清水、快勝でリーグ戦未勝利脱出。湘南は後半に改善も、1点が遠く
清水エスパルス
監督
リーグ戦で2連敗している苦しい状況にもかかわらず、17,600人以上のサポーター・ファミリーが、われわれとともに戦いに来てくれました。このホームの空気感こそが、清水エスパルスだと思います。われわれに勇気と活力とエネルギーを与えてくれますし、このすべてがそろうと、これほどまでの強さを発揮するのだと実感しました。 ゲーム内容としては、(ルヴァンカップ1stラウンド1回戦・相模原戦までの)中断期間の約10日間、実質的にトレーニングできたのは5日間ですが、攻守において積み上げてきたものをブラッシュアップすることに重点を置いてきました。今日のピッチに立った選手たちは、勇気を持って前を向き、トレーニングでやってきたこと、われわれがチームとしてやるべきこと、やらなければならないことを野心的に体現してくれました。トレーニングで積み上げてきたものを公式戦のピッチで発揮するのは、決して簡単なことではありません。練習してきたとおり、1点目と3点目は相手陣でボールを引っかけたところから生まれた得点でしたし、2点目はわれわれらしく下でつないでから崩してくれました。トレーニング内容が凝縮されていて、流れの中でのキレイなゴールをようやく見せてくれました。 この成功体験やイメージを持ち続けてやれるかどうかが、今後を占ってきます。サポーター・ファミリーの力もお借りしながら、野心的に1年間戦い続けたいと思います。 --敗れていたここ2試合と比べると、中央に固執するような場面が減り、シンプルに相手陣内へ入る場面が増えました。この中断期間、特に重点的にやってきたことが3つあります。作りの部分でどのようにハーフウェーラインを越えていくのか、最後はどのように崩すのか、奪われても守れる強固な守備です。まずはわれわれらしくアタッキングサードにシンプルに入り、どう崩すのかの部分で、中断期間に整理してきた狙いは3つ、4つありました。同時に、前々節のG大阪戦のように、攻撃がうまくいかない試合もあります。そのようなときに守備で我慢して流れを引き寄せて、カウンターを含めた攻撃に移るトレーニングも積んできました。そういったものが今日の試合ですべて表れたのは、選手たちが持っている能力と、それをすぐに体現してくれるポテンシャルの高さがあってこそです。非常に素晴らしかったと思っています。 --前節・京都戦と比較して、高木 践選手と住吉 ジェラニレショーン選手の位置を入れ替えていましたが、湘南に合わせての変更だったのでしょうか?うれしいことに、彼らは右も左も遜色なくプレーしてくれます。戦術的なもの、個人の特徴、周囲との組み合わせ、スカウティング情報等、いろんなものを考慮して、今回のポジション、ユニットでいくことを決断しました。
湘南ベルマーレ
監督
アウェイにもかかわらず、たくさんのサポーターの方々が来てくださったのに、情けない試合をしてしまいました。自分たちのやるべきことができなかったですし、勘違いしているところも出てしまったのかなと思います。厳しい結果になりましたが、それを招いてしまったのは自分たちです。 --「勘違いしているところ」とは具体的にどのあたりでしょうか?1失点目も、3失点目も自分たちがリスクを冒さなくていいところでつなごうとして、結果として失点をしてしまった。そのような場面で必要なプレーだったのかはきっちりと見極めなければなりません。自分たちが狙いどおりに攻撃をするために、“つながなきゃいけないボール”と“つなぐ必要のないボール”の整理がうまくできていませんでした。それを“勘違い”と呼ぶのは適切ではないかもしれませんが、われわれはボールを保持することを目的としているのではなくて、攻撃をしたいのであって、そのために必要なリスクの取り方が今日は良くなかった。選手にも厳しく言うつもりですし、自分自身の整理もあらためて必要だと思うゲームでした。 --後半の立ち上がりは相手陣内に押し込む時間も増えたように感じました。前半の途中から引き出しを変えて、ハーフタイムにも若干の修正はしました。間違いなく相手の陣地に入る回数は増えましたが、そこからどのようにゴールに向かうか、何回も焦れずに相手を動かすところは足りなかったと思います。変な言い方にはなってしまいますが、キレイにやろうとし過ぎたところもあったかもしれません。攻撃時のダイナミックさが不足していたと思います。われわれが奪ったゴールはゼロ点ですし、90分間を通して良かったと言えるほどではないと思います。
湘南ベルマーレ
--苦しい試合になってしまいました。失点して、自分たちからしんどくしてしまったイメージで、チームとしての狙いに大きな問題があったとは思っていません。狙いを実行する面ではまだ課題があったと思っています。 --チームとして、自分たちでボールを持って時間を作る狙いもあったのでしょうか?そこまでボールを持つことを目指しているわけではないので、状況に応じてというところもあります。ただ、外回しで前進することは相手も警戒していると思うので、もっと中央との使い分けを増やし、怖さのある攻撃をする回数を増やせれば良かったです。加えて、このような難しい展開を強いられたときこそ、前でセカンドボールを拾って、2次攻撃に移るシーンがあっても良かったかなとは感じます。ただ、そこはチームのみんなで課題を見つめて、改善に移せればと思います。 --清水の出方は想定内だったのでしょうか?CBが真ん中でどっしり構えているのは事前から分かっていたのですが、最終ラインは4枚で来るのかなと思ったところを、3枚で来ました。清水はボランチの運動量は多かったですが、僕たちが落ちたときにCBがそこまで食いついてこなかったので、ボールを引き出すところで余裕を持ってプレーすることはできたと思っています。
清水エスパルス
MF 5
北爪 健吾
とにかく勝利という結果をポジティブに捉えていますし、個人としても、チームのやりたいことを表現できた部分はあったと感じています。ただ、出場機会があることは当たり前ではないですし、出ている以上は試合を通して成長していかなければならない。結果も意識しながら、同時に個人としてもチームとしても成長を続けながら、今後もやっていきます。 --松崎 快選手との連係面の手ごたえはいかがでしょうか?試合を重ねるごとに、お互いの良さを出しながら、同時に相手選手のイヤなことをできるように意識はしています。例えば今日は、僕らが相手陣へ押し込めば自陣にスペースを空けることにはなりますが、そこでうまく先手をとれて、相手にとってイヤなプレーができたと思います。これをどんな相手に対してもできるようにしたい。前に行き過ぎてしまう場面もありましたし、相手の運び方を理解しながら、自ら穴を開ける回数が減らせれば、なお良かったかなとは思います。ただ、プレッシングのスイッチはかなり意識していて、良かったときはボールを奪えることもありました。そこは収穫と課題をしっかり見つめて、より良いものを目指していければと思っています。 --畑 大雅選手とのマッチアップについて教えてください。僕らが押し込めればもちろん良いですが、逆に裏を取られることもあるとは思っていましたし、僕としては彼の良さを出させないようにしようと考えていました。お互いにやり合いながらではありましたが、チームとしてはロングボールを有効活用しつつ、右サイドから相手陣へ入っていき、(畑を)押し込むこともできたと思います。僕個人としても、相手陣でスローインを取って自分たちのペースに持っていくなど、個人的な狙いは体現できました。ただ、最後の場面でゴールにつながるラストパスやクロスが出せればもっと良かったので、そこは次への課題かなと思います。
FW 19
松崎 快
--鈴木 淳之介選手とのマッチアップについて教えてください。前提として、マッチアップする相手がどこまで動くか、ついてくるのかは常に見ていますし、その上で、空いたスペースを自分が使うのか、それともほかの選手に使ってもらうのかは、常に意識しています。今日に関しては、こちらのビルドアップ時に、鈴木選手がどこまでついてくるのか、それとも畑(大雅)選手をスライドさせてくるのかは見ていました。そこで僕に食いついてくるのであれば、ちょっと角度をつけて、相手のタイミングを外しさえすれば、前を向ける場面を増やせる感覚もありました。ただ、鈴木選手のビルドアップがすごく上手で、守備面では苦労しましたね。 --ビルドアップの出口になるという意味での貢献度も高かったと思います。構造上、空いてくるところは絶対にあるので、そこをどのように活用するのかという部分は、僕だけでなくてチーム全体で意識はしていました。個人としては、ボールに寄って降り過ぎちゃうとバランスも悪くなってしまうので、不必要に降り過ぎない、必要ならば降りることは意識しました。ただ、相手が前から奪いに来るのであれば、相手の背中でサポートしますし、来ないのであれば高い位置で背後を取りにいく。常に相手にとってイヤな選択肢を突きつけることができたかなと感じています。 --北爪 健吾選手の強みを出すための工夫について教えてください。背後へのスピードという絶対的な特長のある選手ですし、そこをうまく高い位置で発揮してもらうことは意識していました。ある程度、北爪選手が畑選手を押し込んでくれれば、その脇は空いてくるので、そこに対するケアは鈴木選手なのか、それともボランチの選手なのかを見ながらプレーできました。こちらのダブルボランチの配球も抜群でしたし、全体的にバランスよくプレーできたかなと思います。 --開幕から絶好調ですが、秘訣は?「いろんなことを準備してきた」とだけ言っておきます(笑)。