熱を帯びたダービー。横浜FMはホームで横浜FCに全勝中だったが……
横浜F・マリノス
監督
今日はボールを支配していた時間帯が長かったと思います。前半、自分たちのロストからカウンターの機会を与えた場面はありましたが、後半はより支配し、カウンターを減らすことができ、選手たちも出し切ってくれました。足りなかったのはゴール前での質。先発を少し変更したのは、このタフな日程でフレッシュな選手を使いたかったからです。後半、交代の効果を出せた部分もありましたが、ゴールだけは見せられませんでした。横浜FCの堅い守備を褒めないといけませんが、ロングスローやCK、FKに対してはよく弾けたとも思います。もちろん勝ちにいった中、フラストレーションがたまる試合にはなってしまいました。中2日の次の試合で勝点を取るため、良い準備をしたいです。 --リーグ戦五度目のホーム・日産スタジアムでの“横浜ダービー”で初めて勝利を逃しました。サポーターからのブーイングもありましたが、どのように受け止めていますか。私たちのサポーターは今日の試合だけでなく、どの試合でも最高の後押しをしてくれています。もちろん彼らの勝ちたかった気持ちは理解していますし、申し訳なく思っています。ロッカールームにも悲しみが広がり、静かでした。もちろんフラストレーションはありましたし、最後の質を出せれば良かったです。選手たちは全力を出し、打開策を探していました。(ACLEリーグステージ第8節・)上海海港戦、(前節・)広島戦から続き、非常にタイトなスケジュールだと思っています。また、今日の試合から中2日で(次節・)湘南戦があります。選手たちもファン・サポーターのために勝利を挙げたかったと思っていたはずです。次の土曜日も勝利を目指してやってくれるはずです。 --今季、スティーブ ホーランド監督が整備した堅守を維持しつつ、攻撃でどう迫力を出す道筋を描いているのでしょうか。「常に6人がペナルティーエリアに入っていこう」と言っています。ボール保持をしているときはボックス内に6人が入っていますし、練習からさまざまな攻撃パターンを試しています。慌てるのではなく、落ち着いて、いまやっていることを続けていくことが大事だと思っています。昨季はホームでの敗戦が多かったです。CKやスローインから失点してしまったこともありました。選手たちは出し切ってくれているので、自分に不満はありません。理解も深まっていますし、ここで立ち止まらず、続けることです。
横浜FC
監督
粘り強くゲームを進めていくことができ、最後は押し込まれる展開になりながらも、攻守に全力を尽くしてくれました。点を取って勝点3を取りたかったというのが正直な気持ちですが、苦しい時間帯に横浜FCサポーターの声援が非常に力になり、それがあったからこそ、最後に勝点1が取れたと思っています。 開始すぐにケガ人が出るというアクシデントがあり、最初は守備のところでなかなかうまくハマらず、相手にペースを握られる展開が続いたところをなんとかしのぎました。そこから徐々にゲームに入ることができ、自分たちの狙いを持った攻撃からチャンスを作ることはできました。また、後半もある程度チームとしての狙いを攻守両面で出せたと思っていますし、チャンスも多く作れたと思います。 一方で、ゴール前の厚みや最後のもう一工夫や精度を開幕の2試合と同様にもう少し高めていかないと、得点の部分で結果を出していくことは難しくなってしまうので、そこはチームの課題として、シーズンを通して改善していければと思っています。 まだまだ足りないところはたくさんありますが、この“横浜ダービー”で新しい一歩は踏み出せたと思っていますし、チームとして引き続き成長して、少しでも目標に近づいていきたいです。 連戦ですし、アウェイで広島というまた強いチームとの試合が待っているので、そこに向けてしっかり切り替えて最善を尽くしていきます。 --鈴木 武蔵選手はどのような状態でしょうか?筋肉系のトラブルです。明日検査します。 --これまで、アウェイでのダービーは大敗してしまうという歴史がありましたが、今日は勝点1をつかめました。その意義をあらためて教えてください。最初から勝点1を狙ったわけではなく、勝点3を目指した中でのこの結果ではありますけど、1歩ずつというところですかね。勝点3は次に……というと来年になっちゃうんですかね。来年勝てるように頑張ります。
横浜FC
ボールを持たれることは想定していました。その中で耐えなければいけないところを耐えて、決められるところがあったら決めて勝ちたいねという話をしてスタートしました。欲を言えば1点を取って勝ちたかったけど、最低限やることはできたと思います。 --最後はオープンになって、シュートを打たれる展開になりましたが?外国籍選手ら、個の力のある選手たちが入ってきて、クロス(を処理すること)は狙っていきたいというところで何本かチャレンジしましたし、クサビのボールが入ったときに中を閉めるタイミング、閉めたときに誰が行くというのは明確にしながら守備をしていました。 --守備に手ごたえを感じられましたか?人数を割いているので、あれでやられてはいけないと思います。パワーがある選手が入ってきたので、(押し込まれるのは)仕方ない部分もありましたが、そこからカウンターに出ていく力はいまの自分たちにまだ不足しているのが今後の課題です。守備の手ごたえとしては、あれだけの攻撃陣に対して(失点)ゼロで終われたことはポジティブに捉えていいと思います。 --今後も広島、町田、C大阪、名古屋、神戸と強豪やビッグクラブとの試合が予定されていますが、今日は自信につながる勝点1になりましたか?この守備をベースにやっていって、(前節・)岡山戦のように1点を取れたり、複数得点を取れることもあると思います。まずはこの守備をベースにやっていけばそう大崩れはしないだろうし、やれる自信はあるので、やっていきたいと思います。
横浜F・マリノス
FW 7
エウベル
--自身の現状をどう感じられていますか。正直、フラストレーションはたまっています。僕がこれまでマリノスでやってきたことを踏まえても、選手として出場時間を延ばしたいと思うのは当然だと思います。ただ、監督が選ぶ11人は尊重しないといけませんし、僕がやるべきことは僕の価値を見せ、ポジションを奪い取ることです。リーグ戦で結果は出ていませんが、チームとしてやるしかないですし、僕はコンディションも良いので、いろいろと勝ち取っていきたいです。 --途中出場でピッチに立つ際、何を意識していますか。選手としては、先発でピッチに立ちたいですが、途中から入れば違いを出そうと考えてプレーしています。外から見て、チームのためになる良いプレーをしようと心がけています。攻撃的で、質の高いチームでありながらチームに得点が生まれず、結果が出ないことにフラストレーションがたまるのは普通だと思います。ただ、ここで悔やんでも僕にチャンスは生まれません。練習からやるべきことをやって、監督から試合に出るべきメンバーに選んでもらえるように準備するだけです。この厳しい時期を抜け出せるように全員で頑張っていきたいです。 --攻撃面の改善点はどこにあるのでしょうか。これから話すことは僕の視点です。マリノスにはこれまでマリノスのサッカーがあり、結果を出してきました。さまざまな監督がいればいるだけ、さまざまな哲学があることも理解しています。いまの監督も哲学を持っていますし、それを尊重しなければなりません。自分たちがその哲学にアジャストし、実行していくべきです。ただ、結果が出なければ、時間だけが過ぎていくので、そのときは哲学がありながらもチームにとってのベストは何かを見ることも必要だとも思います。ただ、システムを変更するのは僕ではありません。監督が選ぶべきです。あくまで、これは僕の視点の、僕の意見です。
MF 20
天野 純
今までと違った相手と言いますか、引かれるとそこを崩し切る練習も(連戦中のため)できていません。そのアイディアは監督が提示してくれるとも思います。何より、今日はシンプルにイージーミスが多く、自分たちのゲームになりませんでした。 (開始直後に痛めた右足首は)少し腫れているだけで、スタメンだったので続けました。開始数十秒ぐらいの足首のケガでさすがにギブアップしたくありませんでした。 --前半、何度も裏抜けをしていましたが、一度もパスが出てこなかったと思います。(松原)健とも話して、「純くん、ワンテンポ早い」とも言われましたし、自分が出たスペースを使う選手もいませんでした。もう少し自分が受けて起点になれれば良かったのですが、自分にもミスが多かったです。 --昨季までのスタイルと大きく変わった中、特に攻撃陣の良さをどう出していけばいいと感じていますか。皆さんが思っているよりも、監督は僕たちに自由を与えてくれています。そういった認識で僕は捉えています。(前々節・)新潟戦を終えてからは、そこまで制限されていません。攻撃は去年までの攻撃力で問題なかったし、守備はいまの監督のほうが整備されています。それをミックスできれば次のレベルに行けると思います。いまは守備を整備しているところなので、攻撃はこれからだと思います。今日は単純にクオリティーが足りなかったと思っていますし、フィーリングが悪く、うまくいきませんでした。