ひとりの自覚や努力も必要ですし、クラブも一緒になって今年の課題をクリアにしていってほしいと思います。試合後は、「安定した土台を全員でつなげていってほしい、優勝という目標に向かって、明るい未来へ向かってつなげていってほしい」という話をしました。
FC東京
FW 9
ディエゴ オリヴェイラ
--現役ラストマッチが終わってしまいました。ここからは、“元プロサッカー選手”になりました。今日の試合は良い内容で勝てたことをうれしく思います。そして、セレモニーは本当に素晴らしい内容でした。自分自身、こんなにもすごいセレモニーは想像していなかったので、本当に感謝していますし、うれしい気持ちでいっぱいです。 --ゴールを取る度にみんなが自身と喜び合っていました。素晴らしい内容の試合で、良いゴールを決められてみんなで喜び合えました。残念ながら自分のゴールは決められなかった。相手GKが許してくれても良かったんじゃないかなというところもありますけどね(笑)。それは冗談として、私にとって今日一日で、1つの人生が終わって、また新たな旅立ちが始まると思っています。 --ピッチを去るときには感情が露わになっていました。あのときは思わず泣いてしまいました。おそらくですけど、自分の息子は父親が泣いたのを見たことがないと思います。初めてだったと思います。あの涙というのは、うれし涙なので、見られても恥ずかしくない良い涙だと思っています。本当に皆さんがああいうふうにしていただいて、サポーターもああいうふうに大切にしてくれて本当にうれしいです。
FW 39
仲川 輝人
こういう試合を毎試合ホームでやっていければ、順位的にも全然違ったと思う。優勝争いの可能性はあったと思うので、これをベースにしていくことが大事だと思います。 --先制点は素晴らしいゴールでした。タロウ(荒木 遼太郎)から素晴らしいパスが来たので、あのパスがすべてだと思います。(ディエゴ オリヴェイラとゴールセレブレーションをできたのは)僕の中での一生の思い出ですね。良かったです。 --チーム全体からディエゴ オリヴェイラ選手を勝って送り出したい思いが伝わってきました。ディエゴだけでなく、今季のホーム最終戦なので、ファン・サポーターのためにも勝って終わりたいと思ってプレーしていました。 --このゲームを続けられれば強いチームになれると思います。それが今まで優勝できなかった理由につながってくると思います。温度差というか、波がある。それが優勝できないチームだと思うので、その波を少なくする。(アウェイでなかなか勝てなかった)昨季も(同じようなことを)言っていますけど、今季はアウェイで勝ててもホームで勝てない。ホームでのパフォーマンスが良くない。波が非常にあるので、そこは本当に難しいですけど、みんなでやっていくしかない。僕たちだけでなくて、ファン・サポーターの方にも勝つ雰囲気を作ってもらう。そういう協力をしてもらいたいですね。 --自身としては昨季よりもピッチに立つ時間が長くなりました。出ていますけど、パフォーマンスが良くなかったと感じている。ここ数試合は良い感じでできていたけど、ケガをしてしまった。そういうときにケガをしないことも大事なので、そこの微調整を来年はやっていければと思います。